横浜市保土ケ谷消防署 予防課予防係 青木梓さん(25歳)

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横浜市保土ケ谷消防署 予防課予防係 青木梓さん(25歳)

横浜市保土ケ谷消防署
予防課予防係
青木梓さん(25歳)

一瞬にしてすべてが灰になる
火災の怖さが活動の原点

 市内の火災と救急の緊急通報用電話番号“119番”を預かる横浜市消防局。「大好きな横浜の安心・安全のために」と、横浜市保土ケ谷消防署で住宅用火災警報器の普及などに取り組んでいる青木さんにお話を聞きました。

 「公務員の父の口グセが、“市民のために”だったんです。その影響かな。人の役に立つ仕事がしたいとずっと思っていました」と話す青木さん。局内に女性は約3%とわずか。消火や救急など人命にかかわる職場だけに、女性であっても男性と同じ訓練メニューをこなしてきました。「消防訓練センターでは、体力に自身のある男性ですら大変な訓練もありました。でも、本当にやりたかった仕事ですから」とサラリと笑顔で話します。

 現在は、災害を未然に防ぐための啓発活動が主な仕事。学校や職場、福祉施設などを訪れて、避難訓練や消火器の使い方、心肺蘇生(そせい)法を教えたり、一軒一軒家を回って住宅用火災警報器の説明をしたりと、防災へのアピールをしています。

 そんな地道な活動のエネルギー源になっているのは、火災現場での体験。「初めて火災の現場に駆けつけたとき、すごく悲しかったんです」。焦げた賞状を見つけて、この賞状をもらうまでに、きっとたくさんの努力や喜びがあったんだろうと想像すると、“火災って本当に怖い”と涙があふれそうになったといいます。「その家に住む家族が積み上げてきたものが、一瞬にして灰になる。本当に、あってはいけないことだと思いました。保土ケ谷は古くからの町で細い道も多いから、よけいに防災が大切です。どうすれば多くの人の心に届くか、伝え方を工夫しながら、防災の呼びかけを続けていきたいです」。

 今後の仕事の目標を聞くと、「今は6割程度の普及率ですが、1年以内に横浜のすべての家庭に住宅用火災警報器を設置すること」。大好きな地元・横浜は、安全で安心な町であってほしい、そのために少しでも役に立ちたい。そんな強い願いを胸に、地道な普及活動を続けています。

プロフィル

横浜市南区出身。東洋大学経営学部経営学科卒業後、公務員専門学校で学び、2008年横浜市安全管理局(現消防局)に入局。1年間消防訓練センターで教育を受けた後、春から横浜市保土ケ谷消防署予防課に。小学1年から高校3年まで剣道を続けてきたが、今も体力づくりは欠かせません。一方、休日は本牧の映画館でリフレッシュ

▼期限は来年5月中。住宅用火災警報器の設置は義務化されています

 火災が発生したとき、煙や熱を自動的に感知して、ピーピーという音や「火事です!」という音声で知らせてくれる住宅用火災警報器。火災を早い段階で発見できるよう、来年5月31日までに、すべての家庭で住宅用火災警報器を設置することが、消防法などで義務化されています。「アメリカでは、普及とともに火災による死者が減ったというデータもあります」と青木さん。設置場所は台所はもちろん寝室や階段(寝室が2階の場合)。種類は煙を感知するタイプ(煙式)と熱を感知するタイプ(熱式)があります(横浜市では、煙式を推奨。台所は熱式でも可)。取り付けは、ネジやフックで自分で簡単にできます。

 あなたの家に設置されているかどうか、一度確認してみてね。

問い合わせ
TEL 045-334-6602
住宅用火災警報器は、ガス機器店や電気店、防災用品店などで購入できます。金額は、5000円〜1万円前後です 住宅用火災警報器は、ガス機器店や電気店、防災用品店などで購入できます。金額は、5000円〜1万円前後です

青木さんのおすすめ
災害を体験できるスポット

 青木さんが、ぜひ一度行ってみてほしいというのは「横浜市民防災センター」。地震の揺れや火災の煙、暗闇など実際に体感できる施設です。実際に恐怖を体験すると、災害への心構えも変わりますよ。

暗闇や、煙の中での避難にチャレンジ

横浜市民防災センター

 横浜市民防災センターは、災害を体感できる施設。無害な煙を発生させて煙の中での避難を体験できる「けむり体験」や、停電となった設定の真っ暗な室内を体験する「暗闇体験」など、火災や地震で起こりうる状態を体感できます。「センター内にある災害シアターで、阪神淡路大震災の映像もぜひ」と青木さん。毎月1回、横浜消防音楽隊による「ふれあいコンサート」も開催されています。
http://www.city.yokohama.jp/me/shobo/bousai/


横浜市民防災センター
住所
横浜市神奈川区沢渡4-7(横浜駅西口から徒歩10分)
開館時間
午前9時30分〜午後4時30分(毎月第3月曜、年末年始は休み)
入館料
無料
TEL
045-312-0119

[情報掲載日:2010.8/25]