SEED OF ARTS(シードオブアーツ)理事長 齊藤実雪さん(40歳)
Vol.38
SEED OF ARTS(シードオブアーツ)
理事長
齊藤実雪さん(40歳)
“芸術の種”に込めたのは
優しさにあふれる横浜の未来
 横浜山手地区をアートで彩る「横浜山手芸術祭」が2月1日(金)から開催されます。今回はその主催団体の一つ、NPO法人SEED OF ARTS(シードオブアーツ)の理事長・齊藤実雪さんに活動への思いを聞きました。
   
プロフィル1967年横浜生まれ。2003年横浜市立本町小学校PTA会長就任後、神奈川県立音楽堂のアウトリーチに携わり、2005年NPO法人SEED OF ARTSを設立。横浜市PTA連絡協議会副会長を経て、現在は日本PTA全国協議会の映画審査委員。趣味は合唱と舞台鑑賞。「自分を知ることができれば、人生のあらゆる経験は伏線となる」が持論。実家は野毛の和食店「小半(こなから)」
▼山手西洋館を舞台に息づく、新感覚の芸術を堪能して!

 SEED OF ARTSのほか2つの団体が主催する「横浜山手芸術祭」が2月1日(金)〜3月2日(日)に開催されます。SEED OF ARTSでは、外交官の家を舞台に、音楽をテーマにした書の展示「目で見る音楽会」/2月2日(土)〜8日(金)、日本の古典芸能の能と西洋楽器のチェロ、それぞれの音が織り成す空気感を紹介する「横浜洋楽サロン・de・コンサート」/2月9日(土)、ブラフ18番館での若手チェリストによる「ボランティアコンサート」/2月24日(日)を開催。異国情緒あふれる町で、ひと味違う芸術に浸ってみては。
 コンサートの内容・時間・料金など、詳しくは直接問い合わせを。

問い合わせ NPO法人SEED OF ARTS
TEL 070(6650)2712
http://www.seed-of-arts.org


横浜洋楽サロン・de・コンサートに出演するチェリストの長谷部一郎さん

 芸術の種を横浜市の子供たちの心にまこう!という思いのもとに誕生した「SEED OF ARTS」。公立学校へのアウトリーチ(芸術の出前事業)を中心に一般向けのホールコンサート、サロンコンサートなど幅広い活動を展開しています。
 劇団員だった父親の影響もあり、子供のころは“お話”を書くのが大好きな女の子。語学留学をしたニューヨークで舞台を鑑賞するうちに裏方の仕事に目覚め、帰国後母となってからは、PTA活動の一環として、音楽や美術の鑑賞会を率先して企画していたそう。神奈川県立音楽堂のアウトリーチをしないかと誘われたのをきっかけに、NPOを立ち上げました。「今、自分の中のパワーが一気にわき出ているのを感じます」と齊藤さん。「妻であり母である私だからこそできるものは何かと考えつつ、SEED OF ARTSらしい企画を目指しています。小学校での読み聞かせでは“本当に大切なものは何?”をテーマに、寓話(ぐうわ)をアレンジしたり、自作の物語を披露したり。子供たちだけでなく、教師や保護者の心の中にも温かな“気づき”が生まれることを願っています」

心の支えになってくれた横浜に、恩返しを
 野毛で生まれ、中学・高校と山手の横浜共立学園に通った齊藤さんにとって、横浜の海はかけがえのない存在。「濃いあい色の海は元気をくれる」「グレーだと今日は充電しよう」といった具合に、海の色によって自分をコントロールすることもあるそう。
 「今こうして私を支えてくれた横浜に、仕事を通して恩返しができるのはとても幸せなこと。自分にとって本当に大切なものを知ることで、相手を尊重したり社会のことを考えたりできる人々でいっぱいの街になれば…。少し大げさですが、“種まき”には、横浜の未来を思う気持ちも託しているんです」
齊藤さんの
おすすめ
友人を招待する店
 齊藤さんが幼いころから親しんでいた横浜山手と野毛の町。異国情緒と下町ムードの両方を楽しめるこのエリアから、アーティストたちにも好評というお店3店を教えてもらいました。
シーズンティーと手づくりケーキ エレーナ
今も変わらない横浜山手の喫茶店
シーズンティーと手づくりケーキ エレーナ

 フェリス女学院の学生たちの憩いの場として、1975年にオープンした喫茶店。ハマトラ全盛期にはココでお茶をするのが女子大生の憧れだったそう。30年来の人気を誇るのは、インド・ヒマラヤ地方で季節ごとに収穫されるシーズンティーと自家製のケーキ、そして「山手でめずらしく軽食が食べられる!」と齊藤さんもおすすめのサンドイッチ(写真はミックスサンド650円)。こだわりの天然酵母パンと香り高い紅茶が、この店の誠実さを教えてくれます。

住所 横浜市中区山手町24
営業時間 午前10時〜午後10時(ラストオーダー午後9時30分)。水曜定休
TEL 045(662)2723
小半(こなから)
鮮度抜群の刺し身とくじら料理が名物
小半(こなから)

 みなとみらいを横目に下町ムードたっぷりの野毛の街。桜木町駅からも程近い場所に、齊藤さんの実家である和食店「小半」がたたずんでいます。「リーズナブルな料金でこんなに新鮮な魚が食べられるなんて」と、コンサートのために横浜に来たアーティストからの人気も上々。「くじらフライ750円」や「くじら刺身900円」「くじらともやしのたっぷり炒め650円」など、名物のくじら料理も種類豊富です。この季節はカキ料理がおすすめ。気負わず、ぼちぼち飲みたいときに立ち寄ってみて。

住所 横浜市中区花咲町1ノ30
営業時間 午後5時〜11時(ラストオーダー午後10時30分)。無休
TEL 045(231)9137
外交官の家 喫茶コーナー
コーヒー&パウンドケーキでリフレッシュ
外交官の家 喫茶コーナー

 外交官の家の一角にあるガラス張りの喫茶コーナー。ここでは、山元町の「豆工房」から毎朝届くコーヒーと手づくりパウンドケーキを、横浜のパノラマが広がる静かな空間で味わえます。オーダー後に焙煎するというコーヒーは、「外交官の家」だけのオリジナルブレンド。無添加のパウンドケーキは、イチジクやラムレーズンなど4種類がそろい、お土産にも喜ばれています。山手マダムたちによる心温まるもてなしにも心が和みそう。写真は外交官ブレンド400円とパウンドケーキ200円。

住所 横浜市中区山手町16
営業時間 午前10時〜午後4時。第4水曜休み(祝日の場合は営業、翌日休み)
TEL 045(662)8819
SEED OF ARTS(シードオブアーツ)理事長 齊藤実雪さん
シーズンティーと手づくりケーキ エレーナ小半(こなから)外交官の家 喫茶コーナー
情報掲載日:2007.1/23