HansABO 靴の注文/靴の教室 靴のつくり手 大塲真由美(おおばまゆみ)さん(32歳)


ごひいき

大塲真由美(おおばまゆみ)さん

HansABO 靴の注文/靴の教室
靴のつくり手 大塲真由美(おおばまゆみ)さん(32歳)

手づくり靴を通して伝える
モノへの真摯な気持ち

横浜生まれ。桑沢デザイン研究所にてプロダクトデザインを学ぶ。日本で初めて手づくり靴を一般に広める場、ワークショップを立ち上げたモゲワークショップで靴づくりと出合い、その魅力に目覚めるとともに、「自らの手で暮らしをつくる」という理念に共感を得る。50年靴職人を続ける小島正行さんに師事し、2007年「HansABO」として独立。ワークショップを中心にオーダー靴の注文も受けている

 より自分らしく、より心地よく毎日を過ごすために、手づくりのものを暮らしの中に取り入れる女性が増えているといいます。そこで今回は、靴のつくり手として活躍する一人の女性を、磯子区のアトリエに訪ねました。

探して歩く靴から、自分でつくる靴へ

 コンクリート打ち放ちの空間に作業机やミシン、木型や工具などの陳列棚が整然と並ぶ、素朴でアーティスティックなアトリエ。大塲真由美さんの開く「HansABO(ハンズアボ)」は、磯子区の小高い住宅地の一角にあります。
 大塲さんは桑沢デザイン研究所でプロダクトデザインを学んでいたとき、必然的な理由で靴づくりと出合いました。
 「足のサイズが21.5cmと小さく、なかなか自分の足に合う靴が見つからなくて。そんなとき、学友を介してモゲワークショップという素人でも靴がつくれる場があることを知ったのがそもそもの始まりでした。靴づくりって1足じゃ終わらないんですね。素材が違えば、デザインも製法も違う。作るたびに新しい発見があり、自分で自在につくれるようになるためにもっと勉強したいと思い専攻クラスへ転向しました」
 その後、流れに乗って同ワークショップで靴づくりを教える経験を得た大塲さんは、舞台を自宅に移して独立。オーダー靴の製作と並行して1人、2人と手づくり靴を習いにくる人が増えていき、出産を機に実家を2世帯住宅にするタイミングでガレージをアトリエにリフォームしました。現在は、20代~60代の約30人が大塲さんの手ほどきを受けながら靴づくりを楽しんでいます。

継続して無駄にしないという気持ちが大事

 「ワークショップの魅力は、一緒につくること。週1回もしくは隔週のペースで顔を合わせていると、その人の生活スタイルまで見えてくるので素材の変更や微調整も可能になります。一方、何カ月もかけて作った人は、大事に靴を履き、合わなかったらなぜ合わなかったのかを真剣に考えるようになります。モノに対する意識が変わるというと少し大げさかもしれませんが、自分が必要とするものを、必要な分だけつくって大切に使う。そんな豊かな気持ちが靴づくりを通して育まれているのではないかと思うんです」
 人とふれあい、子育てと仕事を自然体でこなす大塲さん。順調に夢をかたちにする秘訣(けつ)とは何なのでしょう?
 「実家がもと呉服屋で、物心ついた頃から接客風景を見ていた環境もあるかもしれませんね。あとは、今やるべきことの取捨選択と継続、そして無駄にしないことかな」
 ひと針ずつ仕上げる靴づくりのように、人生を縫い合わせていく大塲さんの生き方に大きなヒントがありそうです。

大塲さん流
気軽に踏み出すはじめての靴づくり

 初めての人におすすめなのが、2日間で気軽に作れるインディアン・モカシン。「一枚革で足を包み込むように作るやさしい履き心地とデザイン性の高さが魅力の一足です。自分の手で靴づくりができるということを知るきっかけになればうれしいですね」(大塲さん)。

アメリカ先住民が履き、成長する子どもの足を思っておばあちゃんが縫ったといわれるインディアン・モカシン。好きな色でつくれます

手づくり靴で暮らしをより豊かに!

 HansABOでは、水・木・土曜にワークショップを開催。自分のライフスタイルに合わせて毎週(1回2時間)、もしくは隔週(1回4時間)のコースを選択し、デザイン決めからフィッティングモデルの製作、革選び、裁断、ミシン縫いなどさまざまな工程を経て、約4カ月でお気に入りの靴を作ることができます。

 「1年間継続して作ると、3足が完成します。モノが有り余る時代に大切に使うことのできる靴を作れるのがうれしい、とおっしゃる参加者の方も多いんですよ」と大塲さん。丁寧に作った靴が暮らしの中に豊かな気持ちを運んでくるかも。ぜひチャレンジしてみて!

HansABO 靴の注文/靴の教室
TEL 090-2457-8694
横浜市磯子区栗木2-10-32
http://www.hans-abo.com/


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