向洋電機土木 CHO・広報部 部長 横澤 昌典さん(46歳)


私にとってのヨコハマって… 働きやすさを実現できるまち

向洋電機土木 CHO・広報部 部長
横澤 昌典さん(46歳)

周囲の幸せと成長のために
自分の経験を生かした制度を構築

プロフィル

横浜生まれ、横浜育ち。大学卒業後、大手商社に勤務するも、病気の父親を介護するために退職。2007年、横浜市南区にある向洋電機土木に入社。介護や育児をしながら仕事ができるように、情報通信技術を駆使した独自のテレワーク制度を構築。2015年厚生労働大臣表彰「輝くテレワーク賞」の個人賞をはじめ、多くの賞を受賞。テレワーク関連セミナー講師としても活躍

 介護・育児に加え、自分や身内の病気が重なる「トリプルケア」。仕事との両立に直面したら、あなたはどうしますか。「トリプルケア」を抱えながら、社内制度の整備に尽力する横澤昌典さんに話を聞きました。

トリプルケアと両立して働く道を選択

 大手商社に勤め、長く海外に勤務していた横澤昌典さん。役職を得て帰国し、静岡の支社に勤務していた13年前、父親ががんのため余命宣告を受けました。
 「最期をみとりたくて、介護休暇を申請しました。でも、制度はあるのに『前例がない』と申請を拒否されました」
 上司から心ない言葉を浴びせられたこともあり、「ここで介護と仕事の両立は無理」と退職。地元横浜に戻り「介護中心の生活をするつもりでしたが、知人から『働かないのはもったいない』と、当社の社長を紹介されました。当時の当社は介護・育児と仕事を両立する社員はいなく、制度もなかった。『介護経験者の君が、自分の働きやすいように改革すれば、当社の社員の未来を作ることになる。一緒に頑張らないか』と社長の“会社を変えたい”という熱い思いを聞き、入社を決意」
 入社後、介護、娘の誕生、自身の疾病によるトリプルケアを抱えながら、働きやすい制度作りにまい進しました。

制度とは利益と幸せを追求する手段のひとつ

 前職でのオランダ勤務時代、現地のテレワーク制度の質の高さを目の当たりにした経験から、介護や育児と両立するには“必須”、と導入。これにより、柔軟性の高い働き方が可能となり、父の介護、娘の学校行事、自身の入院時でも仕事ができるように。それだけでなく、横澤さんがその構築に当たって重要視したのは、全従業員がテレワークの利用が可能な仕組みを作り、効率と利益を生み出すことでした。
 「ノートパソコンとスマホを全員に支給し、遠隔でも情報共有や指導ができるように変えました。通勤時間が短縮し、業務効率があがったことで、社員の余暇が増え、資格取得などの時間が生まれる。それは同時に、会社の生産性と利益アップにもつながり、その分、新たな設備や制度への投資に回せます。私にとってテレワークなどの制度は、作ることが目的ではなく、会社の利潤と社員の幸せを追求する“手段”なんです」
 また、改革した制度が社員全員に受け入れられるよう工夫もしたと言います。
 「大切にしたのは、“サイレントニーズ”を掘り起こすこと。社員が本当にしてほしいことはなに?と考えます。それを理解するために必要なのは、上司として個々を“支持”することです。人を動かすには、“指示”ではなく、支えることで本音を探り、内容に反映させる。そのうえで、みんなの能力を最大限に引き上げて結果を出す。すると今度はみんなが下の世代に伝えてくれる。私にはそれがなによりの喜びですし、制度を活用させ続けるために必要なことだと思っています」

仕事のメソッドを引き継いで“人財”を育む

 社内での今後の展望は「部下の育成です。自分がいなくても仕事が回るよう引き継いでいます。ポイントは、1人でなく複数の人にバトンタッチすること。多くの人が関わっている方がリスクの分散になるし、ジョブローテーションにもなる。これからは、ゼネラリストが必要な時代だと思っています。自分の仕事やメソッドを幅広く若い人たちに教えることで、会社の財産となる“人財”を育みたいですね」

向洋電機土木
テレワークとフレックス制度の取り組み

 職種を問わず、全従業員が利用可能なテレワーク制度。病気療養中や介護などでの在宅勤務はもちろん、建設業界の特徴を生かし、現場事務所をサテライトオフィスとすることで、そこで働く社員の、会社への通勤時間と交通費が削除されました。
 コアタイムなしのフレックス制度も導入。就業時間は7.5時間を標準とし、事前申請があれば、中抜けや就業時間の短縮が可能です。
 そのほかに、健康経営にも力を入れ、定時退社の促進、産業医の設置、人間ドックや婦人科健診の提供に加え、他社と共同で健康系アプリを開発。体重や血圧、睡眠などを日々管理をすることで、従業員の健康増進に役立てています。

 女性社員が使うデスクは、国内有名メーカーの木製のものを採用。落ち着いた雰囲気だと好評

 横浜駅東地区と、みなとみらい21中央地区を結ぶ歩行者専用デッキ「はまみらいウォーク」の照明設備を手がけました

向洋電機土木
TEL045-743-4411
住所 横浜市南区井土ヶ谷下町16-6
業種 建設業(電気設備設計・施工)


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