認定NPO法人サービスグラント 小林智穂子さん(40歳)


私にとってのカワサキって… “くらしやすさ”を みんなでつくるまち。

認定NPO法人サービスグラント
小林智穂子さん(40歳)

社会貢献をすることで
自身の幸福度も上がります

プロフィル

京都府出身、横浜市在住。国内外の教育機関・民間企業における日本語教育、国際協力関係機関でのナレッジマネジメント支援業務を経て、サービスグラント事務局スタッフに。2016年より事務局長に就任し、事務局運営全般の統括、企業・行政等との協働プロジェクトの運営等を担当。現在、東京大学学際情報学府博士課程に在学、企業の社会貢献活動などをテーマに研究に取り組む

 幸せとは何かを考えるとき、社会とのつながり方を工夫するのも一つの方法。新しい社会貢献活動の形「プロボノ」を推進する女性に話を聞きました。

働く人の新しい社会貢献活動の形

 「おそらく、プロボノと聞いてピンときた人はそう多くはないのではないでしょうか。語源は、“公共善のために”を意味するラテン語“Pro Bono Publico”で、働く人がそのスキルや経験を生かして社会課題の解決に取り組むボランティア活動のことをいいます。1980年代にアメリカの弁護士協会が社会貢献活動を始めたときにこの言葉を使ったのをきっかけに多様な職種のプロボノが生まれ、世界的な活動へと発展しています。近年は、日本でも働く人の新しい社会貢献活動の形として社会的関心が高まっています」
 そう語るのは、プロボノを推進する認定NPO法人サービスグラントの事務局長を務める小林智穂子さん。同法人の役割は、社会的課題の解決に取り組む非営利組織(NPO・地域活動団体)と専門的なスキルを有したプロボノワーカーの間に立ち、両者をプロジェクトで結ぶこと。そのコーディネート業を統括するほか、プロボノを訴求するイベントの企画運営など多岐にわたり尽力しています。
 「目の前にサッカーボールがあれば自然とサッカーを始めるように、暮らしの延長線上にある社会的課題をみんなで解決しましょう、といえるような社会をつくるのが私たちのミッションです。その思いを一つのプロジェクトと成果物を通して具現化できるプロボノの存在を多くの方に知ってもらい、みんなで流れをつくっていきたいですね」

学生生活に溶け込んだボランティア

 「ボランタリーな関係だからできること」に常に惹かれてきたという小林さんは、広島大学で外国人に日本語を教える専門学科、「日本語教育学科」を専攻。大学1年から4年まで市内の国際センターで地域在住の外国人を対象にボランティアで日本語を教えていたそうです。
 「特に志願したわけではなく、歴代の先輩方がそうされていたので最初はアシスタントとして入ったんです。実戦と経験を積むという点では非常に大きな財産になりました。一方で、外国の人たちが普段言葉の壁によってすごく苦労していることも実感できました。ママだけでなく、子どもたちも学校でいろいろ苦労をしていて。事情を把握しつつ日本語を教えることで、その人たちの日々の暮らしを支援することができたのはとても貴重な経験でした」
 卒業後は青年海外協力隊(JICA)として途上国で日本語を教え、帰国後に民間企業を経て青年海外協力隊事務局に勤務。その折々で触れた、惜しみなく力を注ぐ人々の姿は、プロボノの普及を目指す小林さんの原動力にもなっています。

新しいチャレンジの場としてのプロボノ

 小林さんによると、プロボノの魅力は“めぐり”。
 「第一に、NPOや団体の活動が円滑になることで暮らしやすい社会になり、ひいては自分自身の暮らしも豊かになります。また、支援するプロボノワーカーにとってもめぐりの効果が! 例えば、会社で管理職になる前に、プロボノでプロジェクトマネージャーを経験することで自分の引き出しを増やすことができますし、希望する職やポジションに関連する経験を現場で積んで、キャリアアップにつなげることも可能。子育て中なら、ママボノに参加して復職へのウォーミングアップも図れます。たくさんの人に実験の場、チャレンジの場などプロボノを大いに活用してもらい、その経験を本業に生かしてもらえたらうれしいですね」
 肝心なのは、団体の活動や思いを深く理解すること。
 「社会的課題を自分と関わりのある問題として実感することで視野が広がり、幸せの価値観も変わってくると思うんです。プロボノを始めたら幸福度はアップする。そう、それがいちばんのプロボノの魅力かもしれません」

週に5時間コミットする
“大人の社会見学”に挑戦!

 現在、サービスグラントに登録しているプロボノワーカーは約4000人。ニーズに応じてプロジェクトマネージャーやマーケッター、アナリスト、webデザイナー、コピーライターなどが5〜6人のチームを組み、チラシ・パンフレット・web制作や市場調査、資料作成などのプロジェクトを担当しています。
 プロボノに費やす時間は平均週5時間程度。納品までは約1~6カ月。小林さんによると、地元愛の強い人々が暮らす横浜市には介護予防支援をはじめ芸術、エコロジー、国際問題など多彩なジャンルのNPOや地域活動団体が存在するとか。あなたも会社では経験できない“大人の社会見学”にチャレンジしてみては?
 体験企画「プロボノ1DAYチャレンジ」も用意。詳細&申し込みはホームページをチェックしてね。

認定NPO法人サービスグラント
TEL03-6419-4021
住所 東京都渋谷区渋谷1-2-10、中里ビル4階
http://www.servicegrant.or.jp/

「サービスグラント」の職員のみなさん。実際に行われたプロジェクトの詳細は、「Facebookでレポートを投稿しています! ぜひご覧ください」とのこと


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