「働く女の会議室~100年時代の働き方の巻」 80歳まで働くにはポジティブさと多様性が鍵


「働く女の会議室~100年時代の働き方の巻」
80歳まで働くにはポジティブさと多様性が鍵

 これまでより寿命が延びる人生100年時代、生き方・働き方が、大きく変わろうとしています。それにより、定年後の捉え方も変化。まだまだ先のことだけど、他人事ではないみたい。働き続けたり、元気に学び続ける社会は、あなたにとって福音ですか?

前向きだけど不安も 定年後の〝私の仕事〞って?

 自分が何歳まで、どこで、どんなふうに働くのかを意識したことはありますか? 長寿社会というイメージはあっても、「定年後まで働くつもりはない」という人もいるはず。ただ日本の未来図では、みんなが60代で定年退職して悠々自適なリタイア生活という社会は、現実的ではないようです。
 昨年、政府が設置した「人生100年時代構想会議」では、「日本では2007年に生まれた子どもの半数が107歳より長く生きる」という推測を示し、100年時代を見据えた経済・社会システムを実現する政策が検討され始めています。
 30年、40年先なんて、ぼんやりとすら考えられないのに、定年後も働くと投げかけられると、ドキッとしますよね。でも健康な長い人生を、働かないで生きていく方が、リスクが大きいと言えそうです。
 読者アンケートでは「100歳まで生きられること」を「うれしくない」と思う人が多い一方、「定年後も働くこと」は73%の人がポジティブに捉えています。健康で働ける条件が整っていれば働きたいと願う声が。
 100年生きる可能性を明確に意識して、親世代のような定年後にリタイアする老後のイメージは、リセットしましょう。今なら準備期間があります。キャリアを増やす、学び直すなど、生き方・働き方の選択肢が増える時代。「定年までは企業や組織で、定年後はパートやアルバイトで働く」のも選択肢の一つです。鍵はポジティブさと多様性にありそう。アラサー読者や、生涯現役に突き進む先輩の声から、自分らしく、より楽しく年齢を重ねるヒントを見つけてみて。

100歳うれしい、うれしくない


※アンケートはシティリビングWebで1/10~24実施。有効回答数4214。Q3のみ1/17~21実施。有効回答数362

100歳まで生きられるのはどう?

うれしい

さまざまなことを学びたいので時間はいくらあってもいい(29歳)

時代の転換を追える。AIとか宇宙旅行とかファンタジーの世界が現実になっていくのに立ち会えるのはうれしい(32歳)

100歳まで健康で人生楽しみたい! 最後はPPK(ぴんぴんころり)でコロっと逝きたい!(37歳)

健康であれば長い程いい。長い歴史を眺めると人生なんてとてつもなく短くはかない。延びるに越したことない(37歳)

私たちの世代は定年80歳の時代に突入しそう。元気なら定年後は海外移住したい(37歳)

100歳まで生きることを目標にすると、健康面や金銭面、アンチエイジング対策など、目標が立てられ、結果ポジティブに生きられる(39歳)

うれしくない

医学の進歩のせいで、病気になっても死なせてもらえない(26歳)

病気せず長生きできるのは幸せなこと。でも体力維持は難しい。子供に介護をしてもらいながら生き続けるなら心苦しい(28歳)

病気や老いながら長生きするのは大変。ぽっくり早めに死にたい。お金もかかるしつらいイメージしかない(31歳)

100歳まで健康ならよいけど、きっと足腰などどこかに疾患があって不健康になると思うし体力低下も…。生きていくのがつらそう(34歳)

結婚願望があるのに独身の私。一人で長生きしたって楽しくな~~い! ただの長生きはちょっと…。どれくらい生きるかより、どんなふうに生きるかの方が大切(38歳)

知り合いがいるならいいが、友達がいなかったらつまらない 健康ならいいがそうでなければしんどい(39歳)

100歳になるまでに貯金は底をつき下流老人になりそう。もらえる年金も期待できないし、長生きはリスクでしかない(45歳)

祖母は102歳まで生きた。彼女は99歳までかなり元気で素晴らしい人だったが、絶対ああはなれない。独身だし(45歳)

定年後も働くことをどうとらえたい?

ポジティブ

おばあちゃんカフェとかをオープンしてみたい。歳を重ねているからこそできる仕事をしたい(24歳)

知識や経験を十分に積んで、まだ健康で働ける環境であるのに辞めてしまうのはもったいない(24歳)

自分にやる気があれば働くのもあり。働くことが一種の逃げ場・趣味の場・交流の場にもなるのでは(27歳)

私の時は70歳や75歳に定年が引き上がっていると思う。まだ時間がたくさんあるから何で稼ぐか考えられる(28歳)

とってもステキなこと。清掃のおばさんや駐輪場のおじさんをいつも見ていて、仲間と決まった時間に働いている姿は楽しそう。世界一周旅行より、自分にしかできない何かを貫く生き方の方が魅力的(28歳)

定年後も自分のキャリアを生かして次世代へつなげられるよう必要とされる存在であり続けたい(28歳)

ある程度の緊張感や社会とのつながりがないと速攻ぼける。老害になりたくない(31歳)

定年後って「余生」「老後」「介護」と人生の消化試合のイメージを抱いてしまうから、働き続けるのは良いこと(32歳)

どうせやるなら。でもお金のため以外にやりたい(33歳)

何もせず家に居るより働いて若い世代と交流しながら刺激を受けて働きたい(33歳)

そもそも数十年後に定年の概念があるかわからない(34歳)

寿命が延びる中、定年65歳とかでリタイアしてもやることがない(36歳)

80歳過ぎても現役って実にカッコよい(37歳)

ネガティブ

定年後はのんびり過ごせると思っていた。年を取ってからの仕事は、体力的にもきついしミスが増えそうで怖い(24歳)

体力もなくなるのに会社はガンガン働かせるし、シニアは給与もガクッと下がる。割に合わない仕事量を任されている人達を見てきている(30歳)

何歳まで現役でいなくてはいけないのか不安(39歳)

65歳過ぎまでフルタイムで働きたくない。しかも給与が下がる人がほとんど。65歳以上だと交通整理や管理人等安くつらい仕事が多い(42歳)

ゆっくり働けるならいいけど、コンビニやファストフード店の安い給料でハードに使われる未来しか想像できず絶望的(48歳)

アラサー読者はどう考える? 働き方ホンネ対談

「ずっと働く」ってステキなこと?

瀬戸なつみさん(32歳・メーカー)と菊池実咲さん(29歳・不動産)
写真左から読者の瀬戸なつみさん(32歳・メーカー)と菊池実咲さん(29歳・不動産)

菊池 母や姉など身近にずっと働いている女性がいないので、定年後も働く、生涯現役をイメージできません。友人が昇格したり、やりがいを持って働くのはうらやましいですが、残業もほぼなく、プライベートを重視できる今の働き方に全く不満はないんです。
瀬戸 私は同じ業界での転職を経てキャリアを積み中。語学力を生かし、自分の裁量で働ける営業企画などの業務が今の仕事。楽しいですがハード。それだけに最初は「80歳まで働く」と想像してゾッとしていました。
菊池 80歳までは働かなければと知って、その歳で使ってもらうために、どうしたらいいかを考えてしまいました。

瀬戸 実はゾッとしたって言いましたが、その後、悲観することないと思えてきて。大学のゼミの教授が薦めていた「ライフ・シフト」を読んだこともきっかけです。社会人になってから、食べたいもの、着たい服などにお金が消えてばかりで、自分に投資をしていませんでした。でも20年もプラスして時間が与えられるなら、自分のお金で学んだり、今までの仕事に固執しないで働ける。それって幸せなことだなって。
菊池 私は料理や家事が好きなんですが、テレビドラマのように家事が有償労働になる時代が来るかもと思ったり。人生に合わせて柔軟に働いたり、辞められる多様な選択が広まったらいいな。
瀬戸 確かに60歳からさらにキャリアが積めるってことは、じっくりと子育てしたり長期間旅行もできます。私は本格的に美術を学んでみたい。先が長い分、それがまた第二、第三のキャリアもチャレンジする勇気がでました。
菊池 ちょっと前向きに考えられたかな(笑)。今実践している、一人暮らしでも朝食に魚を焼き、お弁当を作って出勤という丁寧な暮らしが理想。私はサポートする仕事が向いているので、細く長く元気に働きたい。そういえば朝は、健康のためにしている体幹トレーニングも習慣です。
瀬戸 私もやっています! 思い描く働き方は違ってもやっぱり体が資本ですね。

“100歳の私”が楽しみになる3つの提案

「今が一番楽しい」と思えるように、心にとどめておきたいポイントはこれ!

1. 何はともあれ、体が資本

 座談会に登場した読者2人も体幹トレーニングを続けていました。ある程度の運動は習慣に。「長生きなんかしたくない」と、激しいダイエットやお菓子だけなどの栄養バランスを欠いた食生活は、骨が弱って何十年も寝たきりになるなど「不健康で長生き」というリスクが伴うかもしれませんよ。

2. イメージだけでも、未来は変わる

 「休職して世界をめぐる」「副業を始める」という大きなアクションはもちろん、先はまだ長いと自覚するだけでも、キャリアを積みながら長い人生を設計するきっかけになるはず。年齢を言い訳にする必要はなし。語学学習や資格取得など、やりたかったことが全部できるくらい長期間の現役生活があると考えて。

3. “あるべき”の固定観念を捨てて自由に

 結婚するべき、子育てを最優先すべき、女性は…など、周囲の価値観に合わせていませんか? もちろん人に‶あるべき”を押し付けるのはNG。固定観念を捨てるだけで、他人と比較したり、うらやんだりせずキャリアを重ねられて、仕事人生が何十倍も楽しくなるはず。

イラスト/進藤やす子


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