働く女の会議室 私の人生、母の影響どれぐらい?の巻


私の人生、母の影響どれぐらい?の巻

 母娘関係は概ね良好。だけどときどき引っかかる。それは母親のひと言だったり、ちょっとした態度だったり…。このうっすらとしたモヤモヤ感、放置しておいても問題なし?
「毒母」「墓守娘」って?関係ないように思うけど…
 娘を自分の所有物のように思っている母と、それがつらくて病んでしまう働く女性も。自覚がなくても、実は母親の思いに支配されていることもある?
 メディアなどで注目されている、母娘の関係。それでも「愛が重すぎてつらい」という毒母(どくぼ)レベルの人は少数派。読者アンケートでも「関係は良好」がスタンダードでした。ただ、9割の母親が娘と良好と答えているのに対し、母と良好な関係と答える娘は76.8%。この差に問題が隠れているのかもしれません。
 娘たちの声からは気になる点も。幼少期の習い事の挫折から、受験、就職、結婚に至るまで、母親の願望を意識しているという声が半数近く集まりました。とはいえ、「失敗ばかりの人生。孫もなく申し訳ない」という声から、「結婚してほしいんだろうけど、プレッシャーはない」とさまざま。この違い、母の過干渉や同居という条件も関係しているよう。
 「母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き」著者で臨床心理士の信田さよ子さんは、距離を取るのは「娘から意識しないと難しい」と話します。優等生な娘だと「重荷だと感じても、愛ゆえだと分かるので」(既婚・34歳)と、スポンジのように母の思いを受け止めがち。もちろん同じ価値観なら親の期待に応えることで幸せになるのもあり。ただ、何かを選択したり目標にするとき、いつも母親の顔が浮かぶなら、それはあなた自身の希望ではない可能性も。
 この機会に、これからまだ共に長生きする母の影響を確認してみては? キャリアや人生設計に本当の自分を反映するきかっけになるかもしれません。
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女性の平均寿命
日本の平均寿命は、男性が80.21歳、女性が86.61歳(厚生労働省2014年発表の簡易生命表より)。ちなみに昭和30年時代の、女性の平均寿命は67.75歳、昭和40年で72.92歳。現代は過去には前例がない、母娘関係が長く続く時代といえます
毒母と墓守娘(どくぼとはかもりむすめ)
毒母は、母親との関係に悩む女性たちの間で生まれた言葉。子どもにとって毒になる母親。墓守娘は、年季の入ったスキルで娘を操作する母親を見捨てられず、また支配されても母親を悪者にできずに苦しむ娘
正直、どう思っていますか?
母
娘との関係は良好?
グラフ
娘の重荷になっていることがある?
グラフ
娘への心配事は?
グラフ
娘といい距離感?
グラフ
娘
母親との関係は良好?
グラフ
母親が「重い」「重荷に感じる」?
グラフ
母親といい距離感?
グラフ
母の期待の混入度を自己点検 親子でも“他者”としての距離感を
 毎日、毎日「結婚しないの?」って言う母親? ひどいですよ。娘に与える影響も考えないで、母親が自分の不安を口にすることで解消しているだけです。「あなたのためを思って」と言う母から娘への言葉。すべてに母の愛というフィルターがかかっています。実は“母親自身のため”である場合が少なくありません。不快に思うならガツンと反論してもいいんです。愛なんだろうって我慢しなくてもいい。
 ただ母親たちは無敵です。一晩反省しても、すぐに忘れてケロッと忘れる能力がある。長年、男性社会で苦しみ生きて、身についたスキルです。でも、そんな母親の不安を受け止めるのは、本来は父親の役目。何かを選ぶ際、「お母さんならどう思う?」が脳裏によぎるなら黄色信号です。母の期待に応え続けるのは、疲れます。母親と適度な距離を取りたいなら、まず親と話すときに丁寧語を使ってみるのも手。できるだけ顔を合わせない、会話を減らす、メールは3日に1回返信、LINEは既読スルーでもOK。親子とはいえ“他者”だと理解してもらいましょう。
 母親との関係に悩み、3倍、4倍返しを覚悟して距離を置いても、恐怖で戻ってしまう人も多いです。到底、一人では闘えません。身近に味方がいなければ、インターネットなどを利用して、同じ価値観の仲間を見つけてもいいですよ。
 母の図々しさに比べると、母に負い目を感じる娘たちは、本当にけなげで痛々しい。母の期待に応えても「あのとき選んだのはあなたでしょ」と言われますしね(笑)。本当に自分がやりたい道なのか、自分の意志に母の思いが介入し過ぎていないか常に自己点検を。そして期待に応え、病気にもならず仕事をしているみなさんは、神棚に飾ってもいいくらい素晴らしいんだ、ということを自覚してくださいね。
信田さよ子さん
原宿カウンセリングセンター
所長 信田さよ子さん
臨床心理士。原宿には全国から相談者が訪れるほか、講演、NPO法人を通した研究活動なども積極的に行っている。著書に「母が重くてたまらない-墓守娘の嘆き」など多数。写真は「傷つく人、傷つける人」(集英社)
傷つく人、傷つける人

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