令和のはじまりに、どう動く? フロント・ランナーに聞く 新時代の歩き方


令和のはじまりに、どう動く?
フロント・ランナーに聞く 新時代の歩き方

5月からいよいよ“新時代”がスタート。この30年で私たちを取り巻く環境は大きく変わり、生き方にもさまざまな選択肢が。そんな中、自分なりの表現や発信方法で活躍を続ける“フロント・ランナー”に今をどう捉え、どう進もうとしているのか聞きました。

令和のはじまりに、どう動く? フロント・ランナーに聞く 新時代の歩き方

岡田将生さん、市川実日子さん、本田翼さんにインタビュー
変化受け止め、自分らしく 私たちの進み方

めまぐるしく変化する時代に生きる私たち。スマホをタッチするだけで幅広い情報が手に入り、生き方の選択肢が広がる反面、この先の進み方について悩むこともあるはず。今回はそれぞれの魅力で活躍を続ける3人にインタビュー。また、時代の流れを見つめてきた世代・トレンド評論家の牛窪恵さんに「働く女性にとっての平成」について聞きました。節目の今だからこそ、自分らしい歩き方を考えてみませんか?

言葉の力を強く感じる時代 「僕ももう少しだけワガママに」

岡田将生さん

Profile
1989年東京都生まれ。2006年デビュー。2014年に蜷川幸雄演出の「皆既食-Total Eclipse-」で舞台デビューし、今作で舞台は5作目。NHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演。8月に舞台「ブラッケン・ムーア~荒地の亡霊~」の出演が控える

「“平成の終わり”に特別な感慨はないです」と笑う平成元年生まれの岡田将生さんは、役者として異なる時代を生きる人々を演じてきた経験から、今は“進化と変化の時代”と感じているそう。「これまではずっと激動の時代が続いていたけれど、今は落ち着いている分、かつてないスピードで技術や情報が進化していると思います」。SNSをしない岡田さんだが、言葉の重みを感じる機会は多いという。「自分の言葉で発信できる場があるのはとてもいいことだなと。ただ、自分が思ってもいないことが広まったり、言ったことが本来の意味と違う形でとられてしまうことも。それも含めて言葉はすごく力を持っていますよね」
5月から挑戦する主演舞台「ハムレット」では、その言葉の力に真っ向から対峙している。「シェイクスピアは圧倒的なせりふ量で人間性が伝わるように描かれていて、独特のリズムも面白い。ついリズムに酔って演じたくなりますが、そうではなくて込められた意味を伝えられるよう取り組んでいきたいです」
“自分のことで精一杯”ながら「主演という立場で自分だけに没頭していいのか?」と自問することも。そんな時シェイクスピア作品の経験がある先輩俳優との食事で、世代の違いを感じる瞬間があったとか。「先輩には『自己中でいいんだよ』と背中を押されました。平成生まれの僕たちは周りと手をつないで仕事をしようとする人が多い気がするけれど、上の世代の方々って、もう少し“心の持ち方”が強い。だからいい意味でわがままになれるのかなと思います。僕もこの作品を経た先に、もう少しわがままに進んでいきたいです」

DISCOVER WORLD THEATRE vol.6「ハムレット」
王子ハムレット(岡田将生)が父王を毒殺した叔父への復讐を誓い、家族や愛する恋人を巻き込みながら破滅への道を疾走する。5月9日(木)~ 6月2日(日)Bunkamuraシアターコクーンで公演。S席1万500円、A席8500円、コクーンシート5500円(全席指定)。チケット販売中

「昔の物差し」では楽しめない “今、この時”の好奇心がエネルギー

市川実日子さん

Profile
1978年東京都生まれ。2000年「タイムレスメロディ」で長編映画デビュー。2016年「シン・ゴジラ」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。夏に出演映画「よこがお」の公開が控える

「時代は過ぎてから分かるものだと思っているので、平成がどんな時代だったのかも新しい時代が始まってから少しずつ実感できるんじゃないかなぁ」と話す市川実日子さん。「“いつかの自分”が思ったことでも、今の自分は同じように思ってはいないはず」と、変化していくことに対しては柔軟でポジティブ。「『これはこうじゃなきゃ』って決めるのはつまらないと思っていて、自主規制やパターンみたいなものは崩していきたい。それに、ずっと昔の物差しのまま“安心できる方”を選ぶのは楽しくないなと思っています」
最新出演映画「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」は、50年連れ添った“昭和の夫婦”のすれ違いと再生を描いた作品。市川さんは母親から離婚を考えていると告げられるキャリアウーマンを演じる。「自立してからの両親の離婚は、子どもの時と受け止め方が違うはずだと思いました。最初はぶれない人に思えたけれど、撮影が進むにつれて“揺らぎ”のある役だと認識が変わっていきました」
自身も揺らいだ時期を経て、自分なりの進み方に気付いたという。「ある時からそれまでの自分の考え方に違和感を覚えるようになって、自分がどういう人間か全く分からないという時期がありました。最初は苦しかったけど、徐々に今感じていることを大事にすれば、自然と先も楽しくなっていくと思うように。その時々の好奇心をちゃんと育てていきたい。それが前に進む一番のエネルギーだと思っています」

「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」
結婚50年の有喜子(倍賞千恵子)と勝(藤竜也)夫婦。有喜子は無口で亭主関白な夫との、離婚を考えていると末娘の菜穂子(市川実日子)に告げる。そんな中、突如飼い猫のチビが失踪し…。5月10日(金)から新宿ピカデリー他で全国公開©2019西炯子・小学館/「お父さん、チビがいなくなりました」製作委員会

自分の芯を持ちつつ新しいものを素直に受け入れたい

本田翼さん

Profile
1992年東京都生まれ。中学生時代にモデルデビュー。2012年に映画初出演・初主演を果たし女優活動を本格化。ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」(フジテレビ系)に出演中

「新しく出てくるものを素直に受け入れられる自分でありたい」と話す本田翼さん。「例えばYoutuberの方々は、自分でネタを考えて撮影して編集して…と全部やっていて、とても尊敬しています。めまぐるしく時代が移り変わる中でも自分の芯を持ちつつ、新しいものにはどんどん挑戦していきたいです」
SNSも積極的に活用中。「SNSの登場でファンの方とコミュニケーションが取りやすくなったのはとても良いこと。この距離感、私は好きです。でも、最近はSNSがあることで大変そう。これって時代の変化に大人がついていけていないから教育が行き届いていないのかなとも感じます。アップのタイミングや写真の映り込みに気を配るなど、SNSは発信する側が良い方向に持っていけるように使っていきたいですね」
5月に公開される映画「空母いぶき」では、戦艦に乗り合わせたネットニュース記者・本多裕子を演じる。「戦争映画の世界にネットニュース記者という職業が入り込めていることに新時代を感じます。裕子は原作漫画にはないオリジナルキャラクター。心が強いわけでも弱いわけでもない普通の女性で、見ている方に共感してもらう役割だと思って演じました。舞台となる20XX年は今の世界と地続きかもしれない。当たり前の日常はこうやって守られているんだなと感じる作品です」

「空母いぶき」
20XX年12月23日、国籍不明の武装集団が日本の初島を占領。航空機搭載型護衛艦「いぶき」を旗艦として戦闘が始まり…。命がけの任務にあたる自衛官、重大な決断を迫られる政府の戦いを描く。5月24日(金)から全国公開 ©かわぐちかいじ・惠谷治・小学館/『空母いぶき』フィルムパートナーズ
働く女性にとって「平成」ってどんな時代?

平成の働き方は、日本で2番目に人口の多い団塊ジュニア世代の就職や出産などの節目に、いくつかのターニングポイントを迎えました。例えば、彼女たちは1990年代始めのバブル崩壊に伴う就職氷河期を初めて経験。1999年には労働者派遣法が改正され、派遣社員が広い職種で認められるようになります。以降、働く女性を取り巻く環境は大きく変化し、派遣社員の割合が増えていきました。彼女たちが出産年齢を迎えた2000年代半ばには、「産んで働く」ことが社会的に当たり前になり始めます。しかし、バブル崩壊で男性が結婚に慎重になり、同時期に女性も仕事を続けられる環境が整ったことで、日本の未婚化は驚くほどのスピードで進みました。女性の働き方も、国がバブル崩壊後の企業や社会を立て直すことを優先させたことで、移り変わっていきました。
今の若い世代は、結婚・出産・キャリアを含めたライフプランを若い内から計画的に考えて動く流れになり、自分のキャパを超えないペースでの働き方を目指すようになりました。今後は、人生設計をできる人がより自分らしく働ける時代になっていくでしょう。

これからの「令和」にワタシを生かす3つの意識

1.“手に職”がさらに重要に
転職経験者も多い今の時代、テレワークの広がりもあって「手に職」の考え方がさらに進むでしょう。今後はAIも進出し、人間にしかできないクリエイティブ、マネージメント、おもてなしの能力が重視されるようになります。2020年に向けて言語を学ぶことも大切です。

2.結婚は“理解ある相手と”が最優先
既婚女性の働くモチベーションに大きく関わるのは、夫が協力的かどうか。理解ある男性と巡り会えるかで女性の働き方は圧倒的に変わります。婚活での相手選びは共働きを支えてくれる姿勢が一番重要。年収や学歴ではなく、その視点を持ちましょう。

3.シングルは健康とお金をキープ
2030年には日本の全人口の半数が独身になるとの試算が。国は年金を個人単位にするなどシステムを変える可能性大で、おひとり様向け商品やサービスも増え、シングルが暮らしやすくなります。そんな中ポイントになるのは健康とお金。保険は入院費プラス仕事の収入保障の商品に切り替えるなど、健康とお金を補う意識を持つといいですね。

教えてくれた人

牛窪恵さん

牛窪恵さん
世代・トレンド評論家、マーケティングライター。メディアへの出演や大学での授業、執筆活動のほか、各企業との商品開発や講演活動でも活躍。最新著書「『おひとりウーマン』消費!~巨大市場を支配する40・50代パワー」(毎日新聞出版、1566円)販売中

『おひとりウーマン』消費!~巨大市場を支配する40・50代パワー


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