ギモンや不安を解消します!裁判員制度をもっとよく知ろう ギモンや不安を解消します!裁判員制度をもっとよく知ろう
疑問や不安はまだまだある…基本的なことから知りたいのが本音
教えて!検事 裁判員制度のアレコレ
裁判員に選ばれるまで
裁判の流れ
OLマーケ委の模擬裁判の感想
 新聞やテレビでよく目にする「裁判員制度」という言葉。国民が裁判員となって裁判に参加することは読者のみんなもよく知っているはず。でも、分からないことや不安はありますよね。スタートは来年5月からですが、今年の12月頃に裁判員候補者名簿に載った人には通知が届きます。そこで、今回はさまざまな疑問を解消すべく、裁判員制度について特集します。
疑問や不安はまだまだある…
基本的なことから知りたいのが本音
裁判員制度について詳しく理解していると思う? 事前に行ったOLマーケ委のアンケートによると、「裁判員制度について詳しく理解していると思う?」という質問に対して、ほとんどの人が「少しは分かるが詳しく理解しているとはいえない」と回答=左記グラフ参照=。「何を知りたい? どんなことが不安?」というフリーアンサーの質問には、「基本的なことすべて知りたい」「選ばれ方は?」「会社は休めるの?」「法律のことを知らないけど…」などの意見が出ました。また、「人を裁くことにストレスを感じる人もいるのでは?」「判決後に関係者から嫌がらせを受けない?」といった不安の声も。来年から始まる裁判員制度に向けて、そんな疑問、不安は少しでもなくしておきたいですよね。
教えて!検事・裁判員制度のアレコレ OLマーケ委の河合朋子さん=写真右=と藤本絵里抄さん=同左=が、札幌地方検察庁の若き女性検事・成瀬朝子さん=同中央=に、裁判員制度について直撃取材。制度に関する疑問、質問を分かりやすく教えてもらいました。
裁判参加が良い社会を築くきっかけに
河合 どうして裁判員制度が行われることになったのですか?
成瀬 裁判員制度は、国民の皆さんに裁判に参加してもらうことで、司法を身近に感じ、深く理解してもらうためのもの。そのベースには、今の世の中で起きている事件が他人事ではないことを知ってもらい、みんなでより良い社会を作っていこうという考えがあるのです。裁判員は選挙権のある20 歳以上の国民の中から抽選で選びます。
河合 裁判員制度で扱う事件は?
成瀬 殺人や傷害致死、放火、誘拐などが対象となります。ある程度重大で社会的に影響のあるものですね。中には裁判官のみだけで行う事件もあります。
河合 選ばれたら絶対に裁判員をしなければならないのですか?
成瀬 原則として辞退はできませんが、70 歳以上の人や学生、重い病気などで出頭が困難というやむを得ない事由がある場合は申し出をし、裁判所にそれが認められれば辞退できます。また、自衛官、警察官などは裁判員にはなれません。
藤本 選ばれたことを会社の上司に言ってもいいのでしょうか?
成瀬 言ったほうがいいと思います。休みの調整などが必要になりますから、上司と相談したほうがいいでしょう。裁判員になるために休みを取ることは法律で認められています。
藤本 裁判の結果などを周囲に聞かれると思うんですけど…。
成瀬 裁判員にも守秘義務はあります。評議(こちらを参照)のときに話し合った内容、誰がどんな意見を述べていたかは一切言ってはなりません。ただし、公開されている法廷でのことは話しても大丈夫です。
藤本 裁判員に選ばれたことによってストレスを抱えたり、精神的にダメージを受けてしまった人はどうすればいいのでしょうか?
成瀬 裁判所で、メンタル面をサポートする電話相談などを考えているようです。また、私たち検事も皆さんのメンタル的な負担が少なくて済むように裁判を進めていきたいと思っています。
法律の知識がなくても大丈夫
藤本 人の一生を左右するのだと考えると判決を出すのが心配です。
成瀬 最初から自信たっぷりで判決を出す人なんていません。それは法律のプロでも同じです。不安なことや分からないことがあれば、評議のときや裁判の合間に裁判官に話してアドバイスをもらってください。また、法律の知識がなくても大丈夫。法律的なことが必要になれば裁判官が分かりやすく説明します。
河合 もし重い判決が出て、被告人の家族に恨まれたり、嫌がらせを受けることがあったら…。
成瀬 評議の内容自体は守秘義務で守られていますから、誰がどんな意見を言ってその判決になったかは分からないようになっています。裁判員の名前や住所も公開はされません。
河合 評議のとき、裁判員の6人はお互いの名前が分かってしまうのですか?
成瀬 評議の際、簡単な自己紹介はあるかもしれませんので、そのときに分かると思います。けれど、そのとき知ったほかの裁判員の名前を公表するのも守秘義務に反することになります。
藤本 法律のプロに直接話を聞くことができ、いろいろな疑問が解消されました。
成瀬 裁判に参加することはとても貴重な体験。ぜひ前向きに参加をしてもらえたらと思います。私たちも皆さんに分かりやすい裁判を行えるよう努力します。
OLマーケ委の河合朋子さんと藤本絵里抄さん、札幌地方検察庁の女性検事・成瀬朝子さん
このほか、OLマーケ委から寄せられた質問にも答えてもらいました「Q.日数はどれくらいかかるの?A.数日間。多くが3 日間以内です。Q.時間はどれくらいかかるの?A.1 日5 〜6 時間といわれています。Q.日当や交通費は出るの?A.裁判員候補者(2 面参照)も交通費、日当(上限は8000 円)が出ます。裁判員になったら日当は最高で1 万円。Q.裁判員に選ばれる確率は?A.札幌地方裁判所の場合、裁判員候補者がだいたい有権者350 人に1 人の確率で選ばれます。そして、ひとつの事件に100 人近くの候補者が選ばれ、その中から最終的に6 人の裁判員が決まります。」 もっと詳しく知りたい人は…
裁判員制度についてもっと詳しく知りたいという人は、裁判員制度のウェブサイトや法務省が作ったDVD などをチェックしてね。また、札幌地方検察庁では各オフィスへ職員を派遣して説明会なども実施しています(無料)。関心のある人は、札幌地方検察庁検察広報官(電話:261・9346)へ。
DVD ドラマ「裁判員制度 ーもしもあなたが選ばれたらー」中村雅俊、西村雅彦らが出演。約60 分。このドラマを放映する説明会も札幌地検では実施。
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[情報掲載日:2008.7/23]
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