今の働き方のままで働き続けられない 人生100年時代の私と仕事


 変わりゆく労働環境の中、シティは「自分の人生を幸せにする働き方とは何か」を探していきます。理想の働き方は、人それぞれ。正解はないかもしれませんが、それでも前向きに自分自身の働き方に向き合ってみませんか?

ずっと働かなくっちゃ…でも体力は? 健康は?

 寿命が延び、100歳まで生きることが珍しくない世の中に突入する遠くない将来、私たちの働く期間も延びることが予想されます。そんな中、シティ読者に聞いてみると「今の働き方のままで働き続けられない」と8割以上が回答。私たちを取り巻く仕事環境は大きく変わる過渡期を迎えています。
 長時間労働是正、労働生産性向上、同一労働同一賃金(※1)…。政府が働き方改革の旗を振る中、自分の職場の働き方改革は、約76%が「実感がない」と回答。一方で、「経済的な不安がなくても働き続けたい」人は約74%。理由は「経済的自立」が1位。多くの女性が、働いて経済的に自立することが、誰かに依存するよりも現実的と捉えているようです。ただし、年を重ね健康やストレスフルな通勤、技術の進歩についていけるかなどが不安という声も。効率化の優先で、チーム一丸で頑張る達成感やコミュニケーションの機会が減ったという声、AIの発達で仕事がなくなるのではという不安も多く見られました。
 考え方によっては、こうしたニーズや不安が、新しい変化や柔軟な改革を生むはず。例えば通勤ラッシュを避けるため職場がテレワーク(※2)を推進することも今後増えそう。
 将来働く環境が変わることを前提に、自分から戦略的に変わってみるほうがベター。「どうやって?」「今からできることは?」と考え続けるだけでも、自分の幸せに近づく一歩になるはずです。

※1 職務内容が同一または同等の労働者に対し、同一の賃金を支払うべきという考え方
※2 情報通信技術を利用して場所や時間にしばられない働き方

Q1 今の働き方のままで働き続けられると思う?

事務処理は将来仕事がなくなると言われているから、働き続けるのは難しいと思う(25歳・サービス)
PCや携帯電話の環境も10年で大変化。時代の最新に対応でき
る能力が必要(27歳・不動産)
AIの技術が進んでいるから働き続けられなそう(31歳・金融)
勤務先以外で稼ぐ仕組みで収入を増やしたい(34歳・メーカー)
終身雇用ではないから自身でスキルアップを図るべき(44歳・製薬)

Q2 職場で「働き方改革」の実感はある?

総労働時間削減の推進で人も減り仕事内容の見直しをせざるを得ない(26歳・製造)
役員や人事が「残業を減らそう」「若手活用」「女性活躍の場」と言うが全く変更なし(27歳・サービス)
効率化を求められ少ない人材で働く方針に(33歳・製薬)
昇格試験や研修が増え、働くママの制度ばかり改善。独身の負担が増えた(37歳・保険)
女性管理職が増えてきた。有休消化率向上の取り組みも(40歳・メーカー)

Q3 働き方を変えたいのはどの内容?
Q4 経済的な不安がなくても働き続けたい?
Q5 働き続けたい理由は?
Q6 今後の人生、働く上で「今、行動している」のは?
Q7 2021年あなたの職場が変化していると思うのは?

※Q1~Q3 シティリビングWebで3/29~4/11実施。有効回答数1185。
 Q4~Q7 シティリビングWebで3/15~29実施。有効回答数387

シティフレンズに聞きました

あなたにとって幸せな働き方とは?

自分の得意なことや好きなことをして収入を得る。(25歳・医療)
出産・育児を経験しても快く働ける職場で、子どもを育てながら自己実現もできる働き方。(33歳・福祉)
好きなことをしてワクワク幸せを感じながら、周りも幸せにする働き方。(39歳・団体職員)
残業がなく、ストレスがないこと。(37歳・飲食)
昇進意欲がないことと仕事へのやる気がないことは、同義ではないと思うが、上の世代の上司には理解されにくい。自分の能力に応じて無理なく働き続けることが良しとされる社会になったら、もっと幸せな働き方ができると思う。(28歳・IT)

札幌の働き方の実情を秋元克広市長にインタビュー

札幌で働く私たち、どう向き合う?

 今年、女性の活躍を推進する取り組みを検討する「さっぽろ女性応援会議」を設置するなど、女性の働き方の改革にも積極的に取り組む秋元克広札幌市長に話を聞きました。

札幌市長 
秋元克広さん

1956年生まれ、夕張市出身。79年札幌市役所入庁。南区長、市長政策室長、副市長を経て、2015年5月から現職。趣味は、映画鑑賞と料理。

札幌の女性の就業環境は? またその課題とは?

 札幌は、21大都市(※)の中で女性の人口の割合が非常に高いのですが、一方で、働きたいと思っている女性は多いのに、就業率は低い。原因はいろいろありますが、例えば札幌市は3世代同居の割合が低いほか、男性の長時間労働が多い。21都市の中で、週60時間以上働いている割合が一番高いんです。つまり、家庭のことが女性に偏り、働くことを難しくしていると考えられます。
 制度や仕組みの問題はもちろんありますが、職場に長時間いれば仕事をしていると考えるような意識の問題もまだあると思います。そういった意識を変えて、生産性を上げていく努力が必要です。

※20政令指定都市および東京23区

より女性が働きやすい街になるよう、札幌市はどのようなことに取り組んでいますか?

 結婚や出産を機に仕事を離れざるを得ないとか、復職したいときにできないといった環境があります。保育サービスの充実はもとより、仕事を継続できるための支援として、例えば企業が育児休業中に代わりの方を雇用した場合の給与の補助や、再就職に向けてのセミナー、資格取得のための取り組みを行っています。
 また今年、女性経営者や企業、団体など、さまざまな立場の方が参加する「さっぽろ女性応援会議」を立ち上げ、「働くこと」をキーワードに現在の仕組みや制度について、女性から見てどこがどう改善されれば働きやすくなるかを議論しています。改善策が企業に広がることが大切なので、商工会議所と一緒に企業目線でも考えています。また、庁内の女性職員から公募でプロジェクトチームを作り、女性目線からのサービス改善や新たな取り組みの検討を進めています。私も生の声を直接聞かせていただいて、働きたい女性の気持ちや働き方の希望、直面する課題など、なるほどと思うことが多くありました。一方で、今ある制度がもっと使い勝手のよいものに変われば、女性の活躍の場が広がるとも感じました。

読者の多くが働き方改革の実感がありません。札幌市は「働き方改革」を今後どのように進めていきますか?

 まずは課題を共有することが大切で、そのことを通じて企業の経営者の方、そして社会の意識も変えていかなくてはいけないと思っています。女性だけでなく、男性にとっても長時間労働が是正されることは重要です。ICTを使って業務を効率化したり、仕事を切り分けて短時間勤務ならできる人の力を活用したり、テレワークを可能にするなど、どうすれば生産性が向上し、多様な働き方が可能になるかを行政と企業が一緒に考えていく必要があります。特に札幌は約9割が中小企業。「中小企業だとそれは難しい」と感じてしまわないよう、精神論ではなく取り入れられる具体的なモデルを示していきたいです。

多くの読者が将来的にも働き続けたいと思っています。札幌で働いてきた先輩として、長く働くためのアドバイスをお願いします。

 働いていると悩むことはたくさんあります。それを相談できる仲間を周りに持つこと。社内だけでなく外部に多く持ち、孤独にならない環境を作っておくといいですね。あとは自分なりの息抜きを持つこと。観光に来た方にも評価してもらっていますが、札幌は音楽を聴いたり映画を見たりと、文化的な楽しみ方もでき、自然も近くにあり、おいしいものも食べられる、とてもいい環境にあります。住んでいる皆さんがこの環境を上手に使ってリフレッシュしながら働いてほしいです。

★シティのコラム「Mr.シティを探せ!」とのタイアップ番組「Watching Sapporo」(9月28日放送分)に秋元市長が登場しました! その様子は、 札幌市公式ホームページ でも見ることができます。

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