わたしをHappyにする キャッシュレス生活


 

 東京オリンピックを目前に、クレジットカードや電子マネー、スマホ決済など、現金を使わずに支払う"キャッシュレス"化の波が止まりません。今や、キャッシュレス=目には見えないお金も上手に活用しなければ損をする時代。"見えないお金"と上手に付き合うコツをリサーチしました。
構成・文/藤田郁美 イラスト/渡部伸子(rocket design)

 
 

 「キャッシュレス決済」とは、その名の通り「現金(キャッシュ)」を使わずに売り買いをすること。主なものとしてはクレジットカード電子マネースマホ決済が挙げられ、支払い方によって下記のように分類できます。

 
 

大金を持ち歩くリスクや小銭・釣り銭の不便を解消
紛失時や盗難時の被害のリスクが低い
店側の人手不足対策(レジ締めや現金取り扱いに関する時間の短縮)
インバウンド需要の拡大

用途が限られる場合がある(自分の使いたい決済手段を必ず使えるとは限らない)
災害時など、システムや通信がダウンした状況では使えない

 
 

各国の

キャッシュレス比率

 

韓国 ・・・・・・・・・・ 96.4%
イギリス ・・・・・・・・ 68.7%
中国(※2015年) ・・・ 60.0%
アメリカ合衆国 ・・・・・ 46.0%

フランス ・・・・・・・ 40.0%
日本 ・・・・・・・・・ 19.8%
ドイツ ・・・・・・・・ 15.6%

 

出典)世界銀行「Household final consumption expenditure(2016年)」及びBIS「Redbook Statistics(2016年)」の非現金手段による年間決済金額から算出 ※中国に関してはBetter Than Cash Allianceのレポートより参考値2015年として記載

 

日本国内のキャッシュレス比率は20%程度。世界各国のキャッシュレス比率と比べると、かなり低い方だといえます。国は2027年6月までに、キャッシュレス比率を現在の2倍、40%程度までの引き上げを目指すと発表しています。

 

 10月の消費税10%引き上げと同時に、2020年6月まで、キャッシュレス支払いで5%がポイント還元されることが発表されました。
 国が決済事業者(クレジットカード会社や電子マネー・スマホ決済を行う会社)に補助金を出し、決済事業者はそのお金でお店への端末設置料や手数料などの負担、消費者へのポイント還元を行う仕組み。消費の落ち込み防止とキャッシュレス化の推進、どちらも同時に実現するというねらいがあります。
 キャッシュレス支払いによりポイント還元されるのは、"中小・小規模事業者"に該当し、加盟店登録をした店舗・企業のみとなります(※大手企業のフランチャイズ店などで条件に該当する場合は2%還元)。対象店舗の第1次発表は、夏ごろに予定されているそうです。

取材協力/北海道経済産業局

 
 

 キャッシュレスが社会的にも大きな役割を果たすことが分かったところで、私たち消費者がキャッシュレスを賢く取り入れるポイントとは? 自らもキャッシュレス生活を実践するファイナンシャルプランナー・川部紀子さんに聞きました。

 

〈 お話を聞いたのは… 〉

ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士 

川部 紀子 さ ん
「FP・社労士事務所川部商店」代表。講演・セミナー、執筆、コンサルティングのほか、メディア出演も多数。著書に「まだ間に合う 老後資金4000万円をつくる! お金の貯め方・増やし方」(明日香出版社)がある

 

 

 キャッシュレス決済の大きなメリット、それは多くの場合「ポイントがつく」ということ。川部さんがキャッシュレスを勧める理由の一つでもあります。たとえ1円でも、立派なお金です。「ポイントが付く分、現金払いはキャッシュレス決済よりも損をしていることになります。ポイントを笑うものはポイントに泣く、です」。
 たとえばポイント還元率が1%のキャッシュレス決済があるとしましょう。100円の買い物で1ポイント=1円分、これが100万円になると10,000円分。100万円を一気に使う機会はそうないでしょうが、年間の支出は当然100万円を超えているはず。その分をキャッシュレス決済にすることで1年間に10,000円の差がつくとなると、無視できない金額ではないでしょうか?

 
 

 ポイントはため込まず、こまめに普段の買い物で使っていくようにしましょう。1000円以上残っていたらたまりすぎ、くらいの気持ちで!
 理由は2つ。まず、たくさんポイントがたまった状態だと、つい気が大きくなって不必要な贅沢品を買ってしまうおそれがあること。もう一つは、ポイントには期限があるものが多いこと。せっかくのポイントを期限切れで失効させてしまっては、お金を捨てるのと同じです。決済方法によっては即時(支払いと同時の)加算でない場合もあるので、忘れないようにちゃんと整理しましょうね。

 

 個人間送金とは、その名の通り個人が個人へお金を送ること。銀行振り込みや現金書留も「個人間送金」です。最近は、スマートフォンでできるアプリが増えています。
 なじみの深いもので言えばLINE Pay。「友だち登録」している相手もLINE Payを使用していれば、LINEを通じて無料でお金のやりとりができます。上手に使えば、飲み会や食事の会計時に総額を割って小銭を数えて…といった、ワリカンの手間からも解放されそうですね。
 基本的には決済アプリの電子マネーをやりとりする形になりますが、銀行に出金し、現金として引き出すことができるアプリもあります。しかし使える銀行が限られていたり、引き出す際に手数料がかかる場合も。そのままスマホ決済で使うのがおすすめです。

 

 今のようにキャッシュレスが推進されるかなり前から、川部さん自身は「キャッシュレス生活」を実践。かねてから「どうしてみんなもっと利用しないんだろう?」と思っていたとか。そんな川部さんに、読者から挙げられたキャッシュレスへの不安や疑問に答えてもらいました。

 


キャッシュレス決済はお店側のメリットも大きい

 コンビニでコーヒー一杯、ゆで卵一個を買うときも、昔はクレジットカード、今は電子マネーを使っていますが、店頭でイヤな顔をされたことはありません。お店からしても、キャッシュレス決済は釣り銭や金額の間違いがなく支払いもスピーディーなので、メリットは多いんですよ。

 


現金よりも紛失・盗難時のリスクは低い 

連携するカードや口座で対策もできます

 まず紛失・盗難については、現金の入った財布を落とすよりもリスクが少ないといえます。スマホやカードを落としても、パスワードや指紋認証が設定されていれば簡単に使うことはできませんし、もし使われたとしてもどこで何に使ったかすべてデータが残ります。クレジットカードなら、紛失に気付いた時点ですぐにカードを止める手続きをすれば、被害はほぼない(万一使われても保障制度がある)と言ってもいいでしょう。
 セキュリティーについては、指紋認証やパスワードの設定をしっかりしておくこと。また、多額のチャージをしない、クレジットカードや残高の多い口座に連携しないなどの対応ができます。

 


今はまだ絞り込まなくてOK。
お得なキャンペーンも活用しよう

 クレジットカードはできるだけ枚数を絞るべきですが、電子マネーやスマホ決済はどんどん試してみて構わないと思います。今はまだ過渡期で、勢力図もこれからどんどん変わるでしょうし、使い勝手のよくないものは次第に淘汰されていくはず。お得なキャンペーンも多いので、どんどん試してみて不便ならやめる…くらいの気持ちでいいと思います。

 


目に見えなくてもお金はお金。
自分の感覚を鍛えましょう

 キャッシュレス決済のメリットは履歴が残ること。レシートを取っておいたり、家計簿をつけるより手間もかからず、自分のお金の使い方を正確に"見える化"できますよ。
 また、根本的に意識を鍛えることも必要です。キャッシュレス化が進み、これからお金はどんどん目に見えないものになっていきます。ポイントもお金、スマホにチャージされている数字もお金。"見えないお金"を現金と同じように大事に使う感覚を鍛えるべきです。

 

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