松本幸四郎さんにインタビュー


映画だからこその歌舞伎の魅力 役者の息づかいや細かい表情にも注目を

Matsumoto Koushiro
松本幸四郎さん

 「人間の情や狂気を描くドラマチックな内容。シネマ化には絶対向いていると感じていました」と、松本幸四郎さんが語る「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」が、この秋、シネマ歌舞伎としてスクリーンに登場します。

 シネマ歌舞伎とは、歌舞伎の公演を撮影し、映画館で上映するために編集した作品。幸四郎さんが演じるのは主役の河内屋与兵衛です。その見どころは?

 「劇場の客席からは見られない役者の細かい表現や、息づかいが感じられるところ。二階席からの映像や、手持ちのスローカメラでの撮影など、映画ならではのカットや演出にも注目を。同じシーンを何度も撮りなおすという、歌舞伎ではありえない経験もしました(笑)」

 クライマックスの、油まみれの殺しの場面では、音楽や義太夫を大胆にカットしています。

 「油屋の道楽息子が、金策に行き詰まり、知り合いの人妻“お吉”をあやめてしまう。その感情の動きと鬼気迫る表情を、無音の中で伝えたくて、思い切った演出を取り入れました。映画でしか表現できない歌舞伎を、ぜひ楽しんでください」

Check

シネマ歌舞伎「女殺油地獄」

 油屋を営む河内屋の次男与兵衛(松本幸四郎)は、仕事もせず遊び歩いてばかり。母親に勘当を迫られ、家を飛び出してしまう。借金の返済に困り、面倒見のいい豊島屋の女房お吉(市川猿之助)に借金を頼み込むが断られ…。
 大阪ステーションシティシネマなど全国で公開中。
© 松竹株式会社

PROFILE

1973年東京都生まれ。二代目松本白鸚の長男。1979年「侠客春雨傘」で三代目松本金太郎を名乗り舞台デビュー。現代劇やテレビドラマ、映画など、幅広いジャンルで活躍し、2018年1月・2月の歌舞伎座公演で十代目松本幸四郎を襲名。シネマ歌舞伎出演は9作目。


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