トラブルに巻き込まれないためにわたしたちができることは?


わたしたちの周りには、キケンがいっぱい? 「なんとなくよさそう」「オトク!」「断りづらいし…」など、深く考えずに進めたことで、トラブルに巻き込まれることがあります。深みにハマって、周りに相談できずに悩むシティ読者世代も。キケンを予測し、回避策を考え、しっかりジャッジできるスマートなオトナでいたいですね。この時季増える犯罪も心にとめておいて。

実は身近にある消費者トラブル
”契約“を理解して判断は慎重に!

シティ読者へのトラブルに関するアンケートでは、「マルチ商法に勧誘された」「街でアンケートに答えたら、喫茶店に連れて行かれ、宝石を売りつけられた」「誘われて高額の補正下着を買った。断れなかった」などのコメントが集まりました。「しつこく勧誘されたら、断る自信がない」「断れるか分からない」という人は6割を超えました。
商品・サービスを購入することで起こりうる消費者トラブル。シティ世代で気を付けたいのは、サイドビジネス・マルチ商法、エステやクレジット契約。急増するのは、フリマやオークション、定期購入、ネット予約に関するものだそう。「中部経済産業局には消費者相談室があり、一般消費者の方からの相談に対応しています。直近5年間の相談件数はゆるやかに減少していますが、事業者の手口が巧妙になり、表に出てこないケースも多いようです」とは、中部経済産業局 産業部 消費経済課の磯貝智子さん。
「若い方に多い消費者トラブルは3S(スマホ、SNS、借金)と表現されます。シティ世代の方にとっても、スマホは身近で便利な頼れる存在ですし、SNSを介して知人の輪が広がります。ただ、うまい話に誘引され、いつのまにか借金を負ってしまうといったトラブルに巻き込まれるケースもあります。仕事に疲れていたり、心に不安があったり、急な出費が必要になったり、そんなときは、心の隙間に怪しい話が忍び込みやすいものです。情報をうのみにせず、契約を後悔したらクーリング・オフできる場合もありますので、勇気を出して相談をしてください。ご家族や友人、相談機関も活用して、解決の一歩を踏み出してくださいね」

中部経済産業局
産業部 消費経済課
磯貝智子さん

ランチタイムに

みんなで旅行を
申し 込もうよ!

ネットで申し込んだ旅行トラブルが増加中です。例えば「海外事業者の旅行サイトで海外のホテルを申し込んだはずなのに、着いたホテルのフロントで予約が入ってないと言われ、泊まれなかった」など。内容や契約条件をしっかり確認しないと、思っていたものとは違う予約内容だったり、予想外の解約料を請求されることも。
国内と海外の事業者では対応が異なることもあり、大手の価格比較サイトに掲載された日本語のサイトであっても、国内事業者とは限りません。日本の旅行業法に基づく登録があるか、海外事業者の旅行サイトであれば、顧客対応窓口への連絡手段(電話・メールなど)がきちんと表示されているか、日本語での顧客対応窓口があるかを確認してから、契約をしましょう。海外の旅行事業者は日本の旅行業法が適用されずに、トラブルの際は交渉が難しいことがあります。

スマホに出てきた広告

お試しなら安いし、いいかな

ホームページやSNSなどの広告で、「タレントがおすすめ」と、美容や健康をうたう商品を「お試し」で買ったつもりが、実は定期購入だった! こんなケースが急増しています。「お試し」「1回目90%オフ」といった低価格商品や、「初回無料」につられ、「今すぐ注文」のボタンをクリックしたものの、実際には数カ月間の定期購入が条件になっているかもしれません。
解約したいと事業者に連絡しても、「定期購入が条件と記載してある」として拒否され、「途中解約なら、1回目の通常価格と送料が必要」と、回答されたケースも。契約内容、解約条件は小さな文字で書いてあることが多いですが、しっかり読み込むことがキホンです。

フリマアプリを利用してみたら

イメージと違う、
ホンモノ?

フリマアプリやフリマサイトの利用者が増える中、同じようにトラブルの相談も増えています。「商品が届かない」「壊れた商品・偽物だった」などの商品のやりとりに関するトラブルのほか、出品者が「相手に商品を送ったのに、代金が支払われない」「商品代金の返金を求められた」など。フリマサービスはあくまでも個人と個人の取引。トラブルの解決は当事者間で行い、売るのも買うのも自己責任という意識が必要です。

クレジットカードの支払い

リボ払い、
おすすめなら…

クレジットカードを利用するにあたっては、翌月一括払い・分割払い・ボーナス払いなど、いろいろな支払い方法があります。クレジットカードを利用したときのリスクとしては、支払いが滞ってしまった場合、信用情報機関に延滞情報として登録されます。その情報は、支払いが完済した後も5年間記録されて、クレジットの利用を断られたり、カードが作れなくなったりする可能性があります。
なかでも「リボルビング払い(リボ払い)」は、仕組みをきちんと理解しないとキケンです。「毎月の支払い額が一定に抑えられる」方法ですが、無計画な買い物をすると、支払残高が増えて、支払期間がどんどん延び、想定以上の手数料が発生します。

恋愛感情があると判断が鈍りがち
冷静な目をもてるよう心掛けて

消費者事件を多く扱う事務所に籍を置く、弁護士の田中美有さん。事務所外でも名古屋市消費生活センターや小牧市消費生活センターなどの相談窓口で、相談を受ける業務も担当しています。シティ世代が巻き込まれやすいトラブルについて、教えてくれました。
「いま世代を問わず増えているのは、情報商材といわれる、“初心者でもすぐ100万円稼げます”といったネット上で情報を売買する手口のもの。シティ世代だと、“必ず○カ月で復縁・結婚できます”といった復縁や婚活にからんだものがありますね。相手に騙されている状況でも、心のどこかで信じたい、まだ連絡がとれるかも…と、自分が被害にあっているという認識が薄いケースも多いです。騙された私が悪いという人がいますが、騙す方が絶対に悪いです。少しでもおかしいなと思ったら、気軽に相談してほしいですね」

弁護士
織田幸二法律事務所
田中美有さん

マッチングアプリで婚活

知り合った人が、
まさかの既婚者

婚活目的のマッチングアプリで出会った男性が実は既婚者で、相手の妻から、慰謝料請求されそう。これは珍しいケースではありません。被害者のつもりが、既婚者のパートナーからすれば、加害者。マッチングアプリでは、免許証等で身分証明を行い、既婚・未婚の登録は自主申告の場合も。登録データがすべて信用できると思わない方が無難です。
慰謝料請求された場合は、「相手が既婚者だと知らなかった」と反論することになります。そこで「長期間付き合っていたけど、相手の家を知らなかった」「週末は会えなかったけど変だとは思わなかった」となると、相手が既婚者であることに気付けたのでは?と、反論としては弱くなってしまいます。交際期間等にもよりますが、慰謝料の請求額は50万~300万円くらいが想定されます。
昔で言うデート商法のように高価な商品を買わされ、マルチ商法に勧誘されるといったこともありえます。恋愛感情につけこむ詐欺師は、本当に嘘が上手。お金の話になったら、相手の言動が少しでも変だなと思ったら、第三者に相談して、冷静な目が持てるようにしたいですね。「友だちに紹介したい」などは、彼の反応を見るのに効果的です。

帰宅途中の油断は禁物!
夜間の”一人歩き“”ながら歩き“は危険

夏が近づき日照時間が伸び、薄着になるこれからは女性をターゲットにした性犯罪が増加する季節。昨年、愛知県警察に寄せられた声かけ・つきまといなどの情報件数は3002件。詳しく愛知県警察本部子ども女性安全対策課の日名地さんに話を聞いてみると、被害に遭っているのは職業別で見ると、学生・社会人がそれぞれ半々で差がないことが分かりました。
「そのうち、女性会社員が被害に遭う傾向として言えるのは犯行現場は路上がほとんどで、発生時間帯は18時から終電までがピーク。いつもは残業をしないのに、その日はたまたま残業で帰りが遅くなり被害にあってしまった…という事件が実際にあるので、残業や飲み会で帰りが遅くなる日は特に注意が必要です」
さらに、駅やコンビニなどのお店からつけられていることもあるので、周りへの警戒が必要です。特に歩きスマホ、イヤホンで音楽を聞きながら歩くのは絶対にダメ! とのこと。
また、一人暮らしの女性は注意が必要。マンションの7階だから大丈夫と思い、夏に窓を空けたまま寝ていたら、不審者に侵入されたケースも。いつ、どこで狙われるか分かりません。
「性犯罪の被害は、ほかの犯罪の被害よりも心へのダメージが大きいといわれています。一人ひとりがちょっとした心がけや工夫で犯罪被害にあう危険を減らせることができますので、まずは、自分も被害に遭うかもしれないという気持ちを持ちましょう。お守りのアイテムは、防犯ブザーです」

愛知県警察本部
子ども女性安全対策課
日名地(ひなじ)敬子さん

不審者に遭遇!

怖くて
声が出ない…

「年代別に見てみると、10~50代、それ以上の各年代層が被害にあっています。女性は生涯被害にあう可能性があるので、『もう若くないし、自分は狙われないだろう』『防犯ブザーを持つのは自意識過剰だと思われそう』など、今まで襲われたこともないし、自分だけは大丈夫と思っている人ほど危険です!」と話すのは、愛知県警察本部 子ども女性安全対策課の山部さん。
2016年に警察が犯人90人に聞き取り調査をした結果、「他の人に見られた」「大声を出された」などがきっかけで犯行を諦める場合があることが判明。声や防犯ブザーの音で周囲に知らせることの重要性が分かります。
「危険な目に遭ったとき、怖くて声が出ない事例はかなり多いと思います。また、声を出せてもずっと大声を出し続けるのは難しいですよね。防犯ブザーは持っているだけでも抑止力になるので、かばんの外側に見えるようにつけるか、すぐに鳴らせるように手で持って夜道を歩くようにしましょう」

愛知県警察本部
子ども女性安全対策課
山部愛美さん

 

働く女性にこそ持ってほしい
現在開発中の防犯ブザー

「なぜ、大人になると防犯ブザーを持たなくなるの?」という疑問から始まり、愛知県警は県内の企業や大学、高校とコラボレーションし、大人の女性でも気軽に持てて、いざというときにしっかり鳴らせる防犯ブザーを開発中。このような試みは全国的にも珍しく、日本初となる見込み。
公式Twitterもチェック!
アカウント名:@AP_seian

現在開発中の
デザインの一案
※画像提供:ミレーヌ


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