わたしらしい休み方


取り組み進行中 わたしらしい休み方

労働基準法が改正され、2019年4月から年5日の年次有給休暇の確実な取得が必要に。休みを充実させると、仕事にも集中できて、ワークライフバランスがとれた働き方につながっているようです!

  • 制度化して、喜ばれることがうれしい!
  • 先読みできて、段取りよくなりました
  • 信頼関係を築くと、休みやすく働きやすいです

休みを充実させて、仕事力アップ

愛知と岐阜の、ワークライフバランスを推進する企業を訪問。参考にしたいことがたくさんありました。

みんなに分かりやすく!慣例の制度も明文化

平成30年度愛知県ファミリー・フレンドリー企業賞を受賞した稲沢建設(稲沢市)。人手不足の業界で、「若い人たちに魅力ある企業」を目指して、職場環境の改善に取り組みます。中心となるのは、法務担当部長で弁護士の鈴木杏奈さんです。「社員は22人で、女性は私を含めて5人。企業で働きたくて、この会社を選びました。法務以外にも、労務、人事関係を担当し、ときには建設現場にも出ます(笑)」
魅力ある企業のためにまず進めたのが労働時間の低減です。「年次有給休暇の取得50%」を目標に、実績管理表で月1回集計し、経営層から現場への声掛けを依頼。現場社員を対象に、週替わりで連続5日間の年次休暇を付与できる仕組みで、達成率は100%に達しました。
「もともと慣例としてあった制度を、明文化した部分もあります。経営層に思いをしっかり伝え、現場に直接声掛けしてもらうことで、理解が早まりました。上司に遠慮せずに、みんなが堂々と制度を利用してほしい(笑)。社内にアニマルセラピーとして大型犬がいて、動物好きな人が多く、ペット死亡休暇(3日間)もつくりました」。男性も女性も使いやすいと思える制度を取り入れていきたいと話します。

アニマルセラピー犬のすてっぷと一緒に。「休暇制度では、時間単位の通院休暇やライフワークバランス休暇などもあります」と鈴木杏奈さん(左から2人目)

有給取得のきっかけづくりに「おみやげ紀行」

年次有給休暇をどうしたら取得してもらいやすいかを考え、「おみやげ紀行」を呼びかけました。社員が休みの日に出かけた都道府県を、日本地図に色塗りするというもの。最後残った場所へ、社員旅行に行く!という遊び心ある企画です。

大事にしたい"時間"だから最大限自由に使える仕組みを

Webプロデュース事業を展開するリーピー(岐阜市)は、2013年10月に創業。平成30年度岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業に選ばれました。
代表取締役の川口聡さんは、20代の6年半、東京都内の企業で働いていました。「28歳で独立すると決めていて、妻の実家がある岐阜に移住し、朝から晩まで仕事漬けの生活が一変しました」
生きていく上で、一番大事にしているのは“時間”と話す川口さん。「生活の中で、その瞬間でしか立ち会えない場面があります。仕事の忙しさでそれを見届けないのは正しくないのでは、と。だから自分の会社は、“時間を最大限自由に使える”ように、はじめから仕組みを整えました」
仕事の状況やライフスタイルに合わせて働くことができる裁量労働制を導入。常に仕事内容を共有して、フォローし合う仕組みをつくり、テレワークも導入されています。「意見が言いやすい環境で、信頼関係を育むと、仕事はスピーディーに進み、効率化されます。“会社の利益を生みだすために、よい品質を目指そう”とメンバーが意識し、集中できるよう、既成概念を取り払い、無駄と思える作業はどんどん省いていますよ」
休みについて聞いてみると、「年次有給休暇の取得は平均6日ほど。取得率はあまり高くない…というのも、年間休日130日で、8~11連休を取れる体制なので」。働く人たちの声も届きやすく、「アート感じる制度」「スポーツor映画鑑賞Day」など、ユニークな制度も誕生しています。

左・ 広報の石川まひろさん、右・代表取締役の川口聡さん。「社員は現在23人。社員旅行中に新しいアイデアが生まれ、家族的な雰囲気です」

「情報共有を丁寧にすることで、時間がうまく使えます」

休みは感性を刺激しよう「アート感じる制度」

休みの日、美術館、映画、芝居などの鑑賞を会社が補助する制度。「パソコン作業で、普段あまり歩かないことも多い。どうしたら外に出たくなる?から発想し、業務にもプラスになる内容で制度化しました」

一歩ずつ歩みを進めて20年で社風がガラリ!

「私が入社した20年前と、会社の雰囲気はガラリと変わりました」とは、製造業の喜多村(愛知県東郷町)総務部部長 青木由美子さん。「当時は私自身、有給休暇を使うことに罪悪感があり、体調が悪いときに利用していました。経営幹部の交代をきっかけに、2006年ごろから、計画的に年5日の有給休暇を取りましょうと制度化されました。達成して次はどうする?と。2010年から新規付与分の20日のうち、7割の14日を取得しましょうと努力目標を掲げました。2018年10月には義務化して、達成できていない従業員の上司は人事考課で評価が下がるようになったんです」
結果、年次有給休暇の取得率は、過去3年で80%超えに!社員の意識改革を図る取り組みと結果が評価され、平成30年度愛知県ファミリー・フレンドリー企業奨励賞を受賞しました。
休む日に発生しやすいことを考えながら、段取りよく仕事を進めようという機運が生まれています。だれが何をしているか、関心を寄せるようにもなりました。水・木曜はノー残業デーですが、日中集中することで、生産性は上がりましたね。それには、経営、管理側の努力があったから。会社にいる時間が減ったら給与が下がるのではなく、業績がアップしたら賞与に反映されるという考え方も浸透し出したと感じます」。休みを充実させ、モチベーション高く仕事ができていると話す青木さんです。

オフィスの天井は青空!明るい雰囲気が漂います。「従業員は181人に増えました。会社に貢献する働き方をしていきたいですね」と青木由美子さん(中央)

他部署との交流もさかんになりました

休暇取得の促進に取り組む企業が増えています

2019年4月1日から「働き方改革関連法」が順次施行されています。ポイントの一つが、「年次有給休暇の確実な取得」です。
休みの申請がしにくい雰囲気の会社もある中、「今年4月から、10日以上の年次有給休暇が付与される全ての労働者に対して、使用者は毎年5日、時季を指定して有給休暇を与える必要があります。愛知県が実施した平成30年度の調査では、休暇取得の促進に取り組む企業が増えています」と、愛知県労働局労働福祉課 仕事と生活の調和推進グループの福島陽子さん。同グループの小林晃さんは、「よりよい働き方を考える上で、休み方を考えないといけない、という意識は高まっています。しっかり休んで働き方を充実させるために、独自の休暇制度を設け、ワークライフバランスの充実、組織の活性化、生産性向上につなげている企業もありますよ」と話します。

働き方改革の取り組みはありますか?

※「平成30年労働条件・労働福祉実態調査結果」より(有効回答数916企業、愛知県で実施)

どう過ごしているの?シティ読者の休み方

元気をチャージできる休日の英会話レッスン
村上恵理さん(経理事務)

家で過ごす休日は、オンライン英会話アプリを使って、英会話レッスンを受けることが多いです。講師と勉強以外の話もたくさんするなかで、いろいろな国のことを知ることができますよ。職種柄、人と直接の会話も少ないので、休日のレッスンを通した会話でリフレッシュできます。仕事中はできる自分を演じなきゃ!と構えているところがありますが、レッスン中は素直に「分かりません」と、ありのままの自分が出せています。英語を話せるようにもなってきました!

髪や肌がキレイだと休み明けの会社も楽しみ
柵木朋子さん(事務)

月に2~3回、髪と肌のお手入れを丁寧にしています。洗い流さないトリートメントはいい香りで癒やされるし、髪もツヤツヤに。肌は、パックをしながら蒸気をあてて、おうちエステを満喫しています。最後にコロコロをパックの上から使用しリフトアップ!お手入れをした次の日は化粧ノリがよく、目力もアップするので、仕事へ向かう気持ちもウキウキします。私の本当に特別な休日の過ごし方です。

遠出の予定があると仕事も頑張れる!
八田美樹さん(総務)

「ちょっと疲れたな」というときは、きれいな花や景色を見に行ったり、プチ日帰り旅行へ行っています。花や景色をぼーっと眺めているだけで、すごく癒やされるんです。日帰り旅行は、滋賀県や静岡県などへ。前もって予定を組んで行くときも、そのときのノリで行くときもあります。ちょっと遠出をすると、リフレッシュできますね。予定を組んでおくと、それを楽しみに仕事も頑張れます!


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