今も、この先も!わたしらしく働きたい


日々仕事をしていると、いろんな思いが巡ります。この先のキャリアをどう重ねていくか、迷いや不安がよぎることはありませんか。女性活躍推進の機運を感じないという人も? わたしたちの周りには、少し引いてみると、日々模索しながらもいきいきと働く女性がたくさんいます。身近にロールモデルがいない人も、周りを見渡して、自分らしく前に進むきっかけを見つけてみませんか。

「単身赴任ですが、きちんと役割を全うしたい。自分がここにいる意味を問い続けながら、組織の期待に応えたい」。週末は家庭のある首都圏に帰っています

同期会は元気のモト。社内の仲間に励まされます。名古屋ではヨガと飲食店巡りが楽しみ

コツコツと、丁寧に進め
期待以上に応えたい

入社から15年間、一般職の営業内勤(営業事務)として、東京の本社などで働いてきた小林さん。その後人事部で人材育成に6年間携わり、今春、単身赴任で名古屋へ。
「昔はキャリアビジョンが全く描けておらず、毎日楽しくやっていければと考えていました。営業内勤は電話対応など、営業をサポートする役割。ただ、与えられた業務は期待以上で返したいと、こつこつ取り組んでいましたね」
転機は入社15年目。役割変更試験を受けられる機会に恵まれ、「断る理由もないから」と、筆記と論文、面接の試験対策に臨みました
「上司の模擬面接で、今後どういうことをやりたい?と聞かれ、答えられない。定年まで働く自分も、辞める自分も想像できない。初めて自分と向き合いました。そこで出てきたのが、“人に関わることが好き”ということ。本番の面接では、人と関わる人事の仕事を希望しました」
役割は一つ上がり、試験から4カ月後に人事部へ。「人事部に行きたい気持ちが膨らんで、まずメンタルヘルスの勉強を始めました。そうしているうちに異動することができたんです。人事研修の担当になりましたが、現実は厳しくて。会議に出たことのない私が、会議を仕切ったり。行動が伴わない、期待に沿えない。毎日辞めたいと思っていました。苦しい2年を抜けて、自分で形にできるようになったら、自然と仕事が楽しくなってきました。この期間に総合職へ転換し、全国転勤も視野に入れました」
人事研修に携わる中で、「人はいくつになっても、いつでも成長できる」ことを実感した小林さん。「仕事も縁もずっとつながっています。フィードバックが苦手でも、一つひとつ丁寧にやっていれば、周りが見てくれています。名古屋でも人材育成に携わることができました。たくさんのやりたいことを形にしていきたいですね」

「タイルの持っている力を、企画力で引き出したい。面白い、かわいい、ステキと思ってほしい」。今年9月には、イタリアで行われたタイルの国際見本市に参加しました

リンゴの産地で雑貨店をオープンさせる、オーナーからのオーダー。リンゴの葉脈や一つひとつの色合い、並べ方にもこだわりました

面白いことが好き
常識にとらわれない仕事を!

焼き物の産地・瑞浪にある釉薬メーカーが玉川さんの実家の家業。タイルの色を施す釉薬づくりの仕事を見て育ちました。20歳のとき、両親から家業を手伝ってほしいと言われ、大学を中退して働き始めることに
「もともと世界に出たい気持ちがありました。会社に入って落ち着いた頃、世界一周の船旅にでかけ、自分の意見を問われる機会が多くあり、自分らしさをだしていいんだと気づきました」
“違和感にふたをしない、諦めグセをつけない”。常識を崩そうと意識しながら、ごみ拾いボランティア活動のNGOなどを立ち上げました。2011年、27歳のときに、ビジネスを学んでスキルアップしようと東京へ。
「とにかく勉強の毎日。いろんな人や企業と関わりながら、生計を立てるのに半年かかりました。プロジェクトマネージャーとして、国や地方自治体の委託事業に関わり、全国のモノづくりの産地を取材したとき、改めて地元の価値について考えるように。釉薬職人である父の“モノづくりは生きがいづくり。半世紀やっても分からないことがある”という言葉を思い出しました」
2014年には合同会社を設立。東京と瑞浪を行き来しながら、焼き物工場の見学ツアーを実施。このときは地元企業をまわり工場見学を依頼し、市長にも協力を仰ぎに行ったと言います。2017年3月にはクラウドファンディングで、100万円を超える資金を調達し、オーダーメードタイル事業をスタート。「仕事を始めて 14年経ち、20歳のころと同じ場所に戻ってきましたが、気持ちややり方次第で、世界は変えられると実感しています。すべては自分次第。仕事は自分を表現するもので、前に進むと決めたら、いろいろ壁はあるけど解決できます。そのために何かに偏り過ぎず、バ ランスのよい人でありたいですね」

ファッションコーディネートの無料サービスは、予約制で受け付け。結婚式、結納、入卒から、旅行や仕事着の相談まで、幅広く対応します。「今があるのも周りの人たちのおかげ。これからは後輩を育てたい」

「多くの人にファッションの楽しさを伝えたい」。外部講師など、人前で話す機会も増えています

いつも謙虚でありたい
感情に流されず“ゆとり”を持って

「学生時代からおしゃれや服が大好き。でも、仕事になるとは想像していませんでした」と大石さん。京都の大学入学後、先輩に誘われて始めたアルバイトが外資系のアパレル販売。日本のアパレル企業できちんとした教育を受けてみたいと、新卒採用試験を受けて合格。名古屋の百貨店で働き始めることに。
「新入社員で配属されたショップの店長が、いわゆるカリスマ。とにかくかっこよくて。スタッフの信頼が厚く、お客さんも多い。キラキラ輝く人でした」。憧れの上司のもとでサブ店長を経験し、自分が店長だったらどうするかを考えながら、仕事を進めました。
5年後に異動があり、新任店長へ。「店長の仕事は、売り上げではなくマネジメント。部下を育てていくことで生産性が上がり、数字が付いてくる。店づくりはチームづくりです」
いつも心にあるのは「いやだ、無理、とは言わない。やってみないと分からないから。本当に困ったら、だれかが助けてくれます」。店長のポジションで達成感を得たら、次の道に行こうと入社当時から決めていて、社会人12年になる昨年5月に退職。充電期間を経て、縁あって同年9月、栄三越3階フロアのリフレッシュオープンと同時に、ファッションコーディネーターとしてスタートしました。「お客さまの悩みや不安を聞きながら、特別な試着室の『Dressing room』で2時間くらいかけ、ショップの垣根を超えたコーディネートを提案します。お客さまの表情が明るく変化するのを見るとき、心からうれしいですね」。これまでの経験を生かし、丁寧に話を聞きながら提案をする大石さんには、リピーターも多いそう!
「私は人に恵まれてきました。それでも辛くて、感情に振り回されそうになることも。常に謙虚な気持ちで、ゆとりのある人でいたい。心にゆとりがあれば、きれいになりたい、仕事を頑張ろうとも思えますから」

「女性に響くかわいい感覚を盛り込んで、スイーツの企画をやってみたい。フルーツを食べる機会が増える、身近な商品を作っていきたい」と、意気込みます

コンビニ向けカットフルーツ商品は、フルーツのかわいさを見せて、パッケージはシンプルに

いつも明るく元気に!
失敗から学んで、成長へ

入社5年目。フルーツを扱う専門商社で、主に、仕入れ販売と企画開発の仕事を担当する前川さん。大学ではフランス語を専攻し、海外に携わる仕事がしたいと考えていました。「会社訪問をしたら、働く人たちが明るくて雰囲気がいい。扱うのが好きなフルーツで、直感的にこの会社がいい!と(笑)。フルーツのように、いつも明るく元気な印象を心がけています」
現在はカットフルーツの商品を企画し、コンビニ向けが好調。もう一つは、ゼリーなどの加工品全般の仕入れ販売を担当し、スーパーへ卸します。その品目は200以上にもなるそう。全く違う2つの仕事ですが、いろんなことに取り組める楽しさを感じています。
カットフルーツの企画は入社1年目から担当。業界では、色味のないカットフルーツは売れないという定説があった中、「初めて梨の商品を作りました。ダイコンみたい…と言われましたが、予想外の大ヒット。産地との取り組みを深め、シーズン恒例になっています」。
企画開発に携わるきっかけは、入社時に社長との会話で「パイナップルはサイコロにカットしたほうがかわいい」と発言したことから。女性ならではの感性を生かしてほしいと、チャンスを与えられました。
順調にみえる仕事ですが、これまでには大きなトラブルも経験。「商品バーコードのシールをはる位置をきちんと確認せず、すべて回収に。ちょっと疑問に思ったことを『まあいいか』と見過ごすと、後々大きな問題になることを経験しました。分からないことはすぐ聞く。そのまま抱え込んで、いずれ迷惑をかけるなら、その場で解決したほうがいいです」
経験を増やして、これからも積極的に、前向きに。「黙っていても分かってもらえるという考えは、仕事では甘えだと思います。信頼、期待に応えられるように、先回りをして進めたいですね」

現在、管理職女性の行動パターンについて、研究を進める乙部さん。働く女性を研究テーマとしています。愛知県の女性は、以下の3つの特徴があると言います。

保守的…20代女性は特に顕著。上司、彼にウケがいい、愛され女子を意識する傾向にあります。

ステレオタイプの思考…親世代の影響を受け、男性は仕事、女性は家事といった性別役割意識が依然強く、子どもが生まれたら仕事を辞めるという考え方も、他エリアより目立ちます。結婚の平均年齢は少し早めで29~30歳。結婚出産で一旦仕事を辞め、再びパートで働きだすスタイルも。

ロールモデルが少ない…メーカーが多い地域で、職種の幅が狭いです。一般職制度がある企業が多く、女性管理職比率は少なめ。専門職、総合職を希望する女性は、県外の大学へ行きそのまま就職するといった、女性の県外流出が問題視されるように。

名古屋工業大学 ダイバーシティ推進センター 特任准教授 専門社会調査士 博士(社会学)
乙部由子さん

働き続けることは、まず自分の身を守ること。生涯独身率が上がり、パートナーとの死別離別など、先に何があるか分かりません。働くことは辛いことが前提ですが、働き続けていると、大きな喜びや達成感など、仕事でなくては感じられない充実感や、収入によるゆとりも味わえます。そこで大事にしたいのが人間関係です。上司や部下は選べませんが、部署を超えた仲間や、社外や趣味の仲間など、交友関係を広げておくのは大事。どこかで生きてきます。出世していく人は“人間関係が上手”です。目をかけてもらえ、声をかける対象に迷ったとき、思い出してもらえます。愛知の女性たちは、保守化が目立ちますが、社会の現状を把握して、親世代とは違う働き方を選択していく必要があります。覚悟を決めて、前向きに進んでほしいです。親子が近くに住むケースも多いですから、上手に助け合いながら、自分らしいワークライフバランスを実現していくのもいいですね」

平成28年
愛知県平均勤続年数

出典:厚生労働省「平成28年賃金構造基本統計調査」

子どもができても
職業を持ち続ける方がよい
と考える20代女性の割合

出典:愛知県=愛知県政策企画局「平成29年度第2回県政世論調査」、全国=内閣府「女性の活躍推進に関する世論調査」(平成26年度)


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