1. シティリビング
  2. 京都
  3. ビューティー・カラダ
  4. 女性ホルモンから考える基本のカラダづくり

女性ホルモンから考える基本のカラダづくり 1限目:女性ホルモンがストレスで減っちゃう!

教えてくれたのは

足立病院院長 産婦人科医
畑山博さん
「思春期から更年期まで、幅広い世代の女性の体の悩みに応えています。無月経で受診する女性の多くが、やせ型で冷え性。女性ホルモンの大切さに気付いてほしいですね」

働く女子は、仕事にプライベートに全力投球! 少しぐらいの体の不調は、ガマンしちゃうという人も多いのでは? 実は、その不調、大切な女性ホルモンからのサインかも。いずれ妊娠するかもしれないカラダのためにもきちんと向き合ってみませんか。

女性ホルモンが私たちのカラダをコントロール!?

女性ホルモンとは、女性が妊娠・出産できる体をつくるために、脳が指令を出して卵巣で作られる2種類のホルモンの総称です。

「女性の体は、エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンの働きによって、コントロールされています」と話す足立病院院長の畑山博さん。エストロゲンは、女性らしい体をつくるホルモンといわれ自律神経や感情の起伏、骨、皮膚、脳の働きにも大きくかかわっています。一方、プロゲステロンは、妊娠を助けるホルモンで、体内の水分を保持したり、食欲を促したりするのだとか。

「思春期の初潮から更年期の閉経まで、約40年にわたる月経も、女性ホルモンのたまものです。妊娠が成立しなかったときに、不要となった子宮内膜がはがれ落ち、血液と一緒に体外へ排出される現象が月経。これが周期的に起こるということは、妊娠のためのカラダづくりが行われているということ。いずれ妊娠を希望する人はもちろんですが、そうでない人も、閉経後も女性らしく美しくあるためには、20代のころの女性ホルモンとの付き合い方がカギになります」

仕事にノリノリ、順調なときこそ要注意

この女性ホルモン、脳と卵巣が働きかけ合いバランスを保っていて、ストレスの影響を受けやすいのだとか。

「仕事を抱え、一生懸命に働いているときは、交感神経が興奮状態で疲れを感じにくくなっています。しかし、精神的なストレスは知らず知らずのうちに蓄積。また、ダイエットによる体重激減、激しい運動は肉体的なストレスになります。ストレスを感じた脳は、〝この体は妊娠に好ましくない状態〟と判断。女性ホルモンのバランスが崩れ、指令が混乱すると卵巣の動きが低下し、女性ホルモンの分泌も悪くなってしまいます」

過労も過度なダイエットも、女性ホルモンには大敵なのです。「女性ホルモンの分泌量が減ることで、さらに、脳は、生命にかかわる臓器の機能保全を優先する指令を出します。末端への血流が悪くなるといった症状がみられるようになるのはそのため。また、子宮自体も小さくなり、周辺の臓器にも影響が出てきます。症状を改善するためには、女性ホルモンの分泌を元通りにすることが必要です」

女性の体にとって、月経周期の乱れは黄色信号、無月経は赤信号のサインといえますね。

2限目:放置は禁物 負のスパイラル状態に ストレスをためすぎないよう生活を見直して

女性の体をコントロールする女性ホルモンの働き。職場でひざかけが手放せない、足のむくみがひどいなんて悩みは、女性ホルモンが減少しているせいなのかも!?

「血流の悪化だけにとどまりません。女性らしい体をつくるのに大切な皮下脂肪の蓄積や肌の水分保持機能にも影響が表れ、肌がかさついたり、たるみがちになったり。睡眠が浅くなる、免疫力が落ちて疲れやすい、風邪をひきやすいなど、次々と悪い症状が表れるようになります」(上で登場した畑山さん)

さらに、女性ホルモンの分泌が減り、子宮が小さくなることで、膀胱(ぼうこう)など周辺の臓器も収縮してしまうそう。「トイレが近くなるという症状も、そのためです。子宮が小さくなり周辺の臓器も収縮し、そのうえ血流も悪いとなると、負のスパイラル状態」

誰しも、思い当たる症状の一つや二つありそう。一度崩れたバランスは、もう正常な状態にはもどらないのでしょうか?

「そんなことはありません。ストレスが和らぎ、脳が〝体の状態が整った〟と判断すれば、また女性ホルモンの分泌は正常に戻ります。(上で紹介した)小さくなってしまった子宮も、女性ホルモンの分泌が正常になれば、元の大きさに戻ることは可能です。ただし、月経不順や無月経の期間が長ければ長いほど、回復は大変になります」

妊娠の予定がある人はもちろん、妊娠の予定がないからといって見過ごすことはできない問題ですね。働く女子にとって、女性ホルモンと同様に仕事も大切な存在。だからこそ、ストレスを抱えすぎないような働き方や生活スタイルを考えておく必要がありそうです。

あなたの女性ホルモンは大丈夫?

ページトップ