実は食事とは関係ない? ランチ後の眠気撃退法!

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実は食事とは関係ない? ランチ後の眠気撃退法!

お昼を食べると、なぜか意志に反して襲いかかる眠気。仕事に集中したいのに頭はぼんやり、いつの間にかうとうと…。特に5月はぽかぽか陽気に誘われて、いつも以上に睡魔と格闘することになってしまいそう。そこで、そもそもなぜ眠くなるのか、“眠気のメカニズム”を専門家に教えてもらいました。2ページ目では、“昼下がりの眠気”の予防と対処法を紹介。読者の体験レポートも!

お昼に眠くなるのはなぜ?

「仕事中、ランチ後に眠くなる頻度」について読者に質問すると、64%の人が「ほぼ毎日」「週に2〜3日」と答えました。その一方で「ほとんどない」という人が20%。
※アンケートは2/29〜3/13にCitywave上で実施。有効回答数224

本来お昼は眠くなるもの



「眠気にもリズムがあるんです。一般に人間は、深夜の午前2時〜4時に、24時間で一番の眠気のピークがくるのですが、お昼にもちょっとした眠気の山がきます。それが、ちょうど午後2時〜4時(上グラフ参照)。ですから、食事との直接的な関係はないんですよ」と教えてくれたのは、京都大学大学院医学研究科の准教授である角谷寛さん。

では、私たちの多くがお昼ご飯を食べると眠いと感じるのは、気のせいだったの? 「確かに、昼食をとると眠くなるという話はよく聞きますよね。これはご飯を食べると眠くなるというより、ご飯を食べることで本来の体のリズム(昼間に眠くなる)になっている、ということなのです」

えっ! どういうことでしょうか。「ご飯を食べていないというのは“生き物”として危険な状態。何も食べていない状態が続くと、いずれ死に至るわけですから。そういうストレスがかかった状態だと、人間の体は本来のリズムで動けません」

つまり、お昼を抜いたり、腹八分目でとどめると眠くならないのは、「それだけ『もっと食べたい!』というストレスが働いて、眠気がやってこないだけなのです」。

そもそも日本人は寝不足
医学博士 角谷寛さん

「京都大学大学院医学研究科 付属ゲノム医学センター 疾患ゲノム疫学解析分野」で准教授を務める。「日本睡眠学会」の理事

ということは、日中眠くなる私たちがスッキリとした頭で仕事をするには、それだけ体にストレスをかけないといけないのでしょうか。角谷さんは、「夜にきちんと眠れていれば、いくら昼間に眠気の山がくるとはいえ、日中そこまで眠くなることはありません。そもそも、日本は他の先進国と比べて寝不足なんです」と話します。

というのも、「2009年のOECD(経済協力開発機構)の報告で先進国の睡眠時間が分かったのですが、日本はワースト2位(※1)で約7・8時間。睡眠時間が一番長いフランスは、日本より約1時間も多く眠っています」。

ですが、「アサヒ飲料が2004年にサラリーマンを対象に調べた平均睡眠時間は、5・9時間(※2)」。働く世代になると、グンと睡眠時間が減るようです。

※1…日本人の全年齢を対象とした調査
※2…『現代ビジネスマン 朝の生活実態調査報告書』より