苦手を知って克服 大人の人見知り


苦手を知って克服 大人の人見知り

職場でスムーズに仕事をするのに欠かせないコミュニケーション能力。“人見知り”さんは、何かと苦労しますね。そこで今回は“大人の人見知り”について、特徴や対処法を紹介。職場での人付き合いに役立てて。

シティ読者に聞いた こんな人に人見知りします


人付き合いのストレス抱えていませんか?

4月から新しい環境になって、周囲とうまくやろうと頑張ってきたけれど、ゴールデンウイークも終わって、ふと一息。人付き合いに対して疲れを感じたりしていませんか?

「メールやSNSの普及で対面でのやりとりが減り、文字や画像でのコミュニケーションが増えている現代。電話応対や接遇での表情のつくり方、作法を身につける機会が減り、他人とうまく接することができなくなるケースも。

ただ、職場ではコミュニケーション力がやたらと求められるので、礼儀と親密さのさじ加減に困り、人付き合いに悩みを持つ人も増えているようです」と、京都ノートルダム女子大学の伊藤一美さん。

人と対面したときにおこる“人見知り”について、聞いてみました。

怖さを感じる相手には“人見知り”になりがち

普段は大丈夫なのに、なぜか一部の人に対してだけ人見知りする…なんて人はいませんか? 

「なじみのないすべてのものに警戒心を覚えるのは、動物の本能。もともと人見知りとは『赤ちゃんがよその人に対して恐れ泣いたり避けたりする』ことですが、最近では『大人が慣れない人や場所で緊張して思うように振る舞えない』ことにも、その言葉が使われているようです」と伊藤さん。

「成長するにつれ、わからないものへの怖さよりも好奇心や楽しみが上回り世界が広がっていくわけですが、いやな思いや傷つけられる恐怖の方が勝れば、人付き合いに苦手意識を感じます。これが対人不安、いわゆる“大人の人見知り”です」

シティ読者へのアンケートによると、ある特定の人に対して苦手意識を持つというコメントが。「自分と真逆で緊張する」「嫌われているのかと不安になる」「怖い」「面倒くさい」「疲れる」「自分らしくいられない」などの理由から、他人とのやりとりにストレスを感じ、ひいては不安を覚える相手として認識されるようです。つまり、その人の前に出るときだけ“人見知り”になるのです。

教えてくれたのは

伊藤 一美さん
京都ノートルダム女子大学 心理学部准教授
成人期以降の発達臨床を専門に研究。臨床心理士として、精神科病院や大学での学生相談などの現場でカウンセラーも経験

「人付き合いには面白さと面倒くささの両面があります。中には人との関わりへの恐怖や恥ずかしさが極度に強く、悩み続けて苦しくなったあげく体調を崩したり、人に会うのを避け続けた結果、生活が立ちゆかなくなるケースもあります。そういうときには一人で抱え込まず、専門の医療機関やカウンセリングなどを活用することも大切ですよ」

行動パターンで知るアナタの弱点 こうして人見知りにアターック!

まずはチェック

下の項目で当てはまるところにチェックを。①〜④で一番多くがついたところがアナタのウイークポイント。

1
  • 押しの強い人が怖い
  • 一方的に言われると内容が耳に入らない
  • 緊張を人に気づかれたくない
  • 話すのが下手だと思っている
  • 緊張で話す前からドキドキ、頭が真っ白に
2
  • 相手が不快に思わないことを最優先に考えてしまう
  • 場を乱さないよう発言を控えることがある
  • 盛り上がっているときにはしんどくてもテンションをあげる
  • 話題が次に移ってしまうと必要なことを確認できなくなる
  • 常識外れだと思われることが怖い
3
  • ダメな人、ノリが悪い人などと思われるのが怖い
  • 人間関係は失敗したら取り返しがつかないと思う
  • ちやほやされるのが大好き
  • 相手に拒否されたら自分から疎遠にしてしまう
  • 友だちは多ければ多い方がよいと思う
4
  • 自分のことを尋ねられるのが苦手
  • 意見があっても面倒くさくて言わない
  • 盛り上がっているのを見るとバカバカしいと思う
  • 友だちから距離を置かれると裏切られた気分になる
  • 人間関係にエネルギーを注ぎたくない

↓ ↓ ↓
が多かった人…Aへ
が多かった人…Bへ
が多かった人…Cへ
が多かった人…Dへ

Aうまく自分を出せなレディー

過去の経験が原因!?緊張で自分が出せない

大勢の人々や威圧的な人の前では、心臓バクバク、頭が真っ白になってフリーズ。伝え方に自信が持てなかったり、緊張で相手の言葉が耳に入ってこなくなったりも。過去に恥ずかしい思いをした、信頼する相手に気持ちが伝わらなかったなどの経験が、人と会話することへの恐怖を増幅させてしまっているのかもしれません。

対処法
まずは深呼吸。相手に了解を得てメモを取ったり、確認をしながら話を進めたり、いったん時間をもらったりするのもアリ。自己紹介や初対面での話題は、定番のフレーズを用意しておいて。場数を踏むために、親しい人に頼んで会話の練習をするのもいいですよ。緊張は恥ずかしいことではありません。“緊張しないこと”を目指すのではなく、伝えようとしている自分のがんばりを認め、3分の1から4分の1くらいが伝えられたら「今日はOK」と自分をほめてあげましょう。
B空気を読もうとしすぎちゃん

八方美人で気疲れ…実は裏腹な性格の持ち主

場の雰囲気を大切にするあまり、遠慮しすぎたり、無理にテンションを上げようとして疲れたり…。空気を読みすぎて自分の思いをきちんと言えない、言いたいことがわからなくなってしまうことも。こういった八方美人タイプの人は協調性があるように見えて、実は場を支配したい気持ちがあるのかも。

対処法
場の流れを止めないことも大切ですが「違う意見やスタイルが話を面白くする」ことも知っておいて。伝えるべきことは、押し付けるでもなく場をかき乱すでもなく、二者なら相手との真ん中、会議の真ん中に意見を“そっと”置くイメージで。怖いときには「筋違いかもしれないのですが…」「話を戻して申し訳ないのだけれど」などの前置きも有効。飲み会や休憩時間には、自分のテンポで過ごせる場を見つけて。
C人の目が気になりすぎ子さん

話の中身そのものより自分の評価に興味津々

カッコ悪いのはイヤ、誰からも好かれていないと心配、失敗したら取り返せない…という気持ちが強すぎる傾向に。バカにされたくない気持ちと、注目や賞賛を浴びたいという欲求が高いからこそ起こるよう。向上心につながることもある一方、一度うまくいかないことがあればリセットして回避しようとしがち。

対処法
「どうしたら自分の能力・外見・キャラがよく見えるか」ではなく、目の前の相手や場への関心にシフトし「相手が何を伝えようとしているのか、何を望んでいるのか」を考えて。時に「こう理解したけれど、ずれていないか?」と要約して確認するとベター。人は、全ての人から好かれることも嫌われることもありません。ダメな自分をわかってもらった上で、人付き合いをしてみましょう。かけひきではなく「お互いさま」の関係を意識していくのがGOOD!
D深入りごめんガール

一見、一匹オオカミさん。その正体は打たれ弱き人

立ち入られるのが苦手で、よそよそしくしたり、開き直って垣根を作ってしまったりするため、上から目線の人に見られることも。反論すべきときも発言が面倒になり、口を閉ざしてしまいがち。傷つきたくない、仲良くなってから見捨てられたくないという思いから、他人と深い付き合いを避けている背景が。

対処法
職場での共同作業に支障をきたすようなら「あいさつ」と「マナー」を大切にしてみて。べたべたする必要はありません。むしろ風通しをよくする感じ。例えば、次の人のためにドアに手を添える、「お疲れ様」、「ありがとう」の一言を増やすー。自分のアクションで相手の反応が変わっていくのを経験することで、「この程度なら歩み寄ってもいいかな」と思えることが少しずつ増えていくかも。

みんないろいろ頑張ってマス!シティ読者の克服努力アレコレ

人付き合いはこわくない!

ダメな人と思われたくない、拒否されたくない…などの恐怖心から起こる”大人の人見知り”。「人付き合いには喜びとともに、煩わしさや怖さもついてきます。それに対人関係は好き嫌いの直感で決まるように思われがちですが、同僚も友だちも恋人も、関係はほつれたり繕ったりしながらつなげていくもの」(伊藤さん)。自分の中での“苦手の原因”を知り、あとは少しの勇気を出してその対処法を実践すればきっと見える世界は変わるはず!自分のできることから始めてみて。


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