「子どもをほめる」ことの副作用にご用心!【子どもが伸びる「アドラー式子育て」2】


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「子どもをほめる」ことの副作用にご用心!【子どもが伸びる「アドラー式子育て」2】

「子どもをほめる」ことの副作用にご用心!【子どもが伸びる「アドラー式子育て」2】

「子どもをほめる」ことの副作用にご用心!【子どもが伸びる「アドラー式子育て」2】

「子どもをほめる」ことの副作用にご用心!【子どもが伸びる「アドラー式子育て」2】

「子どもをほめる」ことの副作用にご用心!【子どもが伸びる「アドラー式子育て」2】

「子どもをほめる」ことの副作用にご用心!【子どもが伸びる「アドラー式子育て」2】

© BRAD - stock.adobe.com

「子どもはほめて伸ばすのがいい」とさまざまなところで言われていますが、じつは「『ほめ』には副作用がある」って知っていましたか? 

「ほめるとは『結果』を評価すること」と話すのは原田綾子さん。これまでアドラー心理学を取り入れ、1万5000人以上のママを勇気づけてきた勇気づけ親子教育専門家です。

しかし、ほめないと自信がない子に育ってしまいそうで、心配に思うママも多いことでしょう。そんな不安なママに原田さんから「子どもが安心して自信が持てるようになる方法」を教えていただきました。

「自分から行動できる子」を育てるには? 【子どもが伸びる「アドラー式子育て」1】の続きです。

※アドラー心理学とは
ウィーン生まれの医師、アルフレッド・アドラー(1870~1937年)が提唱し、後継者たちが発展させてきた心理学。フロイト、ユングと並ぶ三大巨匠。軍医として第一次世界大戦に関わったアドラーは「二度と戦争を起こさないために人間の心を変えなければならない」と考え、お互いに尊敬し、信頼し合う「よこの関係」を結び、圧力や暴力ではない民主的な方法で問題を解決することを提唱しました。
■親子関係って“タテ?” “ヨコ?”

「ほめ」の是非を考える前に、まずは親子の関係について考えてみましょう。

「なんで着替えてって何度も言ってるのにやらないの?」「いまは遊ぶ時間じゃないでしょ。ごはんだから片付けなさい!」などと、毎日のように小言を言ってうんざりしていませんか?

「毎日の育児で子どもに注意ばかりしていると、ママも疲れてしまいますよね。ちょっと立ち止まって、親子の関係を見直してみるといいかもしれませんね。

親子の関係は一見“タテ”のように思えるかもしれませんが、アドラー心理学によれば“ヨコ”なんです。親が一方的に決めたことに子どもが従う『主従関係』ではなく、お互いの考えを尊重し合う『対等な関係』。年齢や家族の中での役割は違っても、存在価値は同じという考え方です」と原田さんはいいます。

ちなみに、『なあなあ』の関係になりがちな「友達親子」とは異なります。

「たとえば、ママ自身が帰宅してすぐパパに『食事の用意を早くして!』『家が散らかっているじゃないか!』と言われたらどんな気分でしょうか? 一方的に言われると、『いまからやろうと思っていたのに~!』とやる気をなくしますよね。

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子どももそれと同じなんです。だから、子どもが言うことを聞かないからといって、一方的に親の考えを押しつけるのではなく、まずは子どもの考えを聞くといいですね」と原田さん。

■「子どもをほめる」ことには副作用もある!

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たとえば、子どもがちゃんと片づけをしたときに、どんな声かけをしますか? 「上手に片づけられてすごい!」「ちゃんとできてエライね」でしょうか。ところが、原田さんはこう指摘します。

「ほめてもよいのですが、『ほめ』てばかりだと副作用があります。

私が小学校の教師をしていたとき、教室に落ちていたゴミを拾った子に『エライね』といつもほめていました。ところが日中、私が不在にして戻ったある日のこと。教室はゴミだらけに! 子どもたちは『ほめられるためにゴミを拾っていた』ことに気がつきました。行動の目的が『ほめられる』ことになっていたのです。

先ほどの片づけの例で言うと、『片づけないなら、おやつをあげないよ』などと罰するのも同じこと。賞罰は子どもを評価する“タテ”の関係です。賞罰の環境の中で育った子は、周りの評価を気にしすぎたり、失敗を恐れて行動できなくなったりすることもあります。そしてほめられないと『ダメな私』と思ってしまい、自信をなくていったり、指示待ち人間になったりする可能性もあるんです」

では、子どもが何かできたときに、ほめずにどうやって声をかけたらいいのでしょうか?

「おすすめは、『勇気づけ』。『ほめ』は子どもを評価する行為であることに対し、『勇気づけ』は子どもに共感的に関わり、結果ではなく姿勢や過程に注目します。先ほどの片づけの例で言えば、『がんばったね』『最後までできたね』など、親からしたらあたり前と思えるようなことを言葉にして伝えます。3歳ごろからは『勇気づけ』ができるといいですね」

■「勇気づけ」の声かけのポイント

「勇気づけ」をするといっても、どうやって声をかけたらいいのでしょうか?
原田さんに声かけのポイントと具体的な例を5つ、教えていただきました。
1.貢献や協力に注目する
例)お手伝いをしてくれたとき
「●●ちゃん(●●くん)のおかげで、ママ助かった」

2.過程や姿勢を重視する
例)子どもがかけっこで1番になれなかったとき
「今回は残念だったけど、たくさん練習したよね」

3.すでに達成できていることに注目する
例)ピアノがなかなかうまく弾けないとき
「この部分はすらすら弾けたね。苦手なところも練習すればできるようになるよ!」

4.失敗も受け入れる
例)お茶をこぼして机が汚れたとき
「うわーびっくりしたね。一緒に拭こうか(または「これで拭いてもらえる?」)

5.他の子と比べずに、個人の成長を重視する
例)テストの点数がイマイチだったとき
「(平均点より低くても)前回よりここができているね」

「ママが自分ならどんなふうに言われたらうれしいか考えてみると、わかりやすいでしょう。『勇気づけ』をして、子どものやる気と自信を育てていけるといいですね」

■今回のお話を伺った原田綾子さんのご著書

『マンガでやさしくわかるアドラー式子育て』¥1,512(税込)(日本能率協会マネジメントセンター)

子どもが言うことを聞かなくて困っている/感情的に子どもを怒ってしまう自分を変えたい/「自立した子」に育てたいけれど、何をどうしたらいいのかわからない……。そんな悩みを抱えるママたちに、「あるある」と思わずうなずいてしまうようなマンガと解説で、アドラー心理学による子育てをわかりやすく紹介しています。
原田綾子さん

勇気づけ親子教育専門家。株式会社HeartySmile 代表。1974年生まれ。埼玉県在住。二女の母。小学校教員時代、子どもを伸ばすには母親自身の心がイキイキしていることが重要だと気づき、教員退職後、「勇気づけ」をベースとした子育て講座、講演活動を開始。関東だけではなく、全国各地に受講生が多数おり、10年間でのべ1万5000人以上に勇気づけを伝えている。著書に『アドラー式「言葉かけ」練習帳』(日本能率協会マネジメントセンター)などがある。
原田綾子さんオフィシャルブログ:https://ameblo.jp/haraaya0731/

(コバヤシカヨ)


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