永作博美さんにインタビュー


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永作博美さんにインタビュー

悩み、揺られながら前へ進む
選んだ人生を動かすのは「わたし」

 男女雇用機会均等法の1期生。仕事と恋愛に翻弄(ほんろう)されながらも自分で運命をつかみとっていくキャリアウーマン・亜紀の10年を描く。直木賞作家、白石一文の“現代女性版大河ドラマ”ともいえる名作の映像化で、亜紀を演じるのが永作さんと聞き、「納得」の一言に尽きた。

 「人生ってなんて不思議なんだろう、と感じる脚本でした。出会えたのが今の年齢というのも絶妙。点と点がつながってはきたものの、まだ未熟な部分も。亜紀と一緒に“揺られ”ました」。結婚に至らなかった昔の恋人、結婚が現実となりそうな今の恋人。そこに昔の恋人の母親の思いが交錯し、亜紀の気持ちは大きく揺れる―。ときに無言、ときに泣きわめきながら、言葉にならない思いをリアルな表情でつむいでいく。

 「亜紀が前へ進めず悶々とするシーンも多くあります。人は決断してからが始まりですが、そこへ至る過程もすごく大事なんですよね」。と、自分と重ね合わせるような目つきに。

 プライベートでは2児の母。人生で一番の衝撃は結婚だと言う。「結婚にたどりつきそうもなく、仕事に生きようと決断したのが、30代後半。でも一瞬で流れが変わって…」。昔はメニューを選ぶのにも時間がかかっていたタイプだが、いつからか“過去は振り返らない”と、何事も即決できるようになった。

 「悩み抜いたら、運を天に任せて決断するべき。すると“何か”が動きますから。もしかして一方の良さを知るために、そちらを選ばされたのかもしれないし…。運命論者みたいなこと言いますけどね(笑)、選んだ人生をどう動かすかは、本人次第ですから」。一人の女性を演じきった晴れやかな顔の向こうで、世にあふれる何万人もの“亜紀”がニッコリ笑った気がした。

WOWOW連続ドラマW「私という運命について」3月23日(日)スタート(全5話、第1話無料放送、毎週日曜22:00)。共演に江口洋介、宮本信子ほか

PROFILE

1970年茨城県生まれ。2007年「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」で報知映画賞助演女優賞ほか、2011年「八日目の蟬」でキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞ほか多数受賞。映画で大きな存在感を示す一方、舞台やCM、ドラマでも活躍。2009年に結婚、2児の母に。待機作に「さいはてにて」

ヘアメイク/市川土筆、スタイリング/橋本庸子、衣装協力/アダム エ ロペ ビオトープ パンソー表参道店、撮影/小林穂澄、取材・文/仁張美穂(シティ編集部)


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