大泉洋さんにインタビュー


大泉洋さんYo Oizumi

1人でできることは少ないから
人に頼ることを恐れすぎなくていい

「この映画が珍しくなくなることが障がいのある方たちが望む社会だと思う」。奇妙なタイトルの映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」は、実在した筋ジストロフィー患者の話。大泉洋さんは当人の鹿野靖明さんを演じる。「健常者が夜中にバナナを食べてもワガママじゃないのに、『障がい者がこんな夜更けにバナナ食べるのはワガママだ、できない人はワガママ言うなよ』と思われてしまうからこの映画が成立している。でも『僕たちだって普通の人がやってることをやりたいんだ』というのは正論で、鹿野さんはそれを言い続けたから、日本でも障がい者に対する環境や考え方が変わってきたのだと思います」

鹿野さんは自ら集めたボランティアに言いたい放題で、時にはケンカもする。「なのにどうしてボランティアに好かれるのか不思議だったけれど、どうやら彼は相手を見て信頼できる人に頼む内容を判断してたみたいです。言える人に言う、その見極めをしないと命が危険だから、上手になったのだと思います。逆にボランティア側からは自分の悩みとかを鹿野さんに話すことでラクになってた人もいるみたい。鹿野さんは人間臭い、憎めない人だったんでしょうね」

「人に迷惑をかけない」という考えを大事にしていた大泉さんは、この作品に関わる中で、いつからか「人に頼ることを恐れすぎる必要はない」に変わった。「日本人は特に迷惑をかけないことを美徳とするけど、人は一人ではできないことが多くて、多かれ少なかれ誰かに迷惑をかけながら生きている。人のための仕事をしていても、他の一面では迷惑をかけているかもしれない。だから“迷惑をかけない”ことが全てではないと思う」

自らを「心の自由度が低く、いろいろなことを気にしてしまう」と分析しつつ、「僕はわりと周りに頼る方。バカなふりしてダメ元でまずは聞いてみます。連載の締め切りとかね(笑)。もしかしたら一日だけなら延ばしてもOKかもしれないから。その相手の温度感で判断します。図々しいので(笑)」。

コレに出演!
「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」
 幼少期から筋ジストロフィーを患う鹿野靖明(大泉洋)。介助なしでは生きられないのに病院を飛び出し、ボランティアたちと自立生活を送る。その中で、彼のワガママに面食らう美咲(高畑充希)や田中(三浦春馬)も、自分に素直になることの大切さを知っていく。

12月28日(金)から全国公開(c)2018映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」製作委員会

PROFILE

1973年、北海道生まれ。演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバー。2011年映画「探偵はBARにいる」で第24回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞・第35回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。主な出演作に映画「駆込み女と駆出し男」「恋は雨上がりのように」「焼肉ドラゴン」ほか。来春には映画「そらのレストラン」の公開が控える

キャスティング・文/かしわぎなおこ(モアナ・サンライズ)、撮影/大仲宏忠、ヘアメイク/西岡達也(Leinwand)、スタイリング/九(Yolken)


Back Numberバックナンバー

─ 電子ブック 最新号 ─

  • 東京 4月12日号

電子ブックを読む

話題の商品サンプルやオトク情報がオフィスに届く

公式モニターCity’sに登録する

あなたのオフィスにお届けします

無料配布のお申込み・部数変更・配布先変更など

シティリビング紙面の配布についてはこちら

表示エリアを選択

最寄りのエリアや、情報をお探しのエリアを選択してください。
設定に合わせた情報を表示します。エリアはいつでも変更できます。

ページトップ