池井戸潤×OL叫びのつぼ 『七つの会議』Web読書会


池井戸潤×OL叫びのつぼ 『七つの会議』Web読書会

仕事を進める上で欠かせないもののひとつは「会議」。シティWeb読者たちにとっても身近なものだけど、実際のところ自分の職場の会議についてどう思ってる? 肯定、否定のどちらともいえないモヤモヤした思いを抱えている人も多いのでは…。

そこで今回は「OL叫びのつぼ」スペシャル版として、『下町ロケット』の著者 池井戸潤さんが会議をテーマに描いた最新作『七つの会議』をシティWeb読者100名にプレゼントして、みなさんから本の感想と「会議」に関するアンケートに回答してもらいました。その回答から見えてくる「仕事」そして「働くことの意味」には思わずドッキリさせられちゃうかも? 池井戸潤さんからのコメントや読者プレゼントもあるので、最後までチェックしてみてね♪

働くことの意味を問いかける。リアルな企業エンターテインメント。池井戸潤さんの最新刊『七つの会議』

この会社でいま、何かが起きている―。
トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ"で社内委員会に訴えたのは、年上の万年係長・八角だった。いったい、坂戸と八角の間に何があったのか? パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島だった。どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。

「夢は捨てろ。会社のために、魂を売れ」「僕はどこで人生を間違えてしまったのだろうか」
筋書きのない会議(ドラマ)がいま、始まる。『下町ロケット』で直木賞を受賞した池井戸潤さんが描く、クライム・ノベル。

シティWeb読者たちが語る『七つの会議』

※画面の都合により、投稿していただいた感想から、一部を抜粋してご紹介させていただいております。
※掲載にあたり、感想の一部を省略・修正等させていただいてる場合がございますがご了承ください。

 読書好きにおすすめしたい!
  • まず、読み始めから「これは私の勤めている会社ではないか?」というくらいにリアルな描写に引き込まれました。予算会議、下ぶれを攻められて立場のない課長、成績のいい部署との明暗などは、企業に勤めている人の多くが「あるある」と共感するのではないでしょうか。登場人物が完璧な人ばかりでないのも、人間らしくて良かったです! 章ごとに主人公が入れ替わる構成になっているので、登場人物それぞれの他人から見た印象と内面のギャップなどがわかり、誰もが多面性を持っているのだなという当たり前のことに気づかされました。 「一緒に働いている上司や同僚は、会社を出たらどんな顔をしているんだろう?」なんて、今まで考えたこともなかったので、新鮮な気持ちになりました。 章を追うごとに明らかになっていく謎があり、早く次を読みたくなる。 こんなにわくわくさせてくれる作品に、久々に出会いました。 とても面白いので周囲の読書好きにぜひおすすめしたいです!(ぐみちょこ)
 大切なものを見つけて大事にして
  • 色々な立場の人がいて、みんなそれぞれが守るべきもの、大切なもの、信念がある。一言で善悪を分けられないけれど、7つの会議を通して、会社、家族、お客様、自分、大切なものを守れた人は、最後にとてもいい顔をしていたのではないでしょうか。坂戸さんも悪いやつかと思いきや、彼の背景には胸を打たれました。私は銀行の融資担当なので、ネジ工場の話はとても身近に感じますが、数字だけじゃなくて、工場そのものや実態を見ないとわからないな、とつくづく感じ、反省しました。それから、OLの浜本さんにも同じ女子社員として、すごく共感できました。私も、自分にとって大切なものをみつけて大事にしたいです。(ゆう)
 仕事のやる気が出た!
  • 池井戸さんの作品は今回で3本目です。どの作品にも共感できる部分がありましたが、メーカーの営業が舞台にされた今回の作品は、より一層共感ができました。私自身もメーカーの営業職ですが、営業は数字がものを言う世界です。上司が掲げる理不尽なほどの目標に怒りを感じることもありますが、今回の作品を読んで、それぞれの立場があることを改めて気付かされました。読み終わってから、無性に仕事のやる気が出ました!(ひさこ)
 追い詰められた時、どこまで良心を守れるだろう?
  • 一つの嘘が、たくさんの人々を巻き込み、不幸にしていく過程、そして営業会議で恫喝されて追い込まれていく過程などなど、会社員の自分にとっては共感する部分が多く、「追い詰められた時、自分はどこまで良心・倫理・哲学を守りきれるのか?」と自問自答しながら読みました。登場人物の原島さん、佐野さん、北川さん、八角さん、村西さん…みなさん良心があり、各々が各々なりに事態に向き合い、考え、行動しているところは、ひとりひとりの人間性が生々しく描かれていて、どのような判断をしていくのか、非常に興味深く読みました。また、「華の一課」の見た目と内情のギャップ、はたから見れば原島さんは栄転なのに、以前よりも不幸になってしまったという事実は、清濁あわせ持つ世の常を見せつけられた気がして、世の中良い事ばかりある訳はないのだと、改めて意識できました。(たろう)
 共感できる登場人物が必ずいる
  • 「会議」に着目した点がとても面白く、ザ・OLの自分の境遇に置き換えながら読んでいたので、スラスラ読むことができました。「会社に一人はいるよね」と思えるキャラクター設定も実感が沸き、感情移入することができます。会社によって違う「会議」。その会社にいればそれが当たり前でなかなか変えることはできないかもしれませんが、この本を読んで、自分でも何かできることがあるのではないか? できないと思い込んでいるだけで、実際に行動してみたら、何か変化があるのではないか?と思わせてくれました。OL9年目。会社生活の見直しをしてみよう!と思わせてくれる作品に出会えてよかったです! 浜本優衣さんのその後の生活も読んでみたいです♪(mihomiho7)
  • ● 私は社会人になったころ、会社や大人のズルさ、醜さ、惨さを目の当たりにし、理不尽だと感じることがありました。しかし、今ではそんな醜い社会にどっぷり浸っている自分がいます。 この本はそんな自分を気づかせてくれた気がします! (ちこ)
  • ● 社会人として、心にガツンとくる話だった。夢を持ってがむしゃらに働いているうちに、ノルマや人間関係などの圧力に負けて、だんだん自分の思い描いていた未来と現在が違ってきてしまう、そしてそれを正当化しようとしてしまう…悲しいことだけど多くの人に当てはまる出来事だと思った。(Tっこ)
  • ● 奥さんとの家庭でのやり取りなどを読んでいると、結婚して子供ができると夫婦関係がこうなっていくのかなと怖さを感じました。 会社での会議以外にも、筋書きがないドラマがすばらしいです。(うさこ)
  • ● 社会人として働く一人としてこの本は純粋に興味深く、面白かったです。ズバリ社会人とは何か、社会人として生きるって何?を深く考えさせられた1冊で、最後はハラハラしました!!(ひー)

\池井戸潤さんから直接メッセージ/

働くことの意味を考え続けた人の中にだけ存在する“答え”を探して

 こういう苦しい時代だからこそ、働くことの意味を考える必要があります。なぜ働くのか、目的はなんなのか。金儲けのためか、自己実現か、社会への貢献か、はたまた世間体や見栄のためか――。悩みもなく、楽しいだけの仕事なんて、この世の中には存在しません。ベストの環境もない。どんな仕事にも職場にも、改善すべき問題があり、課題がある。時にそれは、意を決して戦わなければならない大きな壁として皆さんの前に立ちはだかっていることもあるでしょう。その大きさに絶望し、挫けそうになってしまうこともあるかも知れません。
 だけど、諦めからは何も生まれてきません。女性には、男性にはない女性ならではの視点があり、解決方法があると思う。職場を男性だけの、あるいは男性優先の社会にしてはいけません。それは、人間の可能性や知恵を半分にしてしまうことと同じことです。
 いろんな職場で働く女性の皆さんは、腐ることなく、積極的にいろんな問題と戦って欲しい。単なる金儲けではなく、仕事に何が求められているのか、どうしなければならないのか、その答えとなるものが必要だと思います。それは、働くことの意味を考え続けた人の中にしか存在しません。その答えを持つ人だけが会社という組織を正しく導いていけると信じています。

池井戸潤さん

池井戸潤 プロフィール

作家。1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。
『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞、『鉄の骨』(講談社文庫)で第31回吉川英治文学新人賞、『下町ロケット』(小学館)で第145回直木賞を受賞。
主な作品に、『空飛ぶタイヤ』『鉄の骨』『BT'63』『不祥事』『銀行総務特命』(以上、講談社文庫)、『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』『シャイロックの子供たち』『かばん屋の相続』(以上、文春文庫)、『ルーズヴェルト・ゲーム』(講談社)、『ロスジェネの逆襲』(ダイヤモンド社)などがある。最新刊は『七つの会議』(日本経済新聞出版社)。

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七つの会議
発行:日本経済新聞出版社
定価:1,575円(税込)
『七つの会議』公式サイト
http://www.nikkeibook.com/7kaigi/
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