山田涼介さん「“記憶”を巡り、生き方と向き合う 『積み上げたものがあり今の僕がいる』」


Ryosuke Yamada
山田涼介

映画「記憶屋 あなたを忘れない」で山田涼介さんが演じるのは、恋人に突然存在を忘れられてしまう遼一役。その謎を追いかけるうち、遼一は “記憶屋”と呼ばれる都市伝説のような存在と、切ない真実にたどり着く。

「原作の小説がとても温かい物語で、2時間の中でその魅力をどう伝えられるかすごく考え、初めてクランクイン前に脚本を4回くらい読み返しました。それでもピンとこない部分は、現場で監督やキャストみんなで話し合いながら作りました。原作の魅力を引き継ぎながら、映像化の良さもあるすてきな作品になったと思います」

つらい記憶を消してくれるという“記憶屋”。今作では、その行為の是非も含めて考えさせられる場面が多い。「つらい記憶をどう受け止めるかは一人一人の生き方に関わることだし、正解が無いですよね。それがこの映画の良さでもあって、(登場人物の)誰か1人は自分目線で見られる人がいるはず。それぞれが自由に感じてほしいです」

自身は遼一の「どんな記憶でも消すべきではない」という考えに共感するという。「僕は過去の記憶が人を構築すると考えていて、どんな記憶でも消してしまうと今の自分を否定しているみたいに感じるんです。積み上げたものがあるから今の自分があるし、つらいことを乗り越えようとするから強くもなれる。楽しいことしか覚えていないのはハッピーな人生かもしれないけど、つらい経験も抱えている方が強いと思います」

10代で仕事を始め、多くの難関に立ち向かってきた心構えは“やらなきゃ始まらないし、終わらない”とシンプル。また「人間だから(自分を)好きな人も嫌いな人もいて当たり前」と達観した考え方から、自然とグループの切り込み隊長に。「例えばメンバーの総意で何かをやりたくてスタッフさんに意見を相談するときは、まず僕からという雰囲気になっています。好かれることに執着しない分、あまり怖いものがないし、どこかで嫌われ役も必要だと思っていて。もちろん伝え方は考えますが、相手が誰かは関係ない。誰かが言わないと始まらないなら、ズバッと言うようにしています」

山田さんの“働く”インフラ

仕事を頑張るためにオフで大事にしている時間は?

基本的に仕事が好きなので、「この時間があるから頑張れる」みたいなのものはないですね。逆に僕は仕事をしていないと全然ダメな人間。ずっと休みにされてしまう方がしんどいかもしれないです。

グループの仕事と個人の仕事、捉え方に違いはある?

個人の仕事は僕自身の能力だけが試されているけれど、グループのときは少し甘えられる場所があったり、他のメンバーに得意分野は任せたりします。どちらが好きとかはないけれど、すべての責任を負う分、より自分らしくいられるのは個人の仕事かもしれません。グループでは人数が多い中で気を遣う場面もありますが、素で仲が良いので楽しめるし、気を遣い合うからこそまとまるのでしょうね。

Check

「記憶屋 あなたを忘れない」

2020年1月17日(金)から丸の内ピカデリー他で全国公開(配給:松竹)(c)2020「記憶屋」製作委員会

大学生の遼一(山田涼介)は、恋人の杏子(蓮佛美沙子)にプロポースをしてOKをもらい、幸せの絶頂にいたが、数日後駅で出会った彼女は遼一の存在を忘れていた。人の記憶を自在に消せる“記憶屋”の存在を知った遼一は、幼なじみの真希(芳根京子)、弁護士の高原(佐々木蔵之介)と、杏子が記憶を失った原因を探し始める。

PROFILE

1993年東京都出身。2007年にHey! Say! JUMPとしてCDデビュー。以来、音楽、バラエティー、映画、ドラマ、舞台で幅広く活躍。主な出演作にドラマ「カインとアベル」「セミオトコ」、映画「暗殺教室」シリーズ、「グラスホッパー」「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「鋼の錬金術師」他。現在「いただきハイジャンプ」(CX)他にレギュラー出演中。映画「燃えよ剣」の公開が控える

取材・文/渡部彩香(シティ編集部)、撮影/中原幸、ヘアメイク/二宮紀代子(メーキャップルーム)、スタイリスト/野友健二(UM)


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