質問:男性中心の社風は変えられますか?/回答者:山田敏夫さん


今回の回答者は山田敏夫さん ライフスタイルアクセント株式会社 代表取締役

丁寧に作られたアイテムで
気分を上げる工夫を。状況は変わる
  • 編 集
  • ーー組織が変わっていくのを待つ以外に、なにか辛い状況を抜け出す方法はありますか?
  • 山田さん
  • 僕は1917年創業の婦人服屋に生まれ育ち、今、日本製の洋服の価値観を伝えるために「ファクトリエ」という通販会社を手がけています。なぜこの道を歩んでいるかといえば、「服には明日を変える力がある」と思っているからです。美味しいスイーツを食べると、ちょっと元気になったり、笑顔になれたりする経験、みなさんもありませんか?洋服も同じです。パティシェが丁寧に作ったケーキ1個で少し豊かな気分になれるように、丁寧に作られた洋服を手にすると、それを着る明日が楽しみになります。
  • 編 集
  • ――確かに丁寧に作られたものに触れると、それが食でも服でも、気分が上がる女性は多いかもしれません。
  • 山田さん
  • 量産されたものをただ消費するのではなく、産地直送の野菜の甘さを知っているか?魚の本当に美味しい食べ方を知っているか?など、丁寧に作られたり、大切に扱われているものの価値を知るという体験は、人生を豊かにし、柔軟にしていく気がします。職人が丁寧に縫製したシャツは、着心地が違います。着心地が違うと、着ている自分の心も変わります。シャツ一枚で自分を大切にしてあげる感覚が持てると、きっと表情も変わってきますよ。
  • 編 集
  • ーー日々の生活の中に、豊かな経験を取り入れていくことで辛さも乗り切れそうですね。
  • 山田さん
  • 男性より精神的に大人な女性は、手のひらで男性を転がしていると考えてもらえれば、もしかしたら、少しは気持ちが明るくなるかもしれませんね。お気に入りのシャツを手に入れてみると、行きたくない会社に、少しは行きたくなる(笑)。美味しいケーキを職場に差し入れすると空気が和らぐ。そんなちょっとしたことでチビ介さんに笑顔が生まれたら、「仕事ができない男性社員」のギスギスなんて変わってくるかもしれない。どうかつまらない男性の価値観に翻弄されて疲弊しないでください。「男ってバカだな」と笑っていれば、きっと状況は変わっていくと思います。

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profile

山田敏夫(やまだ・としお)。1982年熊本県生まれ。1917年創業の老舗婦人服店の息子として、日本製の上質で豊かな色合いのメイドインジャパン製品に囲まれて育つ。大学在学中、フランスへ留学しグッチ・パリ店で勤務。2012年1月、ジャパンブランドの直販サービス「ファクトリエ」を展開するライフスタイルアクセント株式会社を設立。2015年経済産業省「平成26年度製造基盤技術実態等調査事業(我が国繊維産地企業の商品開発・販路開拓の在り方に関する調査事業)」受託者に選定される。
 
Factelier(ファクトリエ) https://factelier.com/
2012年10月に誕生した日本初のファクトリーブランド専門のファッションブランド。現在、日本のアパレル品の国産比率が3%にまで低下し、海外の一流ブランドを手掛ける日本の工場(ファクトリー)も大幅に減少。一流の工場でさえも生き残るのが難しくなっていることへの危機感から、工場に適切な利益をもたらし、日本の工場から世界一流ブランドを作ることを目標に誕生した。アパレル工場自らの名前で製造・販売する商品やブランドを、工場直販という仕組みでお客様に提供することで、一流ブランドと同じ品質を保ちながら、価格を3分の1に抑えている。

撮影/星 元、取材・文/TOKYOドーナツ 佐藤貴子


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