齊藤先生に聞く!【44】子作りのためにセックスレスを解消したい


最近、増加中!
長時間労働のストレスも一因に

今回は、読者から寄せられた質問に齊藤先生が回答するシリーズの5回目。シティ世代の女性のリアルな悩み、きっとあなたにも役に立つことがあるはず!

【質問】子作りのためにセックスレスを解消したいのですが、どうしたらいい?(38歳)

【齊藤先生の回答】

最近、このような状況の夫婦が増えてきています。

原因は会社での長時間労働などのストレスが大きいのではと考えられています。もし今後、働き方改革が実のあるものになったら、セックスレスの問題に対する効果ももたらすだろう、とか、若い時期から子作り環境が整うことでセックスレスについて悩む方も減ってくるのでは、と考えています。

しかし働き方改革が実行されるまでには時間もかかりそうですし、現実的ではありません。

また、人はもともと年齢が高くなるにつれセックスの回数が減ると言われており、日本人は特に淡白な方が多く、この傾向が強いと考えられています。私たち医師の立場の人間が「本日は排卵日なので頑張れ」とどんなに言っても、夫婦にとってはなかなか難しい問題です。かえってプレッシャーがかかってしまい、さらにハードルが上がってしまいます。

私たちがこのような悩みを持つ患者さんにお話ししている方法は、人工授精です。

精液を清潔な容器に採取し、培養液で洗浄濃縮し、注射器と柔らかく細いチューブを使って洗浄濃縮した精子を子宮内に挿入する方法です。まずは精液を清潔な容器に採取するのですが、これはストレスなくできる方が多いようです。

セックスレスだけが原因の夫婦ですと、もともとの精子の所見が悪くないことも多いので、妊娠率も高いです。それでも百発百中ではありません。20代でも3~6回に一回、30代は5~10回に1回ぐらいの確率だと考えてください。この治療をすれば必ず1回で妊娠すると思っていると、妊娠しなかったときに落胆が大きくなってしまうからです。

精子や卵子の100%が、妊娠にとってよい質を持つとは限りません。どのような質の精子と卵子が結びつくかは確率の問題です。

例えば精子も卵子も70%よい質だと仮定した場合、よい質の精子とよい質の卵子が結びつく確率は49%となります。これ以外にも子宮内膜に着床するところでもいろいろな障害があることを考えると、妊娠することはとてもラッキーなことだとお分かりいただけるでしょう。

セックスレスで悩まれている方は、まずはリラックスして、不妊専門医に相談してみてくださいね。

PROFILE齊藤英和先生

1953年東京生まれ。国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター不妊治療科。日本産科婦人科学会・倫理委員会・登録調査小委員会委員長。専門分野は生殖医学、特に不妊症学、生殖内分泌学。内閣府「新たな少子化対策大綱策定のための検討会」委員


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