齊藤先生に聞く!【35】上限年齢とは? 妊活の時期について考えよう


欲しい子どもの数別・達成確率別にみた
妊活の上限年齢

こんにちは。産婦人科医の齊藤英和です。2017年最後のコラムになりますので、私が今年最も興味をひかれたトピックス、「妊活の開始年齢と子どもを持てる確率」についてお話ししましょう。

妊活の開始年齢と子どもを持てる確率のコンピューターシミュレーション

このトピックスですが、実は前田恵理先生によるコラム「こんなに違う! 子どもの数別、達成確率別に見る、妊活の上限年齢とは?」で取り上げています。

ですから、「ああ、あの話ね」と覚えておられる方々も多いと思いますが、とても重要な話題なので、1年のまとめという意味でも、再度お伝えしますね。

2015年にオランダの先生がフランスの戸籍をもとに研究した論文で、人生において、「持ちたい子どもの数に応じて、何歳から妊活を開始しなければいけないか」を解析しています。持ちたい子どもの数は1~3人とし、妊活を開始する年齢に応じて、希望する人数の子どもが持てる確率を示しています。

まずは、欲しい子どもの数と妊活の上限年齢をチェックして

前田先生のコラムでは、自然の性交で子どもを持てる確率が50%(いなくてもOK)、75%(どうしてもではないが欲しい)、90%(どうしても欲しい)を取り上げて一覧表で示しています。

一目瞭然ですが、子どもを多く持ちたい場合は、より早めから妊活しなければならないことが分かります(※1)。

さらに論文の原文には、欲しい子どもの数別(1~3人)・達成確率別を年齢ごと(20~45歳)にまとめたグラフが掲載されています。このグラフを参考に、皆さんご自身の年齢や欲しい子どもの数に照らし合わせてみてくださいね。

なお、グラフでは、自然の性交の場合以外に、体外受精などの生殖補助医療で治療した場合の子どもを持てる確率も掲出されています(with100%IVF参照)。

体外受精治療を行った場合、自然(without IVF)より少し遅い時期から妊活しても、希望の子どもの数を得ることができるという結果が出ています。とはいえ、「子ども1人をどうしても欲しい場合」はたった3年しか、妊活開始時期を遅くできません。

皆さんも忙しい日々をお過ごしでしょうが、年末年始を迎えるにあたり、1年を振り返る機会もあるかと思います。そんなとき、今回紹介した情報を知ることで、自分のライフプランをもう一度考えるきっかけにしてみてくださいね。

PROFILE齊藤英和先生

1953年東京生まれ。国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター不妊治療科。日本産科婦人科学会・倫理委員会・登録調査小委員会委員長。専門分野は生殖医学、特に不妊症学、生殖内分泌学。内閣府「新たな少子化対策大綱策定のための検討会」委員


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