齊藤先生に聞く!【56】卵子の数を手軽に検査できるキット「F check」


病院に行かなくても
自宅で卵子の数を検査できる!

こんにちは、産婦人科医の齊藤英和です。今回は、7月10日に販売がスタートした「F check」についてお話ししましょう。

自分のAMHの値を知り、ライフプランに生かして

以前にも、自分が持っている卵子の数を推定できるアンチミューラリアンホルモン(AMH)について、お話ししたかと思います。

AMHは卵子を囲んでいる顆粒膜細胞から産生されるホルモンで、持っている卵子の数に比例して変動すると言われています。卵子の数が多いとAMHは高い値、卵子の数が少ないと低い値になります。この値が低い人は、保有する卵子の数が少ないために、早めに月経不順や無排卵になる可能性があるので、将来妊娠を計画している人であれば、妊娠出産を早めの時期に計画したほうがよいことになります。

また、高めの値だと少し安心ですが、極端に高くなると、卵子の数はたくさん持っているのですが、排卵しにくい状態になる人がいます。すなわち、AMHの値がかなり高く、かつ月経が不順、または月経が来ない人は、多嚢胞性卵巣症候群の可能性があります。この症状がある人で妊娠を考えているならば、排卵させるための薬が必要になることが多くなりますので、早めに病院で検査をしてみることを勧めています。

このAMHの測定ですが、以前は病院やクリニックに行って検査する必要がありました。それはこの測定のために2~3mlの採血が必要だったからです。

しかし、今回「F check」というキットが登場したことで、自宅で自己採血して郵送すると、約10日後にスマホで結果を閲覧することができるようになりました。なぜキットの販売が実現したかというと、この検査に必要な採血量が0.1mlと自己採血できる量で結果が出せることが可能になったからです。
以前は採血量が少ないと測定結果が正確に出せませんでしたが、この「F check」は0.1mlでも正確に測定することができるのです。

図をみてください。この図のように、以前病院に行って採血していた通常法とこのキットを用いて採血したF check法で測定したAMH値の相関関係を示しています。相関係数は0.986で、F check法を用いても遜色なく正確なAMH値が得られることを示しています。

また、このキットのマイページには、妊活サポートとして、さまざまなコンテンツやサービスなどの情報が提供されているので、自分の状況の判断や次のステップに行くための助けとなります。

皆さんの中には、仕事が忙しく、なかなか病院やクリニックに行ってAMH検査をできない人もいるかと思います。そのような状況の人にとっては、とても利用価値が高いキットです。自分の体の状況を早めに知って、ライフプランに生かせると、よりよいライフプランが描けると思います。

「F check」の情報はこちら

PROFILE齊藤英和先生

1953年東京生まれ。国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター不妊治療科。日本産科婦人科学会・倫理委員会・登録調査小委員会委員長。専門分野は生殖医学、特に不妊症学、生殖内分泌学。内閣府「新たな少子化対策大綱策定のための検討会」委員


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