齊藤先生に聞く!【48】ブリーフよりもトランクス! 下着で変わる精子の濃度・運動率


着用する下着で
精子の状態が改善!?

こんにちは。産婦人科医の齊藤英和です。今回は、男性に関わるお話をしましょう。

男性が緩めの下着を着けることも妊活のひとつに

不妊症のカップルで精液所見が悪い人には、精液検査だけでなくホルモン検査や性器の検査も行います。精液検査やホルモン検査ぐらいまでだと不妊専門の産婦人科医が行うことが多いのですが、それ以上の検査は不妊専門の泌尿器科医が行います。これらの結果からホルモン治療や手術などの治療を必要とする人もいますが、特に原因が見つからない人も多いのが現状です。

私たちはそのような人に、よく生活改善のアドバイスをします。禁煙や体重管理、睡眠、仕事などのストレス回避など…。食生活でも、できるだけファーストフードは避け、フルーツや野菜などを多くとるようにおすすめしています。

また、精子を作る器官である睾丸をあまり温めないこと、サウナや風呂に長く入らないことや、緩めの下着を着用することをおすすめしています。睾丸を温めないほうがよいことについては、いろいろな動物実験で、睾丸を温めると造精機能が低下することが確かめられているからです。これらの研究から、ヒトの睾丸の位置が体幹内ではなく外に出ているのは、睾丸を比較的低温にするためだと推測されてきました。

今回、緩めの下着を着けた人のほうが、きつい下着を着けた人よりも、精子の性状がよいことを明らかにした論文が発表されました(Lidia Minguez-Alarcon L et al, Type of underwear worn and markers of testicular function among men attending a fertility center. Human Reproduction 33; 1749-1756,2018)。

この論文の精子の性状で、明らかに差があった数値を表にしました。

緩めの下着を着けた人のほうが、精子濃度が高く、総精子数・総運動精子数が多いことがわかりました。

皆さんの中にも、子どもが欲しくてもなかなか妊娠しない人がいるかと思います。そのときは、女性側だけでなく、男性も生活改善をすることが大切。着用する下着にも注意を払って、夫婦で生活改善をしてみてくださいね。

PROFILE齊藤英和先生

1953年東京生まれ。国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター不妊治療科。日本産科婦人科学会・倫理委員会・登録調査小委員会委員長。専門分野は生殖医学、特に不妊症学、生殖内分泌学。内閣府「新たな少子化対策大綱策定のための検討会」委員

※記事中の図はLidia Minguez-Alarcon L et al, Human Reproduction 33; 1749-1756,2018のデータなどに基づき、齊藤英和先生が作成


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