28歳で大企業の広報からフリーランスに転身! 育児と仕事を両立するパラレルな働き方(後編)


“どれか一つ”の場だけでなく“複数の環境”に携わり、活躍の場を広げていく「パラレルキャリア」。これまでの連載では、【パラレルキャリアを実現する3つのステップ】を紹介してきました。

第6回目の今回は、パラレルキャリアを実現した女性のロールモデル紹介・後編。「パラレルキャリアをできている人は、どんなふうにキャリアチェンジしていったの?」…そんな疑問を持っている人は、より自分ごとに落とし込んで、イメージできるでしょう。

パラレルキャリアを実践するまでの3つのステップ
●ステップ1:“パラレルキャリア”をする目的を考える(第2回コラム)
●ステップ2:費やす時間と会社の就業規則を確認し、実現の可能性を考える(第3回コラム)
●ステップ3:どんなスタイルでパラレルキャリアを実現するかを考える(第4回コラム)

登場してくれるのは、企業に適した広報戦略設計や企画立案、育成など幅広い経験を生かし、フリーランスとして活躍する志賀祥子さん。時間、場所、ライフイベントにとらわれずに、複数の会社で働きながら自分らしいライフスタイルを築き上げています。

志賀祥子さん
マイタグ:#広報 #ブランディング #コンサルティング #企画 #研修講師 #育成

<経歴>
大手金融機関を経て、大手上場企業で社長秘書と広報を兼任。その後、ベンチャー企業の広報責任者として数社の広報部門の立ち上げや再構築に従事。企業に適した広報戦略設計や企画立案、育成など幅広い経験を生かし、2015年にフリーランスとして独立。

フリーランスとして独立することを決めてからのステップ

最近はフリーランスで活躍する人が増えたので、たくさんの情報があふれています。まず始めに“フリーランスで働くということはどういうことなのか”を情報収集する人も多いのではないでしょうか。

私が独立した当時は、フリーランス人口はまだ少なく、フリーランスとして活躍しながら出産・育児を経験している女性も周りにいませんでした。そのため参考にできる情報がなく、とにかく独立後の理想のキャリアや働き方を構築するために、何をすればいいかを逆算して行動していったのです。

最初のステップとしては、準備期間に独立後の仕事の目星を付けていきました。また、独立前に知人の経営者や仕事仲間に「近いうちに独立するんです」と話すようにしていたのです。すると「話を聞かせてほしい」「ぜひ相談したい」と言ってくれる人たちがいて、自然と独立後の案件をつくっていくことができたのです。独立後は、まずは実績をつくるために、依頼されたら「とにかくやってみよう」という意気込みで経験を積んでいくことを優先し、キャリアの幅を広げていきました。

実際に動いてみると、自分の理想とするキャリアと働き方を確立するために「こういう案件は自分の強みを発揮できて顧客満足度も高い」、「こういう案件だと拘束時間が長く、将来育児との両立が難しいだろう」などの具体的な解が見えてきました。そうしていくことで、自分の軸を決めることができ、軸になる案件を増やしてキャリアスキルを強化し、同時に理想の働き方を構築していきました。

次の道を開くために、まずは行動すること

会社を辞めるかどうかよりも「将来どのように働きたいか?」「その働き方は本当に自分に合っているか?」を考えることが重要だと考えています。もしも所属している企業で、副業や兼業が可能ならば、在職しながら副業をしてみてはいかがでしょうか。実際にやってみると、組織の中で働くことに改めてやりがいを感じる人も少なくありません。まずは自分に合うかを見極めることも重要です。

独立すると、自分のマネジメントをするのは自分自身。自分に厳しくし、自己管理する力を持ち合わせていないと、継続することは難しいでしょう。私の場合は、日々のタスクやスケジュール管理、関係者への細やかな配慮などは、過去の社長秘書や営業での経験がとても生きていると感じます。リモートワークがメインになるので、仕事関係者とのコミュニケーションは“密に・丁寧に”を特に意識しています。

フリーランスで活躍することは容易ではなく、最初は困難なことのほうが多いかもしれません。私は28歳のときに、将来迎える育児期にどんな働き方をしたいか考え、育児と並行して自分のキャリアアップも継続していきたいと思うようになりました。今でも、当時の独立の決断と思い切って行動したことは本当によかったと思っています。

私は元々、効率的に時間を使いたいという意識が強く、フリーランスの働き方が適していました。独立後、特によかったと感じているのは、時間と場所が拘束されないことです。育児と両立している今は、仕事をする場所や時間を柔軟に自分で決められることに、心身的にもとても大きなメリットを感じています。子どもが体調不良などでケアが必要なときは、看病を優先しながら、空き時間で作業をすることもできます。一方で、仕事では自分の代わりがいないので、何かあっても一人でやりきる力が必要です。

もしも今、悩んでいたり踏み出せなかったりするのであれば、ぜひ思い切って、副業に挑戦したり、選択肢や可能性を探す時間に当ててみてはいかがでしょうか。モヤモヤして悩んでいる時間が長く、いくら考えても答えが出ないときは、その悩んでいる時間をプラスの時間に変えることで、きっと未来につなげることができると思います。

 

「とにかくやってみる」という姿勢から道を切り開いた志賀さん。
初めから完璧なキャリア設計をしていたわけではなかったというお話もありましたが、悩み続けたり、足を止めたりするのではなく、その時々でその状況を打破しようと一生懸命に考え、挑戦していくことで、気づきを生み、新たな方向が見えて経験を増やすことができるのですね。
結果としてキャリアの幅を広げ、自分らしく働くことに繋がっていっていることがよくわかります。
悩んだり、迷ったりすることはもちろんあるけれど、常に前に進み続ける勇気をもつことの大切さを教えていただけるインタビューとなりました。

信澤 みなみ
プロフィール/信澤 みなみ(のぶさわ みなみ)

株式会社サーキュレーション 組織人材開発、採用マネージャー 女性活躍推進プロジェクト代表、パラレルキャリアアドバイザー
経験、スキルを活用する新しい働き方を提供する株式会社サーキュレーションで、女性が時間、場所、ライフイベントにとらわれずに活躍し続けるためのプロジェクト「PJT.WorkDesign」の代表を務めると同時に、 自身もパラレルワーカーとして、組織人材開発、人事企画責任者を務める。


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