28歳で大企業の広報からフリーランスに転身! 育児と仕事を両立するパラレルな働き方(前編)


“どれか一つ”の場だけでなく“複数の環境”に携わり、活躍の場を広げていく「パラレルキャリア」。これまでの連載では、【パラレルキャリアを実現する3つのステップ】を紹介してきました。

第5回目の今回は、パラレルキャリアを実現した女性のロールモデルを紹介します。「パラレルキャリアをできている人は、どんなふうにキャリアチェンジしていったの?」…そんな疑問を持っている人も、より自分ごとに落とし込んで、イメージできるでしょう。

パラレルキャリアを実践するまでの3つのステップ
●ステップ1:“パラレルキャリア”をする目的を考える(第2回コラム)
●ステップ2:費やす時間と会社の就業規則を確認し、実現の可能性を考える(第3回コラム)
●ステップ3:どんなスタイルでパラレルキャリアを実現するかを考える(第4回コラム)

登場してくれるのは、企業に適した広報戦略設計や企画立案、育成など幅広い経験を生かし、フリーランスとして活躍する志賀祥子さん。時間、場所、ライフイベントにとらわれずに、複数の会社で働きながら自分らしいライフスタイルを築き上げています。

志賀祥子さん
マイタグ:#広報 #ブランディング #コンサルティング #企画 #研修講師 #育成

<経歴>
大手金融機関を経て、大手上場企業で社長秘書と広報を兼任。その後、ベンチャー企業の広報責任者として数社の広報部門の立ち上げや再構築に従事。企業に適した広報戦略設計や企画立案、育成など幅広い経験を生かし、2015年にフリーランスとして独立。

20代のとき、キャリアをどう考えていた?

実は学生時代からキャリアプランをきちんと計画をしていたわけではなく、「アフター5楽しむぞ!」「結婚したら寿退社して夫を支えるぞ!」といったイメージを持って社会に出ました。新卒では専用端末しか使わない金融機関の一般職として働くなかで、「もっと自分の頭を使い、自分ならではの仕事がしたい」と思い始めました。また、当時の環境ではPCスキルすら身につかないことにも不安を覚えたのです。

その後大手企業に転職し、事務職と専門職を兼務するなかで、専門職に振り切ったスキルを身につけようと決意しました。20代のうちに独立を見据えたキャリアを積もうと決めて、ベンチャーへ転職。その後、20代半ばで結婚することになり、夫を支えようと仕事をセーブしてみたこともあります。そこで初めて「キャリアも積んで、育児と仕事を両立したい」という思いに気づけたこと、そしてDINKSのうちは、仕事をセーブしてもしなくても生活は変わらないと分かったのです。

なんとなくですが、出産は30代にしようとイメージしていたので、将来、育児と仕事を自分らしく両立するためにも計画的なスキルを極めることに専念しようと考え、28歳でフリーランスとして独立しました。20代のうちに複数の環境での仕事経験をし、自分にとっての合う・合わないを知ったからこそ、自分のキャリアやライフスタイルのあり方を決めることができたと思います。

働き方を変えたきっかけ

当時勤めていた大企業では、女性社員だけでお茶くみ当番が組まれていたり、社歴・年齢・性別でキャリアステップが決まっていたりしました。そんな環境で働き続けるなかで「性別・年齢を問わずフラットな環境で挑戦してみたい」と思ったことが、ベンチャー企業への転職を考えたきっかけです。さらに、社長秘書としての長期的なキャリアステップがイメージできずにいたことから、兼務していた広報のスキルを極めるために職種を絞ってキャリア形成しようと決断しました。

さかのぼると、初めての転職時にも企業広報に興味があったものの、未経験採用の枠がほとんどありませんでした。そこで事業会社の組織全体を学ぶために、社長秘書として入社。広報に興味があると日々伝えていたところ、広報室長のサポートを兼務することになり経験を積むことができたのです。このように自分が何に興味があるかに対して常に素直に選択をしたり、自分の意思を周囲に伝えていたことで機会をつくるきっかけになりました。

結婚後には、ライフイベントに伴うキャリアプランを深く考えるようになりました。当時周囲にいた働く先輩ママたちは仕事を辞めざるを得なかったり、何かと周囲に謝罪することが多かったり、保育園の迎えが遅れる旨の電話を入れたりなど、一連のネガティブな事象を目の当たりにしました。自分が育児と仕事を両立すると考えたときに、会社の中での両立に希望が持てなかったのです。

「会社や組織を変えるには、あらゆる改革が必要で、それなりの時間を要する。その改革を待つよりも、自分で理想のキャリアステップと働き方を確立しよう」と。そこでまずは、DINKS期間にフリーランスとして挑戦し、うまくいかなかったら会社員に戻ろうと考えたんです。私は当時27歳で、前例のない新しい働き方に挑戦しました。それができたのは、過去に一度仕事をセーブしてみて気づいたことがあったから。だからこそ全力で踏ん張れたと思っています。

次回(後編)では、会社員を経て、実際にどのようなステップでパラレルな働き方を実現していったのかを紹介します。

信澤 みなみ
プロフィール/信澤 みなみ(のぶさわ みなみ)

株式会社サーキュレーション 組織人材開発、採用マネージャー 女性活躍推進プロジェクト代表、パラレルキャリアアドバイザー
経験、スキルを活用する新しい働き方を提供する株式会社サーキュレーションで、女性が時間、場所、ライフイベントにとらわれずに活躍し続けるためのプロジェクト「PJT.WorkDesign」の代表を務めると同時に、 自身もパラレルワーカーとして、組織人材開発、人事企画責任者を務める。


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