※「怖い絵」展のPRに協力しています。写真は主催者に特別な許可を得て撮影したものです。
先日シティ公式レポーターとして上野の森美術館で開催されている「怖い絵」展に一足早く行ってきました
なにかのサイトで紹介されていて興味を持ってもともと行こうと思ってた展覧会なので、一般公開前に行けて本当にうれしかったです(^◇^)
実際見に行ってみると、興味深い作品ばかり!
見るからに「こわっ!」と感じるものもあります。
例えばこちらの作品
右の女性のサロメが持っているのは自分が愛した男ヨハネの首。
サロメは王の前で見事な踊りをしたご褒美に自分の愛を拒んだ男の命を望んでこうなったそう…ちなみに今から接吻しようとしているってのがまた恐ろしい…
だけどこちらの作品のように見た瞬間「こわっ!」と感じるものよりも、説明を読んだり音声ガイドで聞きながら見てその世界を理解することで初めて「わーお・・・!ぞぞぞ」と感じる作品のほうが多かったです
例えば『オデュッセウスに杯を差し出すキルケー』
説明を読まずに見たときは、美しい女性が剣のようなものと杯を持っているから勝利の女神のように感じてかっこいい絵画に見えたんです
だけど実際は真ん中の女性は魔女で杯に入っている薬を飲ませて男性を豚に変えてしまうんです。
よーく絵を見てみるとブタが書いてあるんです。なかなか帰ってこない仲間を探しに来たオデュッセウスは鏡越しに見ることが出来ます
この後どうなったか…こんなに美しい女性に杯を差し出されたら飲まないわけにはいかないからきっと彼も…と想像してゾゾゾってなりませんか?
あと私がゾゾっとしたのは『不幸な家族(自殺)』
この絵が描かれた時期はパリの労働者階級の自殺の多さが社会問題になっていたそうでその様子を描いています
パリの屋根裏部屋で自殺をしようとしている母と娘。娘はすでに息絶えそうになっています。この絵だけでも悲しい気持ちになるんですが、この絵を描いた作者もこのあと同じようにして自殺をしたそう...
だけどいくつかクスっと笑えるものもあります
こちらの『不釣り合いなカップル』
おじさん、お姉さんにもてあそばれて鼻の下伸びまくっちゃってますが、よーく見てみるとその後ろでお姉さんとタッグを組んでるおばさんがちゃっかりお金を盗んでたり・・・さらにその後ろから笑ってる男性二人(笑)
あと私のお気に入りは『聖アントニウスの誘惑』
描かれているキャラクターがどこかかわいいと言いますか…
ちょっとゆるキャラっぽいのが何匹か紛れてて、怖いというよりもキモかわいい世界が表現されています
あとはこちらの『老人と死』
パっと見は怖いんですけど、この絵は逆にちょっと笑えるオチがあるんです。お;jk
これがなぜクスっと笑えるのかはぜひ会場で…♪
ちなみに音声ガイドは絶対借りたほうが良いです
なぜならその絵の世界に浸れて恐怖倍増だから…ふふふ(笑)
1時間半じゃ時間が足りないくらい充実した展覧会でした
怖い映画とかは苦手で見に行ったりしないのですが、これは別格!
恐怖とともに美しさも共存する不思議な世界観が広がっていました。普段絵に興味がない人でも楽しめる内容ではないかと。
芸術の秋にぴったりな展覧会です。
12月7日まで開催されてます♪
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「怖い絵」展、好評につき10/14(土)から土・日曜日の開館時間が延長になりました♪
土曜日:9:00~20:00
日曜日:9:00~18:00
※入場は閉館の30分前まで
※会期中無休
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■今回はシティの公式レポーターとして招待していただき、特別に許可を頂いて撮影させてもらっています