「長く」「ずっと」なら投資の価値あり? 気になる医療見極めナビ


 今すぐ命にかかわらないものも含めて、気になるカラダの悩みはありませんか。今回は、元気なうちに受けておくと一生モノの価値があるかもしれない医療について考えてみます。体のメンテナンスは先手必勝。目標は、長くずっと元気に!です。

※費用の詳細は各医療機関に確認してください

Q.今すぐ命にかかわるわけではないけれど、費用はかかっても一生モノと思える、受けてみたい医療は?

※アンケートは6月28日~29日、シティリビングWebで実施。有効回答数675件

気になる医療丸ごとCHECK

 シティ読者が気になっている、医療脱毛や、歯の矯正、歯のホワイトニングなどの審美治療や、頭痛などの専門外来、ピロリ菌検査。みんなが今、気になる医療の中からチェックしておきたい情報をピックアップ。医療情報を調べるときの検索のコツも紹介します。

ウェブサイトはどうチェック? 医療情報の見極め方

情報収集に大切な3つのポイント

 産業医として、働く人の健康づくりを支援する順天堂大学の福田洋先生は、働く女性が特にしっかりチェックすべき医療情報について、子宮頸がん、乳がん、周産期の3つを挙げます。「20代から子宮頸がんが増えはじめ、30代は出産年齢のピーク、40代は乳がんのピークと重なります。女性の体調は妊娠・出産と閉経のタイミングで大きくギアチェンジします。できるだけ早いうちから婦人科領域の情報を積極的に取りに行き、ご自身の健康管理に役立ててほしいですね」
 とはいえ、インターネットの医療情報の質はさまざまです。福田先生によれば、質を見極めるポイントは3つ。「❶誰が❷いつ❸どのページで発信しているかがポイントです」 (※詳細は下参照)
 また、気になる症状を検索するときは、検索ワードに「予防」を加えるのもおすすめとか。「例えば、『肩こり外来』と検索すると、肩こりの治療に関する情報が多く得られます。
 一方、『肩こり予防』と検索すれば、予防情報を多く得られますから、〝肩こりがつらいのは、オフィスのパソコン環境が原因かもしれない。アームレストを使ってみよう〞といった具体的な解決策を見つけやすくなるはずです」
 近年、病気や健康について知るだけでなく、その知識を活用して健康の維持や改善に役立てる能力〝ヘルスリテラシー(健康情報力)〞の重要性が注目されています。今回のアドバイスを参考に、医療や健康の情報の調べ方を工夫してみましょう。

教えてくれたのは

福田 洋先生

順天堂大学医学部総合診療科准教授
福田 洋先生

1993年山形大学医学部卒業、1999年順天堂大学大学院医学研究科(公衆衛生学)修了。産業衛生指導医、人間ドック健診指導医、労働衛生コンサルタント、日本プライマリ・ケア連合学会指導医。さんぽ会会長。働きざかり世代の予防医療に尽力。近著「ヘルスリテラシー:健康教育の新しいキーワード」(大修館書店)、「日本健康マスター検定公式テキスト」(NHK出版)監修協力

医療情報の確認POINT

痛み攻略への第一歩は「頭痛ダイアリー」頭痛外来

 片頭痛の女性は男性の約3倍、特に30代~40代の女性が多いといわれています。命にかかわらないだろうと頭痛を軽く考えるのは禁物。くも膜下出血をはじめとする危険な病気のサインかもしれないからです。医療機関では、CT、MRIなどの画像診断で危険な頭痛かどうかを調べてもらえます。頭痛の種類、タイプ別の痛み方、検査法といった基本的な情報は、日本医療機能評価機構Mindsガイドラインライブラリの「Minds やさしい解説 慢性頭痛」(http://minds.jcqhc.or.jp/n/pub/3/pub0025/G0000157/)がわかりやすくて参考に。頭痛で悩んでいる人は要チェックです。

頭痛を扱う診療科

神経内科、脳神経外科、ペインクリニック、内科、精神科など。医療機関によっては、保険適用されない検査を行っている場合もあるので、費用については事前に確認を

最近の動向

頭痛の正体を見極める手がかりになる「頭痛ダイアリー」の活用がすすめられています。頭痛の回数や症状、持続時間などを記録できる日記。日本頭痛学会のホームページ(市民・患者さんへ)で入手可

http://www.jhsnet.org/dr_medical_diary.html

がん対策は20歳から長期戦! 子宮頸がん検診、乳がん検診

 20代から50代前半にかけて、女性の方が、がんの罹患率が高いって知っている? この年代にとりわけ多いのが、子宮頸がんと乳がん。症状がないうちに早期発見につながるがん検診は、まさに一生モノの医療といえそう。しかし、日本の子宮頸がん検診の受診率はたった42.1%、乳がん検診もわずか43.4%(OECD Health Data 2015)。アメリカはどちらの検診率も8割を超えるというから、まだかなり低い状況です。国が推奨している子宮頸がん検診(細胞診)の対象年齢は20歳以上、乳がん検診(マンモグラフィー検査)は40歳以上。推奨間隔はどちらも2年に1回です。“ずっと元気”を目指すなら、がん対策は今から始めなくちゃ!

費用の目安

職場で受けられる場合、無料から数千円程度。自治体の検診を利用する場合も同様。医療機関でも受診できますが、費用は施設によって異なります。検診だけでなく、毎月の生理後に乳房をセルフチェックすることも忘れずに(費用0円!)

最近の動向

マンモグラフィーでは乳がんが見つかりにくい「デンスブレスト(高濃度乳房)」というタイプの乳房を持つ割合が、日本人に多いことがわかってきました。発見が遅れないよう、デンスブレストであることを本人に通知する法整備が進んでいます

子どもにうつさないためにもピロリ菌検査

 ピロリ菌(正式名:ヘリコバクター・ピロリ)といえば、胃がんや胃潰瘍などのリスクを高めることで知られる悪名高き細菌。感染するのは免疫機能が十分に発達していない幼児期で、感染すれば生涯にわたって胃の中にすみ続けるといわれています。ピロリ菌を除菌できる治療の存在を、聞いたことがある人も多いのでは。除菌のメリットは、胃がんの予防対策だけなく、将来の家庭内感染を防いで子どもを守れること。子どもに食べ物を口移しで与えたりすると、親のピロリ菌を子どもにうつしてしまう可能性があるからです。

検査の主な流れ

ピロリ菌感染を調べる検査は、内科、消化器、消化器内科などで受けられます。胃カメラ(内視鏡)を使うものと、胃カメラを使わずに血液や尿、便、呼気を調べるものに大別されます。もしピロリ菌がいた場合、除菌がすすめられています。除菌薬を1週間服用し、除菌できたかどうかを検査で確認。まだ残っていればもう一度除菌。
※ピロリ菌感染症認定医がいる施設は、日本ヘリコバクター学会のホームページで確認できます

http://www.jshr.jp/

最近の動向

ピロリ菌除菌の保険適用が2013年から拡大。これまでの胃潰瘍などの病気に加え、胃炎に対する除菌治療も公的保険で受けられるように

受けてみたい! 受けてみた!みんなが気になる医療

やる? やらない? 100万円は惜しくない!?コスパも気になるお悩み解消系医療

長い人生を考えたら今のうちに何とかしたい…そんなお悩み解消系医療への興味やコスパ感覚について、読者4人が本音トーク!

読者4人

Aさん(38歳/商社)医療脱毛&歯列矯正(済)
Bさん(32歳/サービス)エステ脱毛(済)、歯列矯正(未)
Cさん
(31歳/メーカー)医療脱毛(未)、歯列矯正(済)
Dさん
(29歳/マスコミ)医療脱毛&歯列矯正(未)

Bさん 命にはかかわらないけれど、受けてみたい医療ってある?
Dさん 私は歯の矯正。歯並びに自信がなくて口を隠す癖があるの。人前で思い切り笑いたい!
Cさん わかる。私は前歯が出ているのがコンプレックスで。始めるなら早くと、23歳のときに決断。費用はざっくり100万円。
Aさん 私もそのくらいかかった。歯科医院によって値段が違うことを知らなかったので、何件か回ってから決めてもよかったかな。情報はいろいろ調べて、妥協しないで選んだ方がいいと思う。先生との相性も大事だし。
Dさん 100万円かあ…結婚前にはきれいな歯並びにしたいけど今はまだ踏み切れないな。
Cさん あと40年生きれば、もとは取れる(笑)
Aさん どうせやるなら、1日でも早い方がコスパはいいよね。
Bさん 大人の歯の矯正って何年かかるもの?
Aさん 私は27歳から始めて3年かかった。
Cさん 私も約3年通院したかな。
Bさん 歯のホワイトニングの経験は? 効果は一時的って聞くけど。
Cさん 受けたけど、一生モノという感じじゃなかったなあ。しばらくしたら元に戻っちゃったし。
Dさん あと、医療脱毛にも興味が。時間をかけるよりサクッと終わらせたいけど痛そう…。
Cさん 今エステで脱毛中。私は時間がかかっても別にいい派。
Aさん 私は脇とデリケートゾーンを医療機関でやったよ。エステとクリニック、どちらの経験者も知り合にいたので話を聞いて、医療脱毛を選んだの。1年で20万くらいだったかな。
Dさん けっこうな大金! 
Cさん 価値観は人それぞれだけど、矯正や脱毛ってタイミングが難しいよね。ただその後の人生を、少しでもいい状態で長く過ごせた方が、長い目で見ればお得。
Dさん なるほど〜。それにしても歯と毛の話題って尽きないね!(笑)

今年12月から中途解約が可能に医療脱毛

 シティ読者のアンケート調査で最も関心の高かった医療脱毛。医療機関で受けられるのは、レーザーなどで毛の発生源を破壊する施術。エステで認められているのは、こうした医行為に該当しない範囲の施術です。体験者からは「全身脱毛してストレフリーになった」「処理をほとんどしなくていいので楽!」などの声が多く聞かれました。一方、国民生活センターが2017年5月11日に公表した情報よると、2012年~ 2016年の約5年間で、やけどや皮膚トラブルなどの危害相談が寄せられた件数は964件。うちエステでの脱毛が680件、医療機関での脱毛が284件。消費者庁では「医師などから十分な説明を受けてから落ち着いてよく考えて決めるように」と呼びかけています。

費用の目安

自由診療なので、料金は医療機関が自由に設定可。そのため高額になりやすい傾向も

最近の動向

特定商取引法が一部改正され、これまで対象外だった美容医療のクーリングオフ(契約後8日間)、中途解約が、2017年12月からできるようになります。医療脱毛のほか、歯の漂白も対象に

読者のコスパ感覚に大きな開き歯のホワイトニング

 歯のホワイトニングに興味がある読者にトータルいくらまで出してもいいか尋ねたところ、最低額は1万円、最高額は200万円で、最も多かったのは「10万円以内」でした。体験者から寄せられたエピソードでは「やってよかった」「維持するのが大変」「期待したほどではなかった」など感想はまちまち。個人差が大きいようです。今どきの治療の傾向をつかむなら、まずは大学病院のサイトにいくつか目を通して情報収集してみては。また日本歯科審美学会のホームページには、同学会認定医、同学会認定士の有資格が公開されています。

費用の目安

全額自費

最近の動向

医療脱毛と同様、今年12月から中途解約やクーリングオフが可能に

きれいな歯並びは今からでも一生モノ? 歯の矯正

 歯列矯正を受けてみたい読者は35.6%。経験者が受けた理由は、「子どものうちにできなかった」「海外には歯並びがきれいな人が多い」「人前で堂々と笑いたい」などの声が。矯正歯科治療は高い専門性が必要なので、矯正治療の専門医を受診することが推奨されています。一方、歯科医院は「歯科」「小児歯科」「歯科口腔外科」「矯正歯科」の4つの診療科目を自由に標ぼうできるため、「矯正歯科」であっても、矯正治療の専門医とは限りません。目安の一つが、日本矯正歯科学会認定医。3年~ 5年間の専門教育と研修を受けて術試験にパスした歯科医に与えられる資格で全国に3119人。さらに高いレベルの認定を受けている日本矯正歯科学会専門医は、そのうちの306人(2017年8月2日時点)。

費用の目安

一部の不正咬合を除き自費診療。健康保険が適用されないので価格は決まっていませんが、目安は80万~120万円程度

最近の動向

拡大床(かくだいしょう)を使用した矯正治療によるトラブル事例が報告されています。特殊な症例を除き、拡大床が成人に使用されることはほとんどないそう。安易な選択は危険なばかりか、かえって悪化することも。日本臨床矯正歯科医会のホームページなどで情報収集を

http://www.jpao.jp/


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