今の働き方のままでは働き続けられない! 人生100年時代の私と仕事


変わりゆく労働環境の中、シティでは“Work style for my Happy life”をテーマに、自分の人生を幸せにする働き方を探していきます。理想の働き方は、人それぞれ。正解はないかもしれません。それでも前向きに自分自身の働き方に向き合ってみませんか?

東京の「働き方改革」を小池百合子都知事にインタビュー
東京で働く私たち、どう向き合う?

 東京で働く私たちのトップ・小池百合子都知事が考える働き方改革について聞きました。働く女性の先輩でもある都知事。シティ読者へヒントをもらいました。

シティ読者から寄せられた「働き方アンケート」結果※を都知事に4月18日に届け、東京の企業で働く女性の声を伝えました
※上記で一部紹介した「働き方アンケート」。シティリビングWebで3/29〜4/11実施。企業で働く22歳〜49歳女性が回答。有効回答数1185

「スキルを上げ、一歩踏み出し、楽しむ」

東京で働く女性の約76%が、働き方改革に実感がありません。変えていく方策は?

 改革は、「せーの!」で始めないと東京での浸透は難しいですね。隣の部署が帰らなければ帰らない、ライバル企業のビルの電気が消えるまで働く風潮ですから。(環境大臣時の)クールビズでもそうでしたが、多くの人が実感していた共感することを正しく伝えれば社会は変わります。女性が働きやすくて、子育てもできる社会は、世界では当たり前。なぜそれが東京で実現できないかを日々考え、方策を立てています。

働き方改革、具体的には?

 長時間労働でいえば、夜遅くまで働くなんて、ただ疲れるだけです。友達もなくしますし、男性なら家で居場所がなくなる。ならば早く帰ろうと、都庁でイクボス宣言を始めました。また、「TOKYO働き方改革宣言企業」(※1)という制度を設け、現在都内1000社が賛同し、今後さらに5000社まで増やしたいと思っています。
 もう一つが「テレワーク」の定着。セキュリティなどの問題はありますが、どこでも仕事ができて効率よく働けるように。
 都庁の働き方改革としては、書類のペーパーレス化と、女性も働きやすくして2020年までに女性管理職の割合を30%に増やしたい。都庁は企業ではありませんが、働きたい人気企業ランキング1位のようになれたらと思っています。そうすれば、より優秀な女性が働いてくれます。都職員は、現在約17万人の大組織。うち女性の割合は一般職で4割、係長以上で3割、管理職で2割。この2割を3割までに増やしたい。女性比率が高い組織づくりを都庁から始めています。

効率化優先の中、一体感の欠如や、自分の仕事がAIに替わるのではという声も。都庁の組織ではどうですか?

 今、働き方改革は、コミュニケーションと効率化の両面で過渡期にありますが、職員にはできるだけ横串を刺した働き方をと、いつも伝えています。1つのテーマを複数部署で連携をとって一緒に考える組織体です。都民にとって、都庁の部署とは関係ないですからね。
 それから、一人一人のスキルを上げること。AIをはじめ、時代は変わります。それに対応できるように。女性の力はまだまだ生かされていないし、女性の頭脳を使わないのは本当にもったいない。できない理由ではなく、できる理由を考えて一歩踏み出してみてください。

人生100年時代、健康法は?

 全くありません(笑)。でも、「寝ること」は重視。気分転換はいつもしています。私は、基本的にマグロ体質。止まっていられないし、24時間考え事をしています。それを楽しんでいます。やりがいのある仕事が目の前にあって、それを全うする責任があるから。あとは、お風呂。お風呂は発想の泉ですね(笑)。

※1 従業員の長時間労働の削減及び年次有給休暇等の取得促進のため、2~3年後の目標及び取組内容を定め、TOKYO働き方改革宣言を行い、全社的に取り組む企業等のこと

東京都知事 
小池百合子さん

1952生まれ。カイロ大学卒。環境大臣、内閣総理大臣補佐官、防衛大臣、自民党総務会長などを経て2016年8月から現職

ずっと働かなくっちゃ…でも体力は? 通勤は?

 寿命が延び、100歳まで生きることが珍しくない世の中に突入する遠くない将来、私たちの働く期間も延びることが予想されます。そんな中、シティ読者に聞いてみると「今の働き方のままで働き続けられない」と8割以上が回答。私たちを取り巻く仕事環境は大きく変わる過渡期を迎えています。
 長時間労働是正、労働生産性向上、同一労働同一賃金(※1)…。政府が働き方改革の旗を振る中、自分の職場の働き方改革は、約76%が「実感がない」と回答。一方で、「経済的な不安がなくても働き続けたい」人は約73%。理由は「経済的自立」が1位。多くの女性が、働いて経済的に自立することが、誰かに依存するよりも現実的と捉えているようです。ただし、年を重ね健康やストレスフルな通勤が不安という声も。効率化の優先で、チーム一丸で頑張る達成感やコミュニケーションの機会が減ったという声、AIの発達で仕事がなくなるのではという不安も多く見られました。
 考え方によっては、こうしたニーズや不安が、新しい変化や柔軟な改革を生むはず。例えば通勤ラッシュを避けるため職場がテレワーク(※2)を推進することも今後増えそう。
 「AIをはじめ、仕事環境は時代の流れで変わるから、一人一人のスキルを上げていかなくては」とは、東京で働く私たちのトップ・小池百合子都知事。将来働く環境が変わることを前提に、自分から戦略的に変わってみるほうがベター。「どうやって?」と考え続けるだけでも、自分の幸せに近づく一歩になるはずです。

※1 職務内容が同一または同等の労働者に対し、同一の賃金を支払うべきという考え方
※2 情報通信技術を利用して場所や時間にしばられない働き方

Q1 今の働き方のままで働き続けられると思う?

事務処理は将来仕事がなくなると⾔われているから、働き続けるのは難しいと思う(25歳・サービス)
PCや携帯電話の環境も10年で大変化。時代の最新に対応でき
る能力が必要(27歳・不動産)
AIの技術が進んでいるから働き続けられなそう(31歳・金融)
勤務先以外で稼ぐ仕組みで収入を増やしたい(34歳・メーカー)
終身雇用ではないから自身でスキルアップを図るべき(44歳・製薬)
満員の通勤電車で週5日ストレスを抱えて働くのは無理(49歳・サービス)

Q2 職場で「働き方改革」の実感はある?

総労働時間削減の推進で人も減り仕事内容の見直しをせざるを得ない(26歳・製造)
役員や人事が「残業を減らそう」「若手活用」「女性活躍の場」と言うが全く変更なし(27歳・サービス)
効率化を求められ少ない人材で働く方針に(33歳・製薬)
昇格試験や研修が増え、働くママの制度ばかり改善。独身の負担が増えた(37歳・保険)
女性管理職が増えてきた。有休消化率向上の取り組みも(40歳・メーカー)

Q3 働き方を変えたいのはどの内容?
Q4 経済的な不安がなくても働き続けたい?
Q5 働き続けたい理由は?
Q6 今後の人生、働く上で「今、行動している」のは?
Q7 2021年あなたの職場が変化していると思うのは?

リーダー職になりたい女子座談会
変化の大波にこぎだしています

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♥さん 33歳・官公庁・契約社員
会社合併で総合職から一般職になる理不尽な経験から「管理職で長く働き続けたい」

★さん 36歳・金融・正社員
一般職で入社し現在総合職。リーダー職3年目、気付けば管理職に…。意外と向いているかもと思う日々

 新卒で入った会社は古い体質で職場は男性9割。その中でキャリアを積み6年目にはリーダー職に就いたのですが、会社の合併で女性全員が一般職に降格されまして…。
 私はもともと一般職を希望。残業・転職が嫌でゆるキャリ志向でしたが、上司に言われるまま総合職に。引き受けざるを得ない状況でした。
 でも給与は上がったのでは? 私は会社都合の一般職降格で9万円給料減額の現実を受け入れられず、やりたかったアート関係の事務所に転職。やりがいもあり給与は良かったですが、朝5時まで働くことも。体がもたず転職し、今は期間限定の契約社員として働いています。
 私は結果的に今役職がついた。同期からはキャラじゃないって驚かれますが続けられているのは理由があると思います。一つは残業がない環境。少し前の「管理職=がむしゃら」とは違い習い事も続けられる。そして賃金が正当に評価されていると納得できるので、やる気にもつながっています。
 そうですよね。実は給与が減った時、多くの同僚女性が結婚・妊娠でキャリアを諦めたんです。でも私は前向きに仕事を続けたい。これまで経験した理不尽な思い、不公平さ、会社がいつどうなるかわからない思いから、長く働ける会社で管理職に上がってがんばりたいだけ
 環境は違いますが、私が今認めてもらっているのは昇進する女性のタイプが変わってきていることもあると思います。真面目に地道に、ある意味普通にやってきたことが評価され、ただの仕事人間じゃないバランス感覚のある人が求められている。特別な成績を残す女性だけが出世する時代じゃない。
 仕事に真摯に向き合った人が評価されるようになってきたってことですよね。心強い。
 考え方が違っても、きちんと仕事を完遂する意識が高い人を見抜ける組織が生き残る。お互い頑張りましょう!


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