きちんと知る女性のカラダ【乳がん】


きちんと知る女性のカラダ 乳がん

 10月は、乳がん予防月間。正しい知識を学んで、できる対策からはじめませんか? 医師の和田公子さんに聞きました。

イラスト:押金美和

30代後半から罹患率が急上昇
11人に1人がかかる身近な病気

 乳がんは、乳腺を構成している細胞から生じるがん。その多くは乳管の上皮から発生。乳管内にとどまっている段階を“非浸潤がん”、外に出た段階を“浸潤がん”といいます。がん細胞が生まれて直径1cmほどの大きさになるには約8~10年かかりますが、それから約1~2年で倍の直径2cmの大きさに。このサイズになると、“しこり”として触ってわかるようになります。

 現在、年間約9万人の日本人女性が乳がんに罹患。年間約1万4000人が亡くなっていて、それらの数は年々増加傾向に。乳がんは今やおよそ11人に1人がかかる、私たち女性にとって身近な病気なのです。

 特に、30代後半からは罹患率が急上昇。40代後半と60代半ばにピークを迎えます(グラフ参照)。

 乳がんの発生や増殖には、女性ホルモンのエストロゲンが関係しているといわれてます。初潮が早い、出産経験がない、初産が30歳以上であるなど、エストロゲンにさらされている期間が昔よりも長くなった現代女性は、より乳がんにかかりやすいといえるでしょう。

年齢階級別乳がん罹患率(全国推計値、2012年・女性)

早期発見・治療が有効
自分にあった定期検診を

 乳がんは早期に発見すれば治癒率が高い病気。それだけに、年1回は定期的に検診を受け、月1回はセルフチェック(別項参照)をすることが大切です。

 乳がん検診は視触診のほか、しこりや石灰化の有無を調べるマンモグラフィ(乳房専用のX線撮影)検査、超音波(エコー)検査があります。30代の若い女性や授乳中の女性は、超音波検査がおすすめです。いずれも、婦人科ではなく、乳がん検診の専門部署がある医療機関で受診を。

 アメリカ人女性の検診受診率は約80%。一方、日本人女性は、いまだ36.9%にとどまります(厚生労働省・平成28年国民生活基礎調査による)。遺伝性も認められる病気なので、近親者の女性に乳がんにかかった人が2人以上いる場合は、特に念入りにチェックしましょう。

セルフチェックを習慣に

 自己触診は、月経が終わって1週間以内に、月1回を目安に行いましょう。お風呂タイムがおすすめです。年に1回の検診と合わせて、自分を守るための習慣にしてください。

セルフチェックを習慣に

鏡に向かい、自分の乳房の形を確認。左右対称ではないので形を覚えておきましょう。

乳房の下の肋骨がわかるぐらいの強さでまんべんなく触り、“しこり”がないか確認します(図参照)。せっけんの泡を利用し、4本の指先を揃えて指の腹をすべらせるように動かすのがコツ。

最後に乳輪と乳頭部をつまんで分泌物がないか調べて。

教えてくれたのは…

(公財)大阪府保健医療財団 大阪がん循環器病予防センター
医師・和田公子さん

乳腺検診部部長。マンモグラフィ読影認定医。同センターでの検診、精密検査のほか、検診車で大阪府の市町村へ出向き、乳がん検診に携わる。


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