心地よい距離感ってどのくらい? 母と娘のいい関係

心地よい距離感ってどのくらい? 母と娘のいい関係


心地よい距離感ってどのくらい? 母と娘のいい関係
心地よい距離感ってどのくらい? 母と娘のいい関係

5月14日(日)は母の日。2016年度シティネットワーク読者調査結果によると、親と同居している有職独身者の割合が高かったのが大阪に次いで京都。約35%が実家に住んでいるという結果に。あまり京都から外に出ないという土地柄もあるようですね。そこで、今回は母娘の関係をクローズアップ。母親との関係をこの機会に振り返ってみて。
※特集内のアンケートはシティWeb上にて2/22〜3/8に実施。有効回答数173

京都女子は母と仲良し
でも、たまには煩わしさも感じて

読者にアンケートを実施したところ、母親と仲が良いと答えた人は82%。「尊敬している」「何でも話せる」というコメントも多くありました。反対に、仲が悪いと思っている人に理由を聞いたところ、「考え方や性格が合わない」「口出しが多い」などの声が。これは母親と仲が良いと答えた読者でも「干渉しすぎる」「親世代の価値観でアドバイスしてくる」と同じように不満に思うことがあるよう。母親の〝娘のため〟を思った行動は無意識にやっていることが多く、娘の負担になっていると気付きにくいようです。娘自身も母親の思いがわかるため、強く拒否ができなかったり、迷惑と感じることに罪悪感を覚えたり―。
 
しかしながら、「なぜかいつも同じ失敗をしてしまう、他人とうまく付き合えないなどの問題を抱えている人は、実は親との関係性が根本にあることが多いんですよ。でも、自分では他に原因があると思っている人がほとんどです」と臨床心理士の大槻さん。
 
自らの人生に及ぼす影響も大きい母親との関係性。大槻さんによると、母親のタイプを知ることで、自分のウイークポイントも知ることができるそう。まずは下の表でチェックしてみましょう。

臨床心理士 大槻まどかさん

ハートフルサポートcocomado代表。ワシントン大学へ留学後、京都大学大学院などで臨床心理学を修学。関西エリアを中心に、各地の企業や学校、官公庁などでのメンタルサポートやカウンセリングを行っている。著書に「〇〇でつらい人へ」(ギャラクシーブックス)。

母親のタイプから知る、あなたのウイークポイント

下記で母親に当てはまる項目をチェック。A〜D、それぞれ3つ以上該当するところがあればそれがあなたのタイプ。複数当てはまる場合は、どちらも確認を。

  • 小さい頃から私のことを他人や兄弟とよく比較する
  • ブランドものが好き
  • 他人からどう思われているのか気になるようだ
  • 他人の学歴や肩書きを気にしている
  • 「違う生き方をしたかった」と言っていたことがある(または、そう感じる)
  • (私がしていることに)手助けや口出しをしてくることが時々ある(またはあった)
  • 子どもにはこうなってほしいという思いが強い、または「〜するべき」「〜でなければならない」などの価値観が強くある
  • (私の)スマホや日記を見ることがあった。また、私が友達や彼氏、夫と何をしているのか気になるようだ
  • あまり友人がいないようだ
  • 育児本をよく読んだり、何かの情報からこうした方がいいと私によく提案してくる
  • やる気のあるなしなど体調や気分にムラがある
  • 家事をやる気にならない日が時々あるようだ
  • 家が片付けられない様子だった
  • 他人の意見をあまり取り入れたくないようだ
  • 「早くしなさい」と自分の都合で子どもを動かしがちだ
  • 毎日が楽しく充実しているようだ
  • 自身の悩みを相談できそうな人が3人以上いるようだ
  • どんなに忙しくても自分の時間を大切にしようと努力している(または意識している)ようだ
  • (私の)成績などにあまり一喜一憂しなかった
  • 子どもに注意する人が(母以外に)家族の中にいたようだ

(監修/大槻まどかさん)

比較したがり「コンプレックスママ」タイプに育てられたアナタは

ブランドで身を固める子さん

何かと比べたがりでコンプレックスが強い母親は、ブランド物で身を固めて自分を守ろうとします。そんな母に育てられた娘も、肩書きや学歴、家柄、収入などを重視する傾向が強くなり、それらで自分の身も固めようとしがち。特に幼い頃から兄弟と比べられることが多かった人は、他人に対しての嫉妬心が高くなることも。何事も、他人のものさしで基準を決めるため、アイデンティティー(自己)が形成されにくいことがあるよう。

パートナーでも、親に気に入られる人を選ぼうと、条件で選んでしまうことが多く、そもそも性格があってない人を恋人や結婚相手に選んでしまうことがあるようです。また、自身の勤め先もブランドとして考えている傾向が強いので、会社を退職し、所属するところがなくなったときに、まるでよろいがはがされたように、途端に弱くなってしまう人も。母親の基準ではなく自分自身の基準で、また表面的な条件ではなく内面をきちんと見て、物事を判断するようにしましょう。

コントロールしたがり「心配不安ママ」タイプに育てられたアナタは

いつも不安の自信なさ子さん

「イヤなことはない?」など、マイナスなことばかりを聞かれて育った記憶がありませんか? 頼ってもらうことで自分の存在価値を確認する傾向が強いコントロール型の母親は、子どもの困りごとを求めがち。自立を妨げようと「あなたのためにやっている」とあれこれ手助けをし、過干渉・過保護に。結果、経験不足のまま成長した娘は、いつも自分の中に不完全感がありモヤモヤ。自己否定感、不安感などが強くなる傾向が。

頼られることが好きな母親を元気にするために、わざわざ自分でトラブルを呼んできてしまいがちなのがこのタイプ。例えば恋愛でも、親が相手のことを気に入っていないと感じたら、うまくいかないように無意識に壊してしまうことが多いのでは? 加えて、非力感が植えつけられているため、「どうせ失敗する」と新しいことにチャレンジできない人が多いよう。母親が助けを申し出ても「自分でやる」と伝え、経験を積んでいくことが大切。

自分大好き「自己中ママ」タイプに育てられたアナタは

人に合わせるのがうますぎる子さん

気分のムラが激しい母親の顔色を小さい頃から常に見ていたことが多いのでは? 母親は気分次第で対応を変えるため、自分を犠牲にしても母親に合わせるクセがついているようです。そのため、このタイプは他人に合わせるのがとてもうまいのですが(過剰適応)、大勢のところに長時間いると気をつかいすぎて疲れがち。自分の意見を伝えたり、反論することができず我慢したりしているうちに爆発し、急にキレたりということもありそうです。

本来なら無条件で愛情を注いでもらえるはずの時期に、母親の機嫌を取ることで愛情を得る必要があったこのタイプ。感情を激しく出してくれる、わがままを自分だけに言ってくれることが愛されている証拠だと履き違え、ダメ男にひかれがち。〝私ならこの人とうまくやっていける〟と、自分を犠牲にして相手に尽くしてしまいます。ドメスティックバイオレンス(DV)被害や束縛傾向も。本当の愛とは、相手のこともきちんと尊重ができるもの。自分をもっと大切にして。

適当な距離感「自立型余裕ありママ」タイプに育てられたアナタは

自分の人生楽しんでいる子さん

母親自身が家庭以外にもいろいろなコミュニティーを持っていて、昔から家に来客が多いなど人の出入りが多い家庭で育ったアナタは、自立タイプ。母親の価値観を押し付けられることなく育てられているため、自分の意見を主張した上で、相手の価値観も受け入れ、きちんと折り合いがつけられるようです。人との距離感もうまく取れるので、トラブルになりにくく、困ったときには上手に他人に頼ることもできます。

母親にもそうしてもらっていた分、相手の価値観・時間を受け入れ、パートナーや友人の自分とは違った生き方を認められる人が多いよう。「〇〇すべき」という押し付けを相手にすることもないので、プライベートでも仕事でも人付き合いで、あまり問題を抱えることなくやっていけているのではないでしょうか。自己実現がしやすいタイプなので、このまま自分の人生を楽しんでいってください。

A〜Cの中でチェックが10項目以上ついたら注意!

ここ数年、よく聞く「毒母」という言葉。子どもにとって〝毒〟となる要素を持つ母親のことを表わします。具体的には、心理的(経済的なことも含まれる)、身体的、ネグレクト(無視)、性的といった4タイプの虐待があります。

「こういった〝虐待〟を受けて育った場合、子どもの性格にも影響が出てきます。例えば、不安感や無気力感を持ちやすく精神的に病みやすくなったり、頭痛や息苦しさなど体の不調が慢性的になったり―。親の価値観のもと、〝相手ありき〟で生きてきているので、大人になっても自分らしく生きられない人が多いようです。また、〝できない=存在価値がない〟と思ってしまうので、デキない自分を許すことができず、周りに認めてもらおうとワーカホリックになる人も。悩みや不調が出るのは〝改善したいという体のサイン〟。母親から離れるときです。心に引っかかっている親との出来事を振り返り、昔は言えなかったけれど〝本来はこうしたかった〟と思うことを親にきちんと伝え、心の整理をすることが大切。そうすることで親自身に気付いてもらいましょう」(大槻さん)

「お互いが自分を犠牲にすることなく、自分らしく生きられるのが理想の関係」と大槻さん。母娘のいい関係づくりのポイントを聞いてみましたよ。

自分自身の安全基地をつくる
リラックスできる場所、我慢したり、頑張ったりすることなく接することができる相手を持っておきましょう。それは家族でもパートナーでも構いません。
母親に依存しすぎない
経済的にも精神的にもいったんは自分でしてみるようにしましょう。たとえ実家暮らしであっても、すべて母親に身の回りのことをしてもらうのではなく、できることは自分でやることも大切。相談する場合も、判断をゆだねるのではなく、自分の意見に対してアドバイスをもらうようにしてみましょう。
ほどよい距離感とは?
母と娘がそれぞれお互いのすべてを知っているというのでは、少し深く関わりすぎという場合も。〝ある程度はお互いの環境や状況を知っているけれど、なにか自分が知らない楽しい世界を持っているらしい〟くらいの感覚がほどよい距離感なのだとか。

母親とはどんな関係?

読者からは仲の良さが伝わるコメントがたくさん寄せられました。

  • ドライブカフェに一緒に行ったり、お菓子作りをしたりする(32歳・独身)
  • 年1回は必ず海外旅行に行く間柄(35歳・独身)
  • 一緒に買い物食事にいく(25歳・独身)
  • お互い励ましあえたり、感謝しあえたりする(44歳・既婚)
  • 何でも話せる良き一番の相談相手(36歳・既婚)
  • 好みがまったく一緒なので、カバン貸し借りをしている(28歳・独身)
  • ドライブカフェに一緒に行ったり、お菓子作りをしたりする(32歳・独身)
  • 年1回は必ず海外旅行に行く間柄(35歳・独身)
  • 一緒に買い物食事にいく(25歳・独身)
  • 好みがまったく一緒なので、カバン貸し借りをしている(28歳・独身)
  • お互い励ましあえたり、感謝しあえたりする
    (44歳・既婚)
  • 何でも話せる良き一番の相談相手(36歳・既婚)

  • 穏やかな性格で人の悪口を言ったことがないところ(46歳・既婚)
  • 常に明るく前向きなところ(27歳・既婚)
  • 根性があるところ(36歳・独身)

母親のどんな部分を尊敬している?

  • 自分のためではなく、無欲人のためにいろいろ考え、何かをしてあげられるところ(44歳・独身)
  • なんだかんだでやり遂げる。家事と仕事と趣味を両立しているところ(21歳・独身)
  • 自立していて太っ腹なところ。いつも気にかけてくれるところ(23歳・独身)

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