話題のピアニスト、反田恭平さんにインタビュー


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高校在学中に日本で一番歴史のある日本音楽コンクールで優勝。
チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に主席で入学。
2014年のデビュー以来、数々のメディアにも取り上げられ、
勢いのあるピアニストとして世界的に注目を集める〝若き天才〟反田恭平。
初の福岡公演が間近に迫ってきました。
大好評につきチケットは早々に完売していましたが、 なんと、「見切れ席」の追加販売が決定!
先日の来福時に教えてくれた、今回のツアーの見どころインタビューを公開します。
チェックの上、気になる人は急いで申し込みを!

 

―今回の選曲のポイントは?

今回のプログラムの楽曲は、SNSで何を弾いてもらいたいかアンケートを取ったんです。
400件くらい回答があった中で一番多かったのが、ショパンのエチュード。
そこで、コレをメインに据え、バランスを考えて組み立てました。

 

①スクリャービン:幻想曲 op.28

 スクリャービンは僕にとってとても思い入れのある音楽家。ロシア留学中に初めて勉強した作品の一つ。そして、ロシアで初めての演奏会の舞台が、スクリャービンが晩年住んでいた家だった。縁を感じています。
この曲は初めて演奏するわけではないのですが、みなさんにもう1回聞きたいと言われることも多くて。コンサートには欠かせない楽曲です。 1曲目は、コンサートが始まるよ、という開演のお知らせ的位置づけです。

 

②ドビュッシー:喜びの島 

③ドビュッシー:ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」

 「月の光」は個人的に好きですし、今回のツアーは、初めて訪れる場所がたくさんある。
クラシックに馴染みのない人でも楽しんでもらえる、名前を聞いたことのある作品を弾かないといけないとも思っていて。そこで、選んだ一曲です。
 「喜びの島」は、僕、「のだめカンタービレ」で知って。「のだめ」が始まった頃にちょうどピアノを真剣に始めたので、ラフマニノフの2番もドラマで初めて知りました。どんな曲かのイメージは、漫画とドラマから学んだのが先です。
 ただ、いざ「喜びの島」を弾いてみると、そんなに面白くなくて。喜べないんです(笑)。
曲の背景に、愛人と揉めていた時期に描いたというドビュッシーの人生が影響しているからかな。
ピアニストを志している人に、こういう風に描かれたんだよと作品の背景まで語れるようになりたいと思っているので、その意味で選びました。

 

④シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化 op.26

 シューマンが謝肉祭を見て感動して作った作品。
高校生の時に初めて聞いたのですが、途中でフランス国歌のフレーズが出てくるんです。
それがステキで。5秒くらいなのですが、その部分が弾きたくて選びました。
この曲が終わった後に休憩に入るのですが、僕は休憩の時間もコンサートの一部だと思っているので、シューマン良かったねと言いながらお客さんが肩の力を抜く、ほっと一息つくきっかけにしたいと思っています。

 

⑤ショパン:4つのマズルカ op.17

 ショパンを初めて弾いたのが「マズルカ」。マズルカを弾くにはセンスがいる。
でも、難しいからこそ、勉強してみたいという気持ちがわく。
4つのマズルカの最後の曲は、映画「戦場のピアニスト」で流れていたんです。
小さな頃に見て、すごくこの曲が頭に残っていた。それで、選びました。

 

⑥ショパン:12の練習曲 op.10

 ピアノをやっているとだれもが弾かないといけない、登竜門的作品。ピアニストの金字塔。
僕も、本番で12番まですべてを弾くのは初めて。技術的、体力的にも難しいですしね。
「ピアノの森」という漫画で、主人公が10-1と10-2を間髪入れずに弾くシーンがあるんです。
10-1は腕に、10-2は右手の中指、薬指、小指にかなり負担が来る。
間髪入れずになんて、不可能に近い。
だけど、漫画を読んで、僕もいつかやってみたいと思っていたんです。
今回、挑戦してみようかなと思っています。

 

 トータル的に見て、有名な作品が揃ったほうだと思います。
僕の自己紹介的な意味も込めたラインアップです。
 生で演奏を聞くのが初めての方がほとんどだと思うので、アンコールにも力を注ぎたいですね。
今考えているのは、僕の代名詞にしたいと思っている作品、シューマン作曲リスト編曲の「献呈」。
勉強していて、体にスッと入ってきた曲なんです。メロディがハッキリしていて、聞かせる曲。
和声進行もオシャレ。生涯ともに弾いていきたい作品の一つでもあります。

 

―今回のメインである、12の練習曲 op.10の聞き所は

 12番まで、それぞれ1枚1枚の絵画のように味がある。
3番の別れの曲も、単体で弾かれることの方が多いじゃないですか。
でも、2番と4番の前後関係があってこその3番の別れの曲。
そこを考えて弾くのかどうかで圧倒的に違うんです。
その調整関係を僕なりにもういちど表現できたらと思っています。

 

―この曲を弾きたいなど、目標を立てている?

 僕は、現在のレベルよりも2歩、3歩先の難しいことに挑戦すると、成長する人間なんです。
だいたい頭の中で2年から2年半先にどの曲を弾きたいか考えています。
ただ、演奏会をこなしていく中で、想定よりももう少し先に進めることもある。
この「12の練習曲」を弾くのは、予定よりも1年早くなりました。ある意味では、挑戦です。

 

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反田恭平ピアノ・リサイタル2017 全国縦断ツアー

(日時)8月6日(日)13:00開場、13:30開演
(料金)全席指定3000円、アクロス福岡チケットセンター、チケットぴあ他で発売中
(会場)アクロス福岡シンフォニーホール(中央区天神1-1-1)
(問)キョードー西日本 ☎092(714)0159  ※平日10:00~19:00(土曜17:00)


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