齊藤先生に聞く!【24】不妊治療に関する悩みって?


不妊治療、
病状以外の悩みとは…

こんにちは。産婦人科医の齊藤英和です。前回は不妊治療にあたり、医療機関を選ぶコツについてお話ししました。今回は不妊治療の際に抱きがちな、病状以外の悩みについてお話ししましょう。

不妊治療を取り巻く環境

不妊治療は、継続的な治療が必要です。ですから働いている女性にとっては「仕事に穴をあけないようにしないと」と、通院時間や診療時間などについて考慮しなければならないのが、悩みの一つになるでしょう。

この点に関しては、遅い時間帯まで治療を行っている施設があるほか、休日(特に土曜)も通常通り診療しているクリニックもあります。いろいろ情報を集めて、通院しやすいクリニックを探してみてください。

職場環境に関しては、不妊治療を受けるための時間休などの制度がありますから、各種制度を利用できる状況であるか、確かめておく必要があるでしょう。なお、そういった制度に関しては「会社に制度はあるが、現実には取りにくい風土がある」と言われることも多いですね。

そこで日ごろから人間関係をよくしておくことと、上司などに「治療を受けたいのだが、どうしたらいいだろうか」と相談、アドバイスをもらうことも大切になるでしょう。

不妊治療にかかる費用について

また、不妊治療の費用についても悩むかもしれませんね。

確かに不妊治療の中には、体外受精や顕微授精、凍結融解胚移植治療など、保険が適用されない治療もあるので、治療費が心配になると思います。

でも 、不妊治療で最初に行うのは、検査になります。この検査は保険が適用されます。ですので、まず自分の体の状態を検査するにあたっては、あまり費用のことを心配なさらずともいいと思います。

いろいろな検査がありますが、最初に行うのは、超音波検査、ホルモン検査、子宮卵管造影検査、精液検査です。これらはすべて保険が適用されますし、その結果によって本格的に治療を開始するのか、それとも、もう一度自分たちでタイミングを何回か試みるのかが決まります。

検査後、どの検査にも異常が認められない夫婦の場合は、若ければ若いほど、もう一度適切なタイミングを取ることによって、妊娠する確率が高くなります。

ですから不妊検査は、積極的に早めに受けることをおすすめします。

不妊治療は、早め&計画的に

妊娠・出産の肉体的な適齢期は20代なので、子づくりについて少しでも早めに・計画的に考えたほうが良い、と繰り返しお伝えしています。

同様に、不妊治療についても早めに・計画的に考えたほうが良いです。しかし、計画しても実際にはうまくいかないことが多々あります。ですから、最終的には“子は授かりもの”だと思います。

次回からは、不妊検査法や治療法について、分かりやすくお話ししますね。

PROFILE齊藤英和先生

1953年東京生まれ。国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター不妊治療科。日本産科婦人科学会・倫理委員会・登録調査小委員会委員長。専門分野は生殖医学、特に不妊症学、生殖内分泌学。内閣府「新たな少子化対策大綱策定のための検討会」委員


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