齊藤先生に聞く!【19】結婚や妊娠・出産、家族に関する全国調査に注目(1)


「第15回出生動向基本調査」から
“出会いのきっかけ”について

こんにちは。産婦人科医の齊藤英和です。今回は、医学的な面からではなく、社会的な面から妊娠・出産を含めたライフプランニングについてお話ししましょう。

厚生労働省では、夫婦の出生力に関する実状と背景を定期的に調べています

みなさん、厚生労働省による「出生動向基本調査」(国立社会保障・人口問題研究所調べ)が、定期的に行われていることを知っていますか?

同調査は、戦前の1940年に第1回調査、戦後の1952年に第2回調査が行われて以降、5年ごとに「出産力調査」として実施。
第10回調査以降は、「出生動向基本調査」と名称変更して行われています。
また、第8回調査からは夫婦を対象とする夫婦調査に加えて、独身者を対象とする独身者調査を同時実施しています。

※調査結果は、国立社会保障・人口問題研究所のホームページにも掲載されています。なお、ホームページには詳細数値を示した付表も掲載されています。
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou15/doukou15_gaiyo.asp

同調査には、みなさんにとって興味深く、知っておいたほうがよい情報がたくさんあります。
今回は、その中のひとつ、第Ⅱ部 夫婦調査の結果、(2)出会いのきっかけを紹介しましょう。

結婚・妊娠・出産への第一歩、“出会いのきっかけ”

出会いのきっかけについて、「結婚年次別にみた、恋愛結婚・見合い結婚構成の推移」というグラフがあります(図参照)。対象は初婚どうしの夫婦です。

出典:国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」

夫婦が出会ったきっかけについては、「見合いで」および「結婚相談所で」と回答したものを見合い結婚としています。

それ以外の「学校で」、「職場や仕事の関係で」、「幼なじみ・隣人関係」、「学校以外のサークル活動やクラブ活動・習いごとで」、「友人や兄弟姉妹を通じて」、「街なかや旅行先で」、「アルバイトで」を恋愛結婚と分類して集計しています。なお、出会ったきっかけが「その他」「不詳」は、構成には含むものの掲載は省略しています。

結果を見ると、この80年間に劇的に変わっていますね。
恋愛結婚が13.4%から87.7%に上昇、見合い結婚が69.0%から5.5%に減少しています。
昔は結婚というのは家と家との結びつきが重視されていたため、積極的に親・親戚が結婚に関与していたのかもしれません。

しかし、現在は個人の自由意志が重視されるため、個人の意思に基づく判断が出会いのきっかけに大きく影響し、このような変化が出てきたのでしょう。

ライフプランニングは早めに、積極的に!

家と家の結婚でなく、個人の自由意思による結婚だと、納得いくものになると思いますが、結婚するためには、ただ待っているだけでなく、何らかのアクションを自ら起こす必要が出てきます。

そうなると、仕事のキャリアを積む時期に、すべての時間を使って仕事に打ち込むのではなく、結婚相手との出会いのための時間も考慮しなければなりません。
時間の配分がとても難しくなりますね。

仕事のキャリアを積む前の学生時代は、学業や就職活動に力を入れていると思いますが、多くの方と交流する機会も多いので、この時期に結婚相手と出会う可能性を少し頭の片隅に入れて過ごすのもよいかもしれません。

いずれにしても、人生の計画は少しでも早めに、積極的に考えることが大切だと思います。

PROFILE齊藤英和先生

1953年東京生まれ。国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター不妊治療科。日本産科婦人科学会・倫理委員会・登録調査小委員会委員長。専門分野は生殖医学、特に不妊症学、生殖内分泌学。内閣府「新たな少子化対策大綱策定のための検討会」委員


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