齊藤先生に聞く!【15】男性の年齢が及ぼす精子への影響


男性の年齢と
精子の状態

こんにちは。産婦人科医の齊藤英和です。今回は、男性の年齢が、どのような影響を精子におよぼすのか、ということについてお話しましょう。

精液検査は複数回行うことが大切

男性が不妊の原因である割合は30~50%と言われています。ですから、不妊原因を調べる際には、男性の検査も必須になっています。
男性の検査で、まず行われるのが精液検査です。
4~5日の禁欲後、採取容器に精液を採取してもらい、精液の色、量、精子濃度、精子運動率、精子の奇形率などを調べます。
WHOでは何年かに1回、精子の状態の正常下限値を公表しています。
最新データは2010年に発表されたものです(下記参照)。

精液所見正常下限値(WHOマニュアル2010)

精液量 1.5ml
総精子数 39x106
精子濃度 15x106/ml
総運動率(前進+非前進) 40%
前進運動率 32%
生存精子率 58%
正常形態率 4%

精液の検査結果が正常下限値より低い値だと、不妊の原因の可能性があります。
とはいえ、正常下限値より低くても、相手の女性の方が妊娠されている場合もありますので、絶対にダメだというわけではありません。

また、精子の所見はかなり変動します。
1回目の検査ではだめでも、2~3カ月後に再検査するとよいこともあるので、複数回検査をすることが大切です。

年齢によって生理的に下がる検査数値もあります

また、検査数値のうち、年齢によって生理的に下がると言われているものがあります。
精子濃度は変化しませんが、運動率・正常形態精子率・精液量は減少すると言われています。
つまり、男性も女性を妊娠させる能力が年齢とともに、少しずつ低下するということがわかります。

妊娠・出産を希望してもなかなか妊娠しない時は、男性も早めに検査することをおすすめします。また、できれば、年齢による変化が起こる以前の若い時期に希望していただけると、治療をすることなく、自然に妊娠できる確率が高くなります。
いつか家庭を持つことを考えている方は、ぜひ少しでも若い時期に、ライフプランを考えてみてください。

PROFILE齊藤英和先生

1953年東京生まれ。国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター不妊治療科。日本産科婦人科学会・倫理委員会・登録調査小委員会委員長。専門分野は生殖医学、特に不妊症学、生殖内分泌学。内閣府「新たな少子化対策大綱策定のための検討会」委員


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