男性にも知ってほしい! 「妊娠しやすい年齢」と「精子力」


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イラスト:ミヤギユカリ

何気ない普段の行動も、男性の妊娠力(精子力)に影響が…?

男性は妊娠・出産に楽観的

 女性の妊娠する力が少し下がる時期は何歳くらいでしょうか。
 女性の妊娠する力が明らかに下がる時期は何歳くらいでしょうか。

これは前回紹介した「女性の妊娠しやすい年齢」に関する質問ですね。

スウェーデンだけでなく、米国、フィンランド、香港などの大学でも同様の調査が行われました。どの国でも、男性は女性以上に楽観的だったようです。特に、米国のある大学では、「女性の妊娠する力は35歳以降に少し下がり、45歳以降に明らかに下がる」と半数以上の男子学生が考えていたようです。(正解は前回のコラムをご覧下さい)

女性の年齢が高くなると、妊娠しづらくなるだけでなく、流産、ダウン症などの染色体異常、多胎、帝王切開などの可能性も高まります。女性の年齢は、妊娠後の母児の健康状態と関係しているのですが、カナダでは、このような知識を持っていた男性は半数に満たなかったそうです。

関連記事 >>つい楽観視してしまう!? 「女性の年齢と妊娠しやすさ」

“精子力”の知識も少ない!?

「女性の妊娠・出産のことだし、知らなくても仕方ないかな」と思うかもしれません。でも男性は自身の「妊娠力(精子力)」についても知識が乏しいようです。

問題: 男性の「精子力」に影響するのは?

●年齢
●飲酒
●喫煙
●性感染症
●肥満
●膝上のノートパソコン使用
●長風呂
●自転車の乗りすぎ

これらは全て「精子力」に影響しますので、注意しましょう。

喫煙や性感染症が、「精子力」に影響することは比較的知られているようですが、「膝上のノートパソコン使用」や「長風呂」で精巣を温めてしまうことや、自転車や乗馬による過度な圧迫が、「精子力」を下げることについては、知らない男性が多いそうです。また、「男性はいくつになっても子どもを持てる」と誤解している人も多いかも知れません。最近では、男性の年齢が高くなるにつれ、妊娠するのに時間がかかったり、流産率や子どもの先天性疾患が増えることもわかってきています。

「精子力」については、男性不妊に関する第一人者である、岡田弘先生が http://maleinfertility.jp/ で詳しく解説されています。

子どもを持つのはまだ先かなと思う人も、早めのうちから、パートナーと一緒に確認してみましょう!

前田恵理先生
1979年生まれ。2004年東京大学医学部医学科卒業。都内の医療機関・行政機関勤務を経て、平成28年から秋田大学大学院医学系研究科「環境保健学講座」助教。カナダの家族形成に関する心理的支援ウェブサイト( MyFertilityChoices.com)の日本語版ウェブサイト( http://myfamilychoice.jp)を運営。
参考文献:

  • Chan, C. H. Y., Chan, T. H. Y., Peterson, B. D., Lampic, C., & Tam, M. Y. J. (2015). Intentions and attitudes towards parenthood and fertility awareness among Chinese university students in Hong Kong: a comparison with Western samples. Human Reproduction, 30(2), 364-372.
  • Daumler, D., Chan, P., Lo, K. C., Takefman, J., & Zelkowitz, P. (2016). Men's knowledge of their own fertility: a population-based survey examining the awareness of factors that are associated with male infertility. Human Reproduction, 31(12), 2781-2790.
  • Hammarberg, K., Collins, V., Holden, C., Young, K., & McLachlan, R. (2017). Men's knowledge, attitudes and behaviours relating to fertility. Human reproduction update, 1, 1-23
  • Peterson, B. D., Pirritano, M., Tucker, L., & Lampic, C. (2012). Fertility awareness and parenting attitudes among American male and female undergraduate university students. Human Reproduction, 27(5), 1375-1382.
  • Sheynkin, Y., Welliver, R., Winer, A., Hajimirzaee, F., Ahn, H., & Lee, K. (2011). Protection from scrotal hyperthermia in laptop computer users. Fertility and sterility, 95(2), 647-651.
  • Virtala, A., Vilska, S., Huttunen, T., & Kunttu, K. (2011). Childbearing, the desire to have children, and awareness about the impact of age on female fertility among Finnish university students. The European Journal of Contraception & Reproductive Health Care, 16(2), 108-115.

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